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鹤庆(鶴慶)への途中下車2024/11[おまけで旅費計算も]


11月3連休+αで旅行計画

今年の11月3連休は後半に2日間の休みをつけられたため、5連休ということで海外旅行に行く計画を立てました。
行き先は中国と定めて10/16に航空券の予約をとって有明、新橋で中国Lビザ取得をして旅行の準備を進めました。
詳細は以下の記事に取得しくじり記として記録しました

中国は雲南へ

行き先は中国、雲南省へ。なぜ雲南省なのか?旅の動機は一冊の紀行文だ。
今から3年前、医学部5年生のコロナ禍の冬に読んだ「中国手仕事紀行」という一冊の本を読んで、中国は雲南、貴州の手仕事・食文化をめぐる旅の様子を読んでいつの日か行ってみたいとかねがね考えていた。

コロナ禍の影響で、毎日マスクをしてオンラインと現地のハイブリッド臨床実習をこなす日々の中で海外旅行への憧れが募っていた時期であった。
それから3年。ようやくコロナ禍は終わり、海外との自由な行き来が名実ともに可能となった時期には私の学生時代は終わっていた。
しかも中国渡航に至ってはコロナ以前のビザなし渡航は解禁されないまま、今度は時間的余裕のなさからなかなか中国への一歩は踏み出せずにいた。
そんななか1ヶ月程度前から不意に湧いた連休の行き先に真っ先に雲南が思い浮かんだ。

麗江観光ののち鹤庆へ

麗江で麗江古城、白沙古鎮、束河古鎮をめぐったのち昆明へ帰路に着く予定でした。麗江から昆明へ高鉄で直接向かうことができるのですが、自分はこの地域の民芸品の銅鍋屋、しかもテーマパーク化された古城の中のショッピング店ではなく地域に根ざしたお店を見てみたいと考えて、百度地図や高徳地図で探してみましたがどうも麗江の街中で検索がヒットしない。少ない写真の情報の中唯一自分の期待が持てそうなお店が隣町の鹤庆にありそうということだけわかりました。
ちょうどこの街は高鉄の駅があり、しかも途中下車可能ということで、朝の麗江駅でチケットを購入し、情報が全くないかの街へと出発した

麗江駅の時刻表
車内にトンパ文字
二階建て夜行列車が近郊列車に使われていた
二階建て

鹤庆站から市街地へ

周りになんにもない车站に降り立ってから駅前の公衆トイレで用を足したあと
百度地図の指し示す駅前バス乗り場へと向かった。なぜかこのバスについて高徳地図では表示されず公共交通機関なしとなっていたため、地図アプリについては2つ併用するのがいいとか考えていました。
暗くはないものの小雨がぱらつく中、バスを待っていると満員のバスがたどり着いた。驚くべきなのは大勢の納西族を思われる民族衣装を着たおばあちゃんが乗っていたことだ。バスで民族衣装のおばあちゃんにもみくちゃにされながら、特に運賃の請求もないのでキョロキョロしていると入り口の上のQRコードと運転手の横に現金がたくさん入った段ボールが目に入った。とりあえず支払えたので微信支付にて支付。

鹤庆のバス
QRコード
おしゃれな納西族の民族衣装のおばあちゃんたち

旧市街の街並み

市内について銅器店がありそうなあたりに向かって歩くと旧市街がホンモノのボロい旧市街で感動していた。自分が歩きたかった街並みそのものであった。
製麺店で麺を干す夫婦。民族衣装の縫製に足回しミシンを使う女性たち。銅器を打つ金槌の音。謎に店先にいるインコ、その前にはひたすら同じ中国語を流すスピーカー。暇そうにスマホをいじる骨董屋の親父。暇な理髪店の親父が弾く二胡の音色。歪んだ瓦屋根。古さが滲み出ていた。麗江も比較的田舎の部類ではあるが、ここはやはり電気自動車、電動バイクの比率はだいぶ少なかった。だいたい内燃機の車が7割、電動が3割くらいかな。

旧市街
木造建築の歪み方が個人的に最高
いろんなお店がある
民族衣装のお店
まだエンジンも現役だよ

お目当ての銅器屋

買いたいなと感じた銅器屋は2つくらいあったが、より品揃えが多そうな方のお店へと入った。中ではお店の女性たちが銅鍋の取っ手へ組紐を巻いていた。たまに現地民が見繕いに来ていた。あんまりお店の人も接客する気がなく、逆にそれで店内を見る居心地がいい。お店の銅鍋は手打ちでこさえているらしい。大きさ、フォルムが気に入った銅鍋を選んで買いたい旨を伝えると重さを測って風呂場で洗い上げて包んでくれた。一生物と思って雲南旅行の思い出と共に台所で使っていきたい。ただ今まではなかったもののこの街での微信支付は国際カードでの登録だとカードのセキュリティの関係でSMS認証が必要になり、それもうまくいかずにQR決済ができなかった。いまやあまり使わないと思っていた現金がここで威力を発揮することができた。この後昆明でもカード会社から決済をはじかれることがなんどかあったので、多少は注意が必要であろう。この街では高齢者を中心にまだまだ現金決済も受け付けているようであった。まあQRコードもほとんどの店舗で受け入れ可能であったので、どちらも使えるのであろう。
そんなこんなで無事に愛すべき銅鍋に出会うことができ素晴らしき鹤庆の街との出会いであった。

豊富な手作り銅鍋
廃屋
組紐を組むお姉様方
購入した銅鍋とマグカップ
このあたりは猫よりも犬の方が飼育率高かった。
どの犬もだいたい寝転がっていた、
良い銅器がたくさんあった
公共バスの看板
道端の拉麺

P.S. ちなみに鹤庆の駅から昆明に帰る時にTrip.comでチケット購入したが、改札を通ることができずにかなり慌てることとなった。それまでは基本的に駅の窓口で購入していたため、パスポートで改札を通る時にエラーにはならなかったが、当日のTrip.comで購入した際は注意が必要かもしれない。
自分は出発が差し迫っているなか。どうしましょうと頭を抱える仕草をしていたら通してくれた。人情深い中国人が好きになりました。

中国旅行Tips

Simカード Amazonのsimカード 10GB 30日間で¥1,900
百度地図
高徳地図
微信支付(国際)
支付宝
上記のアプリ、決済アプリについては国際クレジットカードへの紐付けも可能であるので事前にやっておこう。ただしど田舎のお店での決済ではそこそこの頻度でカードのセキュリティではじかれることがあったので注意が必要です。ほとんどの観光地では大丈夫だと思われますが、、、
ちなみに鹤庆のような田舎町ではまだまだ現金決済も可能でした。特に少数民族の高齢な方はほぼほぼ現金決済だった印象です。自分はQRコード決済が弾かれた時のための万が一に備えて約2.5万円分くらいは現金に変えておいたがそれがかなり役立ちました。

旅程(備忘録)

日本→上海→昆明
昆明→麗江→鶴慶→昆明→上海→日本
昆明往復の航空券は¥38,930+¥5,000(航空券キャンセル保証)
宿は全て仮押さえの上、現地で変更
宿:1泊目→City Comfort hotel Kunming 3,702円
  2、3泊目→麗江のホテル2,721円+2,675円
移動費:昆明→麗江¥182
    麗江→鶴慶¥9
    鶴慶→昆明4012円
    麗江市内バス¥8+¥5+¥5
    鶴慶市内バス¥2+¥2
    麗江帰りタクシー¥27.9
    昆明市内の地下鉄合計¥24
郵便費:¥31.6
食費:上海浦東空港の小籠包¥56+帰りに同じ店の米線¥45
   野生菌火鍋¥108+じゃがいもトッピング¥10→¥118
   篆新市場買い食い→パイ¥1.5, 饅¥2×2=¥4, 腸粉的なやつ¥7
   普洱茶2024大雪山¥50分(約60g)
   昆明駅前のじゃがいも焼き¥4
   麗江の忠義夜市 米線:¥18+きのこ炒飯¥25
   麗江の朝市のパン?:¥3
   鶴慶のお土産のお茶:¥35(現金)
   昆明の阿露家の檸檬拌牛肉¥38(現金)
   昆明でコーヒー豆(100g)¥52(現金)
お土産:上海でばらまき用お土産¥45
   鶴慶の銅星閣→煮込み銅鍋(19cm)¥380(現金)+銅のマグカップ¥140(現金)
合計:中国元¥798+銅製品¥520、日本円¥57,040+ビザ申請¥18,750
為替:1元=¥21.75
合計¥104,456.5

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