バズったからChatGPTの記事第二弾を書こうと思って、やっぱりやめた話
ありがたいことに、note開設から3日目に公開した「ChatGPTをしごいて、ブラーのアルバムレビューを書かせてみた【ChatGPTに音楽評論は書けるのか?】」という投稿がそこそこバズった。
今話題のChatGPTネタで、しかもGPT4が公開されてからすぐ書いたというタイミングもよかったのだろう。
フォロワー数一桁の超弱小アカウントの投稿としては、驚くほどのPV数だった(2000PV超、まだジワジワ伸びている)。
こんなに上手くいったんだから二匹目のドジョウを狙ってやろう、というのが卑しいニンゲンというもの。私は早速ChatGPTを使った投稿の第二弾の構想を練りはじめた。
ChatGPTを使った、架空インタビューのアップデート
投稿がバズったことで私は調子に乗って、ツイッターにこんなことを書いていた。
アイデアは固まっているっぽいのに、わざとぼやかした書き方で勿体ぶっているのが我ながら恥ずかしい。完全に浮かれちゃってるじゃないか。
このとき私が考えていたアイデアというのは、ChatGPTを使って故人となったアーティストに架空インタビューすることだった。
具体的には、Chat GPTにデヴィッド・ボウイ役をやってもらい、ボウイのドキュメンタリー映画『ムーンエイジ・デイドリーム』について話を訊くという内容である。
私は世代的に読んだことはないが、初期「rockin' on」にはライターが一人二役で会話の内容を100%創作する架空インタビューという名物企画があったらしい。
AIの支援を受けて、それを現代的にアップデートしたら面白いのではないか?というのが私の発想だった。
ChatGPTに「いま」の話をさせるにはどうすればいいのか?
だが上のツイートでも書いているように、このアイデアにはひとつ問題があった。
ChatGPTは2021年9月までのネット上の情報をもとに、質問に対する回答を生成する。
となると、2022年に欧米公開、2023年3月に日本公開の『ムーンエイジ・デイドリーム』について回答を生成することは不可能だ。
そこで私が考えたのが、架空インタビューをする前に以下の情報をChatGPTに学習させ、それをもとに回答を生成させるという方法。
実際に可能か尋ねてみたところ、ChatGPTは快くOKしてくれた。
以下、ChatGPTの回答。
我ながら「無」なことをやっている・・・。と思いつつ、この手順で私はデヴィッド・ボウイの架空インタビューを試してみた。
その結果は、試行錯誤はありつつも、そこそこ悪くない内容にまでもっていくことができた。
なので、その架空インタビューを素材に、私はほぼ投稿を完成させるところまで原稿を書いていたのである。
架空インタビュー記事をボツにした理由
だが、私はこの投稿を公開するのをやめた。
なぜならこれは明らかにバズった記事の二番煎じであり、文章の構成も既視感バリバリ。
内容的に全然ダメというわけではなかったが、書いていて自分でも気分が乗らなかった。楽しくなかった。だったら公開する意味なんてない。
なので、そこそこPVが稼げるかもしれないこの投稿はボツにしようと決めた。
あ、でもよく考えてみたら、フォロワー数一桁の超弱小アカウントが記事をボツにしようがどうしようが、誰も気にしてないか。
*ChatGPTにデヴィッド・ボウイ役をやらせてみたところ、ボウイが生きているのか死んでいるのか曖昧な回答を続けたので、「ボウイは死んでいて、霊としてインタビューに答えている」という設定を追加して架空インタビューを再開した。そしたら、ChatGPTはずっと話者を「デヴィッド・ボウイ(霊)」と書き続けた。図らずも某氏が得意としていた守護霊インタビューみたいになってしまってシュールだった。
*「デヴィッド・ボウイ(霊)」に、「映画『ムーンエイジ・デイドリーム』に自分でタイトルをつけられるとしたら?」と訊いたところ、「スターダストの旅」や「変幻自在な音楽家」といったタイトルを挙げてきた。センス無さすぎだろ・・・。
*『ムーンエイジ・デイドリーム』でも部分的に使われていたライブ映像作品『ジギー・スターダスト』をIMAX上映してくれたら絶対観に行きます。