Windows以外でのアウトラインエディタ環境を
私は社会人になってすぐにMifesと出会った。
当時、テキストエディタといえばMifesが当然だったMS-DOSの時代だった。
そこからWindowsになり当然会社ではMifesを使っていた。
そのうち、Windows95の登場から一気に家庭にパソコンが入り込んできた。
このあたりで一度は営業などに回されていた私もやっと開発に戻ってこられた。
そして自分の家でも作業をするために、パソコンショップへMifesを買いに行った……そして挫折した。
Mifesは高価だったのだ。
そこで代わりに購入したのがWZ-editorだった。
このWZ-editorを買ってからアウトラインエディタの機能に惚れ込み、すべてのテキストには「.」をつけた階層見出しを書いてから、内容を各癖がついてしまったほどだ。
おかげでWindows Mobile端末でもPocket WZを購入して使っていたほどだ。
現在ではフリーのアウトライン対応エディタ「Mery」を使っている。
しかしこのWZ形式の階層機能は、Windowsのソフトにはよく見かけるのだが、他のOSでは見かけたことがない。
個人的にはWindowsのような重いOSより、Chromebookなどの軽量なハード&OSでアウトラインエディタを使いたい。
AndroidでもWZエディタのようなアウトラインはない。
一番近いのは「ハルナ」だが、ファイル拡張子はオリジナルで、txtファイルではないので使わなくなった。
プレーンテキストでwz形式のアウトライン機能が使いたいのだ。
Linuxについては1つだけたどり着いた答えがある。
wineを使ったWindowsアプリのエミュレートだ。
Zorin OSにフリーのテキストエディタであるMeryをWine経由でインストールしして動かすことで、アウトラインエディタ環境が手に入った。
初回のMery起動は少々待たされるが、一度起動してしまえば全く問題なくWindowsと同じように動作する。
少し前のWineだと日本語の文字化けでオプション設定が見られなかったが、Zorin OSと最新版Wineだと文字化けは起こらなかった。
ただし、テキストのインライン変換はできないようなので、それは諦めるしか無い。
ではLinuxではなくChromebookで似たようなことはできないものでしょうか?
ChromebookではAndroidアプリが動作可能です。
調べてみるとAndroid版のWineが開発されているようです。
というわけでこれをChromebook Ideapad Duetに入れてみました。
野良APKを入れるためにはChromebookをデベロッパーモードにしなければなりません。
これをすると、Chromebookが初期化されるので、内部ストレージに保管したものはUSBメモリなどに退避する必要があります。
更に毎回の再起動時に「Ctrl+D」を入力しなければなりませんのでちょっと面倒になります。
結果から言いますと、Android版Wineはまだまだ開発中で動作しません。
正確にはx68版の方は動作報告がありますが、ARM版は正常動作しません。
そしてIdeapad DuetはARM系CPUなのです。
せっかくデベロッパーモードに切り替えたのに意味がありませんでした。
他の方法を考えたところ、MS Wordにもアウトライン表示機能があることを知りました。
ならば同様の機能があるGoogleドキュメントでも同じことができるのではないか? そう思いました。
ドキュメントでもアウトライン階層表示は可能、だがしかし……
表示は可能でした。
ただこの階層表示は「見出し装飾」で行われているのが難。
ドキュメントのまま作業を続けているならば良いのですが、テキストファイルとして書き出してしまうと文字装飾は消えるので、再度インポートしたときにはまた装飾付けをしないとアウトラインが使えなくなるのです。
なので使い勝手はよろしくないです。
というわけで、アウトラインエディタを快適に使いたいならば、素直にWindowsか、LinuxでWineで動かすかの二択のようです。
ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。