強迫性障害爆誕
病状は人それぞれとは言うけれど、こと精神疾患に関しては特にその傾向が強いように思う。
本人ですら意味がわからない状態なのに、それを周囲から見ている人間にとっては、さらに難解なものだと思う。
私も、娘の様子について、理解することはできる。
でも納得することはできないことの方が多い。
ここ最近の気づきとして、下手に納得しようとしない方が良い。
結局は精神疾患なんて理不尽の塊なんだから、そもそも納得しようだなんて思うことが烏滸がましい。
ただ、そう思えるようになったのはまだつい最近のことで、娘の強迫性障害が見え隠れし始めた頃、私は必死に納得しようとしてしまっていた。
強迫性障害が娘をそうさせているのに、どうしても矛先が病気ではなく娘に向かってしまうのだ。
ある日のこと、最近娘のお風呂が長いな、と思ったことがあった。
その時は「なんか長いな」程度。でもその後いくら注意しても改善される様子はない。それどころか、注意すればするほど、お風呂の時間が2時間、3時間となっていき、「なんかおかしいぞ?」となっていった。
3時間もの間、一体何をしているのかと聞いてみたら、ひたすら体と髪と顔を洗っていると言う。ゆっくり湯船にでも使ってのんびりしているのかと思っていた私には衝撃だった。
そんな長い時間中、決まったルールと順番で洗い続けていると、当然途中で上手くいかない日が出てくる。
上手くいかないと、次の日の学校には行けない。(自分が汚いと思ってしまうから)
その時の娘は、強迫性障害と必死に向き合っていたわけなんだけれども、私はと言うと、うなぎのぼりの水道代とガス代、あとお風呂に入れなかったというだけのことで学校へ行こうとしない娘への怒りにあふれていた。
そうこうしている間に、歯磨きや洗濯といった別のタスクが加わり、さらに学校へ行けない日が増えていくのに、そう時間はかからなかった。