INDEE JAPAN のインターンで学んだ事 -1-

今回は

1.セミナーで教えて頂いた事
2.企画立案資料を作る上で頂いたフィードバック

の内容とそこから得た学びについて共有していきたいと思います!
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1.セミナーで教えて頂いた事


セミナーでは主に、

・企画の要素・この要素を決める上で重要になる「JOB」という概念について説明して頂きました。

まず、前記事でも出てきた「企画の要素」とは何でしょうか?

これは企画を0から立案する上で押さえておくべき構成要素の事です。

企画を立案するには、
「その企画の主人公となる顧客を明確にする事」、「その顧客が持つ課題を紐解く事」、
そして「その課題を解決できるサービスを提示する事」が必要になります。

そのために押さえておくべき要素が以下の5つの企画の要素なのです。

その5つがこちらです。


① 現状認識(顧客の課題)
② 問題提起(課題の分析)
③ 解決するべき課題
④ 解決のアプローチ(解決手段)
⑤ 実行計画

まず、①現状認識 では
・「顧客は誰か」
・「顧客のジョブは何か」 を明らかにする必要があります。

「ジョブ…?ジョブって何だ?」
このように思われた方も多いと思います。

以下でジョブ理論について簡単にまとめてくださっているBiz Make Media の記事から引用させて頂きました。

ジョブ理論とは
ジョブ理論は、「破壊的にノベーション」や「イノベーションのジレンマ」などで有名な
クレイトン・クリステンセン教授によって「ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム」で発表された理論です。

ジョブ理論は商品やサービスを展開する上で、「顧客はどのようなモノやサービスを欲しているのか。」
といった、「人が商品やサービスを買う行為の背後にあるメカニズム」を論理的に掴むために有用な理論として体系づけられています。

このジョブ理論において重要視されるのが「ジョブ」という概念です。

ユーザーはサービスや商品、アプリケーションなどを利用するときには必ず、
「成し遂げたい目的」を持っています。

ジョブ理論ではその目的を「ジョブ」と位置付けているのです。
つまりジョブとは、顧客が本当に求めるモノを指します。

これはセミナーで教えて頂いた例えですが、
例えば、Aさんがドリルを使って穴を開けたいと思ったとします。
ではAさんのジョブは何になるでしょうか?
「ドリルを使う事」でしょうか?
違いますよね。
Aさんのジョブは「穴を開ける事」だと考えるのが妥当であると思います。

このようにジョブ理論を用いて考える事で、顧客とそのジョブを捉えるのが
「① 現状認識 」 でした。

ここで顧客と顧客が持つジョブを明らかにした上で次は、
②問題提起 を行います。

ここでは、「顧客はなぜジョブを満たせていないのか」について考えます。

先ほどの例で言うと、「Aさんはなぜ穴を開けられないのか。ドリルが悪いのか?それともAさんに問題があるのか?」という内容になります。

そして次に、
③解決するべき課題 について考えます。

②問題提起 の段階で出てきた問題の中から、「顧客のジョブに強く関わりがある」解決するべき課題を抽出します。

「顧客のジョブに強く関わりがある」とはすなわち、顧客が本当に解決したいと思っている課題という事です。

調査やデータの読み取りを通してここを明確にしていきます。

そして最後に、
④解決のアプローチ
⑥ 実行計画    について考えます。

① から ③までの内容がしっかりしていれば、この④と⑤が的を得たものになるのです。

ざっとこれらが「企画の要素」になります。
私たちチーム3は、約一ヶ月かけてこの要素を踏まえた企画案を考えてきましたが、

この「顧客」と「その顧客が持つジョブ」を見つけ出して明確にしていく作業が
最も難しかったというのが体感です。

ヒィヒィ言いながら調査を進めて仮説を立てて資料を作っていくわけですが、

必死にもがいて作った資料も
第一回目のピッチ、第二回目のピッチ、最終ピッチ、
それぞれでズバズバと的確なフィードバックを頂きました。

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2.企画立案資料を作る上で頂いたフィードバック 

まず、前記事でも説明した通り私たちが取り組むことになったのは課題2でした。

■課題2:大学連携
INDEE側で産学連携を推進し、大学で行われている様々な研究を事業化させるにはどのようにサービスを展開すればいいか?

私たちはまず産学連携の現状を認識するために、
・自分が在籍する大学の産学連携機構
・教授、知り合いの大学院生
・企業の産学連携推進部出身の方   
等にインタビューを重ね、産学連携が取り巻く現状を調べました。
そしてこの調査結果をもとに事業案を作成しました。

実際に私たちが作った事業案について説明するとなると少し話が長くなり過ぎてしまうので…
ここでは割愛して、実際にピッチ資料発表の際に頂いたフィードバックとそこから得た学びや感想を2つに分けて説明していきます。

頂いたフィードバックは大きく分けて以下の2つです。

・1スライド1メッセージ
・主語は何か?

二つとも至ってシンプルですが、ここを外すと何を伝えたいのかわかりづらい、的を得ていない資料になってしまうのです…。

まず
・1スライド1メッセージについて。
要は、一つのスライドで伝えていい内容は一つだけだということです。

産学連携を推進させるためにはどうすればいいのか?

この問いに答えるために ①現状認識、②問題提起、③解決するべき課題、④解決のアプローチ、⑤実行計画を練ってきたわけですが、

現状認識として説明したい項目だけでも、

「顧客選定の背景」や「その顧客のジョブ」、「問題提起につながる様々な要素」などが含まれます。

しかし、一つのスライドで全部説明しようとすれば結局何を伝えたいのかよくわからずで終わってしまいます。

これらをスライドの上にうまく配置し、伝えたいことを伝える上で重要なのがずばり、
「1スライド1メッセージ」なのです。

しかし1スライド1メッセージにしただけでいい資料になるのかと言うとそうではありません。

・「主語は誰なのか」
これが最も重要になります。

結局企画案を通して誰に何をするのか?
この「誰に」の部分。
すなわち、この企画案の中の「主語」を終始明確にし続ける必要があります。
ここがブレると、結局何をしたいのか、何を伝えたいのかがわからない資料になってしまうのです。

これは①現状認識 の「顧客」と「顧客のジョブ」を考えていく段階に当たります。
いい企画案を作るには、強いジョブを持つ「顧客」を選定する必要がありました。

しかし結論から言うと、この「主語決め」が今回のピッチでの一番の山場であったと思います。
この「主語」を調査で集めた「事実」に基づいて選定していく作業が最も難航したのです。


以上で、頂いたフィードバックの中から特に印象に残っているものを2つ紹介しました。

これらから私が得た学びは「事実をできるだけ多く集める事」と「集めたデータに寄りすぎない事」の二つです。

より面白い企画案を練るには、絶対的に情報量が必要であると痛感しました。
それも事実に基づいている情報が必要であると。

しかし、集めた情報を全て盛り込むだけではいい事業案になりません。
そこから、「主語は誰か」を明確にして「1スライド1メッセージ」で伝える必要があります。
そこで重要になるのが、「集めたデータに寄りすぎない事」だと思いました。

調査を進めると、様々な顧客の現状や問題がわかりますがそれは本当に全て顧客のジョブに関係のある話でしょうか?

前の例でいうと、
「穴を開けたいAさんはドリルを使ったが、それでも穴を開けられない」という問題があったとします。
ここで顧客は「Aさん」で、ジョブは「穴を開けたい」です。
しかし調べていく中で、ドリルを作っている工場の環境問題が明らかになったとします。
そしてこの環境問題の話が、ビジネス的にとても面白い話であったとします。

でもこの環境問題とAさんの「穴を開けたい」というジョブは関係ないですよね?

この例では明らかに関係ないとわかりやすいのですが、中にはこの見極めが難しい情報もあります。いい企画をつくり、うまく伝える上でこの見極めが重要であると感じました。

これらをいかに短期間の間に精度高くできるのかというところが今回の課題であったと思います。
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以上で、企画立案から得た学びについて、一部ですが説明させて頂きました!

そして一回目、二回目とピッチを終えてついに最終ピッチを迎えるわけですが、
私たちチーム3は悔しくも実行案を採用して頂けませんでした。

これについては次回で、最終ピッチから得た学び、またINDEEでの出会いから得た学びを通して話していきたいと思います!

ここまで読んで頂きありがとうございました!

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