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『ムーンエイジ・デイドリーム』はあなたに「ボウイとは何か?」と問いかける

デヴィッド・ボウイを「体験」するための映画デヴィッド・ボウイのドキュメンタリー映画『ムーンエイジ・デイドリーム』を手掛けたブレット・モーゲン監督は、この映画は一般的なドキュメンタリーとは違い、ボウイのアートや思想を観客が体験するものにしたかったと各所で語っている。 そのため、この映画はアーティストのバイオグラフィ本をそのまま映像に置き換えたような作品とはまったくの別物だ。 『ムーンエイジ・デイドリーム』には、関係者やジャーナリストがボウイについて語るシーンはひとつもなく、

    • バズったからChatGPTの記事第二弾を書こうと思って、やっぱりやめた話

      ありがたいことに、note開設から3日目に公開した「ChatGPTをしごいて、ブラーのアルバムレビューを書かせてみた【ChatGPTに音楽評論は書けるのか?】」という投稿がそこそこバズった。 今話題のChatGPTネタで、しかもGPT4が公開されてからすぐ書いたというタイミングもよかったのだろう。 フォロワー数一桁の超弱小アカウントの投稿としては、驚くほどのPV数だった(2000PV超、まだジワジワ伸びている)。 こんなに上手くいったんだから二匹目のドジョウを狙ってやろ

      • 全米3位!Z世代最強の2人、ピンクパンサレスとアイス・スパイスが「2023年の顔」になった5つの理由

        2023年初頭における最大のサプライズ・ヒット――それは間違いなくピンクパンサレス&アイス・スパイスの「Boy’s a liar Pt. 2」だ。 この曲はピンクパンサレスが2022年10月にリリースした「Boy’s a liar」に、アイス・スパイスが新しいバースを加えたリミックス・バージョン。2023年2月3日に発表されると、瞬く間に全米3位へと上り詰めた。 ビルボードのグローバル・チャートでも3位、Spotifyの「トップソング – グローバル」でも5位につけるなど

        • ChatGPTをしごいて、ブラーのアルバムレビューを書かせてみた【ChatGPTに音楽評論は書けるのか?】

          ChatGPTが最新言語モデルを採用した新バージョン、GPT-4をリリースした。 ネット上の噂では、これがかなり凄いらしい。従来のGPT-3.5と較べ、飛躍的に精度が向上しているという。 GPT-3.5に音楽関係の質問をすると、でたらめな答えや無難な回答しか返ってこなくて使い物にならなかった。しかしGPT-4ならいけるかもしれない。 ということで、「乗るしかない!このビッグウェイヴに!」の精神で、ChatGPTの有料会員登録をおこない、早速GPT-4を試してみた(202

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          いまさら『トップガン マーヴェリック』を見て心底ゲンナリした話

          2022年5月の日本公開以来、『トップガン マーヴェリック』がめちゃくちゃヒットしている。 2023年3月11日時点で、日本での累計興行収入は136.6億円。日本映画を含む歴代興行収入18位、洋画だけなら5位につけている(同じくトム・クルーズ主演の『ラスト・サムライ』が137億円で4位なので、追い越すのは時間の問題だろう)。 ヒットしているのは日本だけではない。アメリカでは興行収入7億1873億ドルで歴代5位。エグい。ヨーロッパやアジアや中東やアフリカや南米での興行収入は

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          21世紀最大のロック・センセーション、マネスキンの『Rush!』はなぜ世界中で低評価だったのか?

          マネスキンが「21世紀最大のロック・センセーション」である理由イタリア出身の4人組、マネスキンは21世紀最大のロック・センセーションである。2023年3月現時点で、そう断言することに1ミリの迷いもない。 誰もが知るように、2010年代にロックの求心力は地の底まで失墜し、ポップとラップ・ミュージック全盛の時代が訪れた。 そして2020年代に入ってからは、ラテン音楽、アフロビーツ、K-POPなどが躍進し、音楽のグローバル化が推し進められている。 もちろんThe 1975のよ

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