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ミルワームの育て方・改

その後色々やってみた

ミルワームの育て方だが、カップで買ってきた第一世代が繁殖して子供が生まれ、第二世代が更に繁殖して第三世代育成中なので、覚書として記す。

必要なものの見直し

  • 味噌こしなどの、金属製でほどよく目の細かいふるい

  • 1.8Lくらい入るタッパーとか、ちょっと大きい(15cmx20cmくらい)虫かごなどを最低2つ。たくさん飼育するなら順次買い足し。幼虫と成虫用

  • 箱とか小さいクリアケースとか、平たくてふたのできるもの。セリアのA5のクリアケースが好ましい。(他の容器でもいいが、色々便利。後述)

  • ミルワームの餌。多めにまとめ買い。※ヤフオクによい配合飼料が出ていたのでまとめ買いした。知りたい方はコメントください

  • スプーン、はしなど、ミルワームを扱ったり床材を混ぜたりする器具

  • 【おまけ】うちにあった余りものだが、小鳥用流動食。ハムスターが体調を崩して餌を食べられなくなったときのための非常食だが、消費期限が切れたためミルワームへ払い下げ。ひじょうに栄養分が高い

第一世代の飼育

幼虫の管理

まずペットショップでミルワームを買ってくる。
予め入っているふすまは邪魔なのでふるいでふるって取り除き、お好みの容器に餌となる床材を入れる。量は容器の4分の1から3分の1くらい。
そしてその上にミルワームを入れる。
買ってきたときのカップは計量などで何かと便利なので取っておく。

成虫はさなぎを食べてしまうので、幼虫・さなぎ・成虫は別々の容器が望ましい。
場合によっては幼虫もさなぎを食べることがある。
なので、容器は最低3つ、必要に応じてあとから買い足す。
なるべく、よく動ける容器でいい餌をあげると活きのいい幼虫に育ちやすい。
水や昆虫ゼリーは不要。
野菜も、床材がかびやすいので直ではあげない。床材がかびると総取替になるので要注意。
ただ、野菜をあげると生育が早くなるので、あげるときには幼虫をより分けて、新聞紙の上などで与えるとよいだろう。
何でも食べるが、おすすめはキャベツなどの葉野菜。

あとは随時ペットに餌として与えつつ、さなぎになり始めたら、そのまま羽化させて成虫にして、タッパーや虫かごに床材を多め(底から5分の2くらいか)に入れて、そこに成虫を入れる。

さなぎの管理

幼虫が充分育って脱皮しなくなり、弓状になって動かなくなったら、さなぎになる準備が体内で始まっているので、床材に埋まらないよう気をつけ、すみっこにでもよけておく。
しばらくすると脱皮してさなぎになるが、脱皮してすぐはものすごく身体が柔らかいので、成虫にしたい場合は固まるのを待ってさなぎの入れ物に移す。
ペットに与える場合はスプーンなどでそっとすくって与える。

さなぎになるときに失敗して皮がくっついたままになるものもいるので、これもペットに与えるのがよい。改善されることはないから。

さなぎの容器は小さくても大丈夫。クリアケースに少量の床材やキッチンペーパーなどを敷いて並べておくと、さなぎになった順が解りやすくて管理しやすい。
さなぎ同士は、羽化のときに翅がぶつかって形成不全にならないよう、それぞれ3cm以上離して置く。

脚ができて茶色くなってきたら羽化間近なので、羽化させたい場合はそのまま見守る。成虫を増やしたくない場合は、羽化したばかりの個体をペットに与える。

羽化してすぐ成虫の入れ物に入れると、場合によっては共食いされるので、1,2日さなぎの入れ物で好きにうろうろさせて、全体が茶色くなってから成虫の入れ物に入れると良い。

また、羽化のときに翅がうまく背中に納まらなかったりする形成不全の個体は、ペットに与えるか、そのまま成虫の入れ物に入れて成虫に食べさせる。

成虫の繁殖

成虫の容器はそのまま第二世代の繁殖場所になるので、大きめの容器が望ましい。
とはいえ、寒いときは成虫がばたばた死ぬことがあるので、その場合はさなぎから繰り上げで羽化させて成虫を足す。共食いでばたばた死んだ場合も同様。
個体の密度が高いと共食いしやすくなるので、だいたい4,50匹くらいになったら次の容器を用意して分ける。

なぜか、何もないところでひっくり返ってばたばたしてることが多いので、全体に紙製の細い梱包材や、5mm幅くらいに切って軽くくしゃくしゃにしたティッシュや、ハムスター等の紙の床材など、とにかくなんか細くて虫がつかまれるものを全体に少し、かるく載せてやると起き上がれる。
発泡スチロール製のものは食べてしまうので入れないこと。

第二世代の幼虫をたくさん望む場合は、どんどん成虫にするといいが、そんなに増えすぎても困る場合は、適当なところでさなぎをペットの餌にしたり、余った幼虫を他の人に譲ったりヤフオクに出品したりして、羽化させるのを止めて加減する。
外来種なので外に放すのは厳禁。

成虫になると、交尾して1,2ヶ月で死んでしまう。また、共食いもする。そこに順次成虫を足していくと、幼虫の生まれるタイミングがずれて、大きさがバラバラになる。それでも問題なければそれで良いが、ある程度揃えたいときは途中から入れ物を分ける。

第二世代の養育

基本的には第一世代の飼い方と同じだが、最初の孵化から成長までが長い。

孵化と成長

成虫を飼い始めて1ヶ月弱くらい、スプーンなどでそっと床材を掘り返すと、すごくちっちゃい糸くずのような幼虫が現れる。表面近くのは成虫が食べてるふしがあるが、これは仕方がない。
基本的には、成虫の入れ物は、成虫が全部死ぬまでそのままにしておく。

成虫が全部死んだら、表面にかぶせていた足がかりのものは、幼虫が大きくなってより分け可能になるまでほっておく。そこに幼虫がくっついている可能性があるため。はしっこにでも寄せておく。

糸くずも野菜は食べるが、より分けられないのでお預け。基本的に、より分けられるサイズになるまで、ずっとそのまま放置。寒いと生育は遅く、やや暑いと早くなる。暑過ぎたり、冷蔵庫に入れると死ぬ。
なお、本来は砂漠の昆虫なので、暑さの方はあまり気にすることはないと思う。

時々スプーンで掘り返して、生育状況を確認する。
すごい勢いで脱皮して、表面が皮だらけになるので取り除くかよけるかする。

その後の途中経過

という手順で育てて、現在第三世代の糸くずを育成中。途中で分けて産卵のタイミングをずらしたが、あまり間隔を空けられなかったので、なるべく先発隊の大きいのと、あとから生まれた方の小さいのを次の繁殖に使う。

余った場合の対処

恐らくはだいぶ余る(知人の爬虫類の餌にすることを検討中だが、それでも余るかも)可能性があるので、セリアのA5のクリアケースに床材を詰めて、余りの幼虫を入れて、ネコポス利用でヤフオクに出す。
セリアのA5ケースは、クッション封筒に入れても3cmを切るのでネコポスが使え、送料が少し浮く。
中に隙間ができるので、厚紙とキッチンペーパーをたたんで厚くしたものを中に入れる。

とはいえ、育て過ぎたものを引き取ってもらうので、価格は実費(封筒・クリアケース・送料)以上にはしない。
A5だと70匹くらいは余裕で、毎日あげるようなら100匹くらいは入れられると思う。
A4だとどうだろう。厚さがオーバーしなければ、もっといけるはず。
そのへんはこれからの要検討事項。

なお、クリアケース発送時には、止め具と横の隙間をしっかりしたテープで止めないと中身がだばあするので注意。でも密閉は避ける。
また、気温が0度以下だとミルワームが凍る可能性があるので発送はしない。

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