療育は受けさせてよかった

うちの子は発達障害らしきなにかがあり、「療育」に通っています。

「療育」って何??って方もいらっしゃると思いますが、簡単に言うと、
子どもそれぞれの発達の特性にあわせて、幼稚園や小学校など『集団生活』や、『社会』と上手く折り合いをつけていくためのトレーニングを行うところ
です。

(私はそう理解しています。)

具体的には少人数制の幼稚園のようなところで、先生とマンツーマンで手先のトレーニングや、同じ療育のお友だちと集団生活しながら人との関わり合い方を身に着けていく、というような訓練をします。

私は当事者として、正直療育を受けられる子どもがうらやましい!

先日先生と振り返りを行なって、
・思考の焦点が合いにくい、が、好きなことになるとビシッと焦点があって、ものすごい集中力を発揮できる。
・〇〇して、〇〇して、〇〇するという、3つくらいの動作の指示をすると、極端にできなくなる
(ワーキングメモリー、一時記憶の容量が圧迫されやすいことが原因)
・靴下を自分で履いたときに、かかとが上になっていても気にならないなど、身だしなみに無頓着。
・次これやろう、という見通しがあるとスムーズに取り組める

という、うちの子の発達の特徴について、療育の先生と共有しました。

というか、それ、私ですねと、思わず先生に言ってしまいましたよ…。

対処法としては、
→家ではなるべく短い指示をする。
→しかし保育園ではそうも言ってられないので、わからない、困ったときにどうすればいいか、先生に聞く、友だちに聞く、など問題解決にはいろんな手段があることを学べるといいですね。
→身だしなみが整っていないことは恥ずかしい、というのはまだ理解が難しいので、整っていることは気持ちがいいことで、整っていないことは気持ちが悪いということが、感覚としてわかるようにトレーニングしましょう
→見通しを先に提示することで、「次はこれをやる」と予測して動けるようにしましょう

というようなことを療育の先生と共有しました。

ああ、私もトレーニング受けたかった…

短い、端的な指示があれば混乱しなかったのになぁ。
問題解決にはいろんな方法がある、それを理解できていれば、人間関係のトラブルも少なかっただろうなぁ。
身だしなみのことも、小学校までにちゃんと理解しておきたかった…

子どもの発達に不安を抱えるお母さん、お父さん、とにかく一度病院に相談して、必要があれば検査してください。
検査の結果、何らかの特異性があれば、迷わず療育受けさせてあげてください!

大人になった当事者がいうんですから、間違いないです!

ただ、療育で誤解してほしくないのが、障害を治す場ではないし、IQ(DQ)とかの知能を飛躍的に伸ばすための場ではない、ということです。

子ども一人ひとりの個性と、集団生活である社会との折り合いの付け方のトレーニングの場である、と思ったほうがいいと思います。

(しかし、トレーニングを積み重ねて結果的に知能も少しずつ追いついてくる、という面ももちろんあります。しかし、それは目的ではなくトレーニングの結果だと思います。)

脳の特性上、めちゃくちゃ頑張らないと世の中の「普通」と同じにできないことがたくさんあるのが発達障害です。

めちゃくちゃがんばって、「全くの普通の人」と同じようにできるということを目指すのではなく、できないならできないなりに、当事者とその周囲の人が社会の中でお互い気持ちよく暮らしていく。

それを目的に、発達障害者なりの生活の知恵を身に着ける。
それが療育だと思っています。

先生から言われたことで、私がすごく共感できたのが、「『すきなこと』をいっぱいいっぱい増やしましょうね」という言葉だった。

私たちの脳は、すきなことと関心がないことに対する集中力の落差が激しい。

だったら、自分の『すきなこと』をたくさんたくさん増やして生きていくこと、それが生きづらさと折り合いをつけていくための一番の手段だと思う。

うちの子もたくさんの「スキ」に囲まれていて生きていってほしいな。

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