初めてのしきじと朝ラーメン
サウナしきじ、初体験
「サウナ しきじ」に着いたのは13日の深夜、1時すこし前だった。初めての訪問で券売機で手間取ってしまい焦ったが、なんとか入浴券と宿泊券を購入し入場した。
女性浴室は清掃時間直前だったので急いで館内着に着替え、2階の休憩室へ向かった。女性エリアは男性用より狭いと聞いていたけど、この日は先客が2,3人しかいなかったのでかなり静かで快適だった。
洗顔と歯磨きだけ済ませた後は、リクライニング椅子で横になり、毛布を掛けて眠りについた。
6時前に目が覚めて浴室へ入ると、先客ゼロの貸切状態だった。
朝日が差し込む浴室は神聖な感じがして嬉しい。水分補給をしてシャワーを浴び、体を清めた。
サウナの前に、まずは漢方薬草風呂に入ってみる。養命酒や龍角散のような香りが大好きなのでこれだけで満足してしまいそうなほど気持ちよく、「あ~、もう帰るか~」と思ったところでハッとした。「いけない!私はサウナに入りにきたのよ。」
体を拭いて薬草サウナに入った。
フィンランドサウナと薬草サウナはガラス窓を挟んで向かい合わせになっている。
朝の情報番組の音だけが聞こえてきて不思議に思い見渡すと、フィンランドサウナ向けに置かれたテレビが、壁の鏡に映って薬草サウナからも見えるというカラクリになっていた。面白い。誰が思いついたんだろう。
湿度の高いサウナは息苦しくて苦手なのだけど、薬草の香りが心地よくて思ったより長く座っていられた。6分くらいで外に出て汗を流し、ワクワクしながら噂の天然水水風呂に足を入れた。
誰もいないので、ヒャーと声を出しながら肩まで浸かる。
瞬間、驚きと笑いと快感が同時にこみ上げてくる。そしてその混乱から一気に思考がクリアになっていく気持ちよさで、口からは「アヒェ~~~~~~~ヒャッヒャッヒャ」みたいなバカ音がダダ漏れになった。なんだこれ。
水のやわらかさとか温度とか、細かいことはわからないけれど、メチャクチャ気持ちいい!他のサウナとは絶対的に違う、すごさ。
アヘ顔を晒しながら水風呂を堪能した。他に誰もいなくて、本当によかった。
そのあとはベンチで休憩してフィンランドサウナにも入り、気が済むまでサウナ→水風呂→休憩のループを楽しんだ。脳みそが完全に溶けてしまっていたため回数や時間は全く覚えていない。
浴室を出て支度を済ませ退館し、館内では別行動だった恋人と車で合流した。男性エリアはたくさん人がいたようで、朝風呂も賑わっていたという。
男湯では多くのオジサンが「海に帰っていくゴジラ」のように水風呂に吸い込まれていたらしい。それを聞いて、なるほど!あの天然水水風呂の気持ちよさは、母胎回帰の感覚なのか、と思った。
静岡→名古屋へドライブ
車で藤枝市のラーメン店に行き、朝ラーを食べた。サウナ上がりのラーメンがこの世でいちばんうまい。
ロッキン3日間の疲れがドッと出て、この日は移動中ほとんど寝てしまった。ドライブ、メチャクチャ綺麗だけど怖い吊り橋、生しらすのない市場、美味しくない餃子、暑さ、という断片的な記憶だけが残っている。静岡はいいところだな。
16時ころ名古屋に着き、彼のご実家で夕ご飯をご馳走になった。以前は緊張して酔うどころではなかったから、いつもよりお酒の回りが早く感じたのがなんだか嬉しくて、飲みすぎてしまった。そのあと近くのバーで飲み直し、大変いい気分で眠りについた。
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