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3月1日の雑記 / 一年後の私へ

3月1日。卒業式。

ついさっき、ひとつ上の先輩たちを見送ってきました。
来年は、もう私たちの番。
中高一貫だから中学校の卒業式は経験していなくて、小学校以来の卒業式になる。

「来年はもう卒業なんだ」と思うと、なんだか感慨深くて、今回の卒業式は終始少しドキドキしていた。
他人事には感じられなくて、自分や隣りに座っている同級生の姿を重ね合わせながら、来年の自分たちを想像しながら見ていた。
卒業証書を受け取る自分の姿を思い浮かべたり、あの先生は私たちを見送る時泣くのかなあ、なんて思ったり。

ひとつしか年齢が変わらないのに、卒業していく先輩たちがいつもよりも大人に見えた。


毎年のことながら、単純な私は卒業生代表の答辞でジーンとくる。

昔好きだった人が、卒業するわけでもないのに目を赤くして号泣していた。
そういう人だよな〜と思った。

E組の担任の先生が顔をくしゃくしゃにゆがめて泣いていて、生徒への溢れんばかりの愛を感じて、もらい泣きしそうだった。

校長先生は、送辞読むのへたなひとだってことが今日わかった。(笑)

ここではないどこかを、少し遠い目で見つめながら卒業の歌を歌う先輩。

きっと、これからの漠然とした未来を不安に思う気持ちとか、それでもちょっとやっぱり新生活に向けてワクワクする気持ちとか、いろんな思いが入り混じっている目をしていた。でも、どの先輩も本当にかっこいい晴れ姿だった。

制服のない私たちの学校では、卒業式で着る服にはその人の個性がありありとあらわれる。王道にスーツや袴もありだし、シンプルなワンピースを選ぶ人、個性的な衣装やロリータ風の先輩も過去にはいたような。

私たちは何着ようかなって友だちと話しながら、卒業するにはまず大学受からなきゃだね、受験やだね、って。

式の後は、文化祭でお世話になった先輩に花束と色紙を渡した。どの先輩もみな素敵で、何かを決意したような、ひとつ自分の殻を破ったような目をしていたのが印象的だった。本当に卒業していくんだな〜って。
あんなふうに私もなれるのかな。

そんな卒業式だった。
何か特別なことがあったわけではないけれど、私も色々頑張ろうと思えるモチベーションを得られた。

今は、アンジェラアキを聞きながら日本史のテスト勉強してる。(涙)
まじで大学受からないと卒業できないし。(涙)

________

2025年3月1日の私へ

卒業おめでとう。

進路決まってますか?
国立第一志望になってたら、合格発表はまだかもね。
1年前の私は、志望校すら決まっていません。
まあでもきっとなんとかなってるのでしょう。

卒業式で歌の伴奏をしたいと言っていた夢は叶いましたか。

退場のとき、泣かずにいられましたか。

ちゃんと好きな人たちと自撮りしましたか?そこは照れてる場合じゃないです。次いつ会うかわからないんだからね。

1年後のあなたも、今の私と同じでほんとうに素直じゃないんだろうけど、
これを読んだ今日は、ちゃんとまわりの人に感謝の気持ちを伝えてください。
特に家族。友だちにもね。

なにはともあれ卒業おめでとう。

1年後のあなたが、
大好きであたたかい人たちと笑顔で穏やかな時間を過ごしていますように。

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fleur.





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