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前髪を切り過ぎたら『ラブストーリーは突然に』がエモい曲の金字塔だな、と思った



前髪を久しぶりに自分で切ったら、楽しくなってしまい物凄く切り過ぎた。


笑うしか無いレベル。


いつも伸びたらサイドに流して、次に美容院行くまでやり過ごすのに、
何故かその日は目に入る前髪が鬱陶しくてジョキジョキ切ってしまった。

…なんか、あれだな。
誰かの前髪に似ている。
はて……??

……
あ!あの人だ!

ご存知、赤名リカ



そうしたらドラマを見たくなり、第1話だけ見たら子供の頃見ていたのを思い出して
お腹いっぱいになってしまいました(笑)


癖強いキャラクター達と、若さゆえのすれ違うもどかしさ。
生き方に不器用な人間らしさが、当時共感を得たのでしょうか。
リカは都会暮しが長いからか、良くも悪くも洗練されていた印象。




そして、主題歌がやっぱ何度も聴きたくなる。
言わずと知れた名曲、
『ラブストーリーは突然に』


ドラマを見直した日から、1日に何度もエンドレスリピート。
うちにもCDシングルあったっけ。
良い曲、ヒット曲って何度聴いても飽きない!何でだろう?


まず、始まりの突然のギターのカッティング音
【トゥクトゥーン!】
が、何か壮大な物語が始まる期待値が上がる。



突然恋に落ちた、ワクワクやドキッとした心音にも通じる。
こんなイントロ聴いたことない。
ドラマの中で【トゥクトゥーン!】が流れると、
はっ!場面展開⁉︎ 流れ変わる⁉︎とドキドキしたものです。


その後に続くサビ部分の「あの日あの時あの場所で〜」のギターリフ、というのでしょうか。

※ギターリフについて↓

特定の楽曲で繰り返し使われる短いフレーズをリフと呼びます。 ロック、ポップスなどでよく用いられ、クラシックの場合は「オスティナート」とも呼ばれています。 ギターで弾くリフをギターリフと呼び、ロックで多くの名ギターリフが誕生しました。 リフはイントロに使われることが多いものの、曲中を通して繰り返し使われることもあります。

https://buysell-kaitori.com/column/musicalinstruments-guitar-riff/



特徴的なメロディがイントロで繰り返され、聞く人の心を掴んで離さない。
もう最初から切なくなる。

これだけでも満足感高いのに。

恋をして臆病になり、相手に気持ちを伝えられなくもどかしく思っていたけれど、
お互いの気持ちが通じた瞬間が訪れた。
もしかしたら相手は他に好きな人がいたのかもしれない。
でも自分の方を向いてくれて、相手が気持ちを表現してくれた嬉しさ。
(歌詞内容の推測)


小田和正の透明感のある声は、
深い気持ちを歌っても、受け手に重く感じさせない威力がある。
全体的に小田さんの楽曲の歌詞はメッセージ性が強いものが多いと思うけれど、心にスッと入ってくる。


歌詞はいつもシンプルなのに、熟考されている。



超有名な「あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら」の歌詞。

本当に人生はタイミング。
同級生、職場の同僚、通勤電車…色んな場所で色んな人に日々出会うけれど、
一生のうちに出会える人はそれぞれ限られている。
その中から恋が始まる全ての人に訪れる奇跡を、「あの日あの時〜」が捉えている。


……でも私が1番好きな歌詞は

「柔らかく 君を包む あの 風になる」

なんです!

ここの歌詞、凄くないですか!?

この文の前に
「君のためにつばさになる 君を守り続ける」とあるんだけど、
守る、の表現がここに繋がる。
抱きしめるでも、俺の側にいろ、離さない、でもなく。
相手を尊重していて、見えない位自然な存在なのに包容力抜群。

思いが溢れているのに、押し付けがましくない!


この一文、本当凄いです。
「心は縛れない」て2番の歌詞にもありますもんね。
本当の愛って…こういうこと⁉︎
とても良い距離感の2人が頭の中に浮かぶ…‼︎
そして、ここのメロディ、めっちゃ余韻残すー!


多くを語らず、でも誰にでも思い当たる日常の奇跡を切り取った歌詞は、
ドラマにも当然マッチし大ヒット。
当時はTVや街角でもいつもこの曲が流れていて、
家にもこの曲の手回しオルゴールがありました。



みんな自分に重ねて想像力を掻き立て、
「あー、あんな気持ちもあったんだよ…」とえも言われぬ思いとなり
くるくるくるくる…
CDが繰り返しリピートされてきたのではないでしょうか。


歌詞はめちゃくちゃ熱いのに、メロディは切なく爽やか。
Bメロの「君を誰にも渡さない」なんて、激情的!
突然どうしたの⁉︎
でも爽やか!
そう、まるで聴く人の心も風のように包み込む…。



最後の「見知らぬ2人の…まま!」のキレの良さがまたスパッ!と
終わって気持ち良いんだよなぁ。



爽やかメロディと熱い歌詞の組み合わせは、
しょっぱいポテチ食べたら、甘いお菓子食べたくなる無限ループに似てる。


元々は主題歌を依頼された時別の曲を渡していたのに、依頼主はこんな風に作って欲しいという理想の曲があった事を人づてに知り、じゃあ依頼通りに作らなくては失礼では?
と感じ、アイデアで止まっていたこの曲を仕上げ直したらしい。


ヒット曲って、こういう偶発的な出来事、あるあるな気がする。
パラレルワールドでヒットされているのをこの世界線では知らなくて、
でも導かれてこっちの世界に出されてヒットする、みたいな。
「曲は既にあるんだよ。それを僕が世に出すだけ。」
Byマイケルジャクソン、みたいな。
エピソードとしても最高ですね。


……あーまた聴きたくなってきた。





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