マネジメントが苦しかった時に聞いていた音楽の話をしようか
私は今月末で今勤めている会社を辞めて転職する。
14年間勤めた中で、8年間マネージャーとして過ごした。
いつも他部署のマネージャー達が輝いて見えていた。
成果を出し続ける彼や彼女らと比べて、自分は劣っているように感じられて思い悩む日々だった。
しかし、優秀に見えていたマネージャーの中には、部下からパワハラを訴えられて退職を余儀なくされた人たちもいた。
成果を求めるあまり、部下たちに圧をかけてしまっていたのだろう。
私もどう思われていたかわからない。
だからマネージャーを続けられたことは幸運だったと言っていい。
いつも音楽を聴いていた。
苦しいときに聴いていた曲は、今でも聴くと涙が込み上げてくる。
1.Run Away [Alexandros]
「高望みと言われても才能がないと言われても怯めるほど僕は賢くなくて」
「生きているそのうちは死んでたまるか」
私はマネージャーは向いてないんだとずっと思っていた。
いつかダメになる日が来るかもしれない。
あの優秀そうに見えた彼や彼女でさえ、マネージャー生命が絶たれたのだ。
せめて自分がマネージャーでいられるうちは、諦めずに頑張ろうと思った。
2. 0東京 Repezen Foxx
サビの「俺ならできる、俺ならできる、俺には俺がついている」のあとの盛り上がりのところはいつ聞いても涙が出る。
あなたならできる、ってそんなこと誰にも言ってもらえなかった。
私自身も、私ならできるなんて到底思えなかった。
だからせめてこの曲を聴いて、潰れそうな心をなんとか膨らませていた。
3.イキノビタカラヤルコトガアル D.O
イキノビタカラヤルコトガアル。
マネージャーを続けていられる限りは、私にもなにかやるべき使命みたいなものがあるのかなと思っていた。思いたかった。
「あの時もこの時も打たれるたびに強くなるいつも」
「あの時もこの時も倒れるたびに立ち上がるいつも」
という歌詞にもリアリティを感じていた。
この楽曲自体は3.11のことを歌っており、後世に起こしたい一曲。
私は新しい会社にもマネージャーとして入社することができた。
また苦しさに直面するかもしれない。
不安はある。
だけど苦しさに耐え抜いた自負もある。
その自負が、どんな形であれまた耐えていけるという自信に繋がっている。