嫌われる勇気
ぐら親子は剣道の道場にお世話になっている。
一人っ子で甘やかされている息子の心身共に成長できたらいいな。
一人っ子だし、個人もあって団体もある剣道なら絆を大切にできるかな。
など色々考えた結果、年長さんから習い始めた。
そんな息子は人生の半分、剣道にどっぷり浸かっている。
小さい頃から体が大きくて、心が優しい息子くんは最初の頃それはそれは泣いた。
ぐらが人を叩いちゃいけないとキツく言い聞かせて育ったからだ。
これはぐらの勝手な意見なので気にしないで欲しいが、最近の親御さんは他人に怒ってもらおうとする傾向がある。
たまに道場で、
ぐらちゃんに怒られるからやめな〜。
って言ってるママさんがいるとハァー?('A`)
ってなる。
子どもはかわいいし、何も悪くない。
ただ、まだ子どもなんだから〜って怒らない人が理解できないのだ。
子どもだって言えばわかるよ。
じゃあいつわかるようになるの?
空気読める子ならいいけど、そのまま育ったら後で苦労する。
そこでぐらは嫌われる勇気を持ったのだ。
よその子でもダメなことしたら注意する。
ルールを守ってくれない親御さんにもガンガン言う。
入会した頃は八方美人だしまくりで、猫なんて何枚被ってたかわからないくらいとても大人しくしていたが、
息子も高学年になった。
ぐらも初段を取って指導者補助である立場なのでダメなものはダメと言うことにしたのだ。
それはそれはうるさい奴だと思う。
しかし、考えてみるとぐらが入会した頃の役員さんはめちゃくちゃ嫌われていた。
なぜって、厳しかったからだ。
ぐらはむしろ好きだった。
数ある習い事の中から剣道を選んだのであれば、多少厳しくて当然なのでは?
と思っていたからだ。
極端に狭い視野、聞こえ辛い音、
人間の感覚がかなり絞られる中で稽古しているなら緊張感がなければ怪我に繋がる。
お喋り、おふざけは禁止なのだ。
剣道は、剣の理法の修練による人間形成の道である。
人間形成の道である。
人生の中で、ぐらみたいな大人がいてもいいんじゃないかな。
八方美人な自分は剣道で封印である。
仕事や友達付き合いでもそれができたらいいんだけどなぁ。
ぐら