ラス・ハリス『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』
私の読書は「背表紙読み」です(笑)。
でも、これだと本がどんどん増えちゃうんですよね。
こんまり流片付けコンサルタントの養成講座を受講し、本も大幅に片づけたわけですが、それを機に見直しているのが、図書館の利用。利用してみると以前はデメリットだと思っていたことがメリットだと発見。
◆来るまでに時間かかる
大概、他館からの取り寄せになるし、話題の本だと数か月かかることも。でも、衝動買いが防げるし、その間、その本の評判も確認できる♪
◆返却期限に追われる
夏休みの宿題は8月31日(なんなら9月1日か該当授業の初日)だった私には、期限があるのが逆に良い。
◆リクエストの上限、貸出冊数の上限がある
館の未所蔵本のリクエストは日に5冊までと決まっているのですが、うっかり超えてリクエストしちゃうこともあって、そうすると注意されます(笑)。貸出冊数の上限もあるので、どれか返さないと借りれないことも。でも、どうせそんなに眺められないんだから、丁度良い量に取捨選択することになる。
さて。
今回、急ぎ返さなくちゃならないのはACTのラス・ハリスの『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』。幸福になろうとして逆に陥っている可能性のある悪循環から抜け出すための知見。
26ページから悪循環に陥りやすいかの診断テストが掲載されています。aが多いと悪循環に陥りやすく、この本読むとbが多くなる、ってことなんですが、感情はコントロールする必要ないとか、ネガティブな感情は害をなすものではないとか。…。学校とかで人生訓として教えられてきたものと違うんですけどwww。でも確かに、そこ肩肘張らないと楽になる。
ACTとは、アクセプタンス・コミットメント・セラピーの略です。
アクセプタンス(受容)とは、諦めて負けを認めたり、歯を食いしばって耐えることではなく、「今・ここ」の状況を認めること。例えば、DVなら、自分が危険に晒されていて行動を起こす必要があることを認めること。
コミットメント(専念)は、自分の価値と繋がり歩き続ける。転ぶこともあるかもしれないけど、いちいち気にしない。
ACTの肝は6つ
<1>物語と実際の出来事を分ける(本では「脱フュージョン」)
融合(フュージョン)してるものを、物語と実際の出来事に分ける。
<2>ネガティブ感情に居場所を作る(本では「拡張」)
不安やネガティブな感情を、押し殺したり追い出したりせず居場所を作ってあげる。
<3>今ここ(本では「接続」)
今ここで経験していることに浸りきる。過去についてくよくよ考えたり未来の心配をしたりしない。
<4>客観視(本では「観察する自己」)
自分の中には「思考する自己」と「観察する自己」がいる。思考する自己はガチャガチャと色々考えたり悩んだりするわけですが、観察する自己はその思考があることを認め、実際の出来事に注意を戻す。
<5>価値の確認
自分が価値をおくもの、大切なものを明確に認識する
<6>価値に動機づけられた行動(本では「目標に向かっての行動」)
価値によって動機づけられ導かれた行動をする。NHK朝ドラ『エール』のヒロインのパパの「やらずに後悔するよりやって後悔したほうがいい」を思い出しましたー。
そして。
最後にこんなことまで書いてありました。これを取り入れるかは、個人の選択。こうすれば「良い人間」になるとか、こうしなきゃ劣った人間になる、ってことでもない。
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