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映画「ボイリング・ポイント/沸騰」
2021年に公開されたイギリス映画「ボイリング・ポイント/沸騰」を観た。
ワンカットで撮影された臨場感溢れる映画。
舞台はロンドンのレストラン。
クリスマス前の金曜日。
予約はいっぱい。
その中にはライバルのシェフの予約も。
彼は料理評論家を連れてくる。
余計なやつ連れてくるなよ。
ていうかなんで今やねん。
繁忙期避けてやれよ。同業者だろ。
しかも監査も入る。
これもなんで今やねん。
一年で一番の繁忙期だぞ。
主人公の料理長は家庭内のトラブルが仕事にも影響して支障が出ている。
遅刻、書類記入もれ、発注もれ。
そのフォローで他のメンバーもてんやわんや。
そんな状態でレストランオープン!
厨房、デザート部門、洗い場、フロア、
シェフ、支配人、フロアサービス担当者、
ベテラン、新人、アルバイト
お客様として来ているインフルエンサー、女子会集団、偏屈親父のいる家族、プロポーズしようとしている男性、ナッツアレルギーの女性。
同じ時に同じ空間にいても、立場や状況によって世界はこんなに違う。
それを見事に描いている。
個人的には支配人と厨房の言い争いが興味深かった。
優先順位とか大切にしているものが違うとこうなりがちだよね。
そして、いつでもバイトは楽しそうだ。
シェフはレストランがバタバタの状況で、家族と連絡を取り合ってるんだけど、どっちもうまくいかず。
あるよね、そういうとき。
何もかも上手くいかないとき、あるよね。
と、思ってたらいきなり映画が終わる‼︎
えっ?終わり?
これで終わり?
でも。
そっか、そうだよな。
いろんなものを抱えながら、その中のいくつかをバラバラと取りこぼして、拾いつつこぼして拾いつつこぼして、前に進まなきゃいけないのに進めない。
人生ってそんなことの連続だよな。
そんな余韻を残す、良い映画だった。
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私は「ザ・マジック」を読んだことをきっかけに「毎日10個のことに感謝する」ワークを毎日続けていて、この先はそれを書いています。
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