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ことばのこと

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言葉について示した記事たちです。
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分かりやすさ

複雑な物事を単純にして理解しやすいようにすることは大切。 長い長い文章を要約して、そっと置いておくことも、大切。 同意するかは別にしても、より多くの人が共通の理解を得られる工夫は必要だ。 物事の全体像がより見えやすくもなる。 ただ、外してはならないポイントを省いてしまうと、誤解を招いたり、重大な例外をカバーできなかったりと、かえってマズい結果になることもある。 人によって、単純にする方法はさまざまだろう。 ただ、その人にとって、何が重要であったり、印象的であったりしたか

「すみません」族

なんでもかんでも、第一声が「すみません」からはじめてはいないだろうか。 電車で降りたいとき、人から何かをされたとき(譲られたりエレベーターで待ってくれたり)などだ。 「ありがとう」など別の言葉に置き換えられる場面もありそうだ。 電車で置き換えるとすれば「降ります」だろうか。 「すみません」と同じ意味だが、言葉の効果的には「ごめんなすってー」でも構わないだろう。 申し訳ないことなどを「すみません」と言うわけだが、あまりに使いすぎると謙虚を通り越してしまう気がする。 それだ

頑張れ

自分が使うには抵抗があるけど、人が使う分には気にならない言葉シリーズ。 そんなシリーズはないのだけれど、そういう言葉はたくさんある。 言葉にこだわりはある方なので、文章では気を使っている。 会話では、割と気を使いきれてないのは、ここだけの話。 「頑張れ」という言葉は、応援の言葉として使われる。 いわばプラスの言葉だ。 そして、想いを乗せる程度もさまざまで、慣用句的に「頑張って」ということもあるだろう。 ただ、既に頑張っている人に「頑張れ」というのは、酷なようにも思え

「ご持参下さい」を考える我流表記法

言葉との向き合い方言葉というのは、それが持つ力を信じて使いたいと思う。 だからこそ、言葉が持つ意味を、なるだけ正しく知り、含む意味、連想される事柄を、なるだけ深く理解したい。 そして、言葉は時代とともに変化するということも、頭の片隅に置いておき、絶えず情報を更新したい。 さらに、少し品のない表現だが、揚げ足を取るような、言葉狩りのようなことにならないようにしたい。 言葉は伝われば良いし、何なら本来の意味とは別の意味を、そもそも意味がないものに意味を持たせることもできる。

フォントの世界

改めて時間があるときに、コメントするとして、まずは引用させておくんなまし。 この記事のお陰で、テンションが上り調子なので、いつもと口調も違う。 つらつらと記事の感想やらフォントのことやらを連ねてみようかと思う。 記事を開く前は、「好きなフォント紹介なのかな~」と考えていた。 どっこい、歴史、フリーフォントの注意事項、用語説明と、実に幅広くカバーされている。 余裕で私よりも、ベチコさんの方が、フリーフォント界隈に詳しいこと、想像するに容易い。 ふぉんとうは高いフォント本来

続・フォントの世界

以前の「フォントの世界」の続編。祝。 前回、書き足りなかったことを補う形での待望の第2作。 なお、あわせて読みたいnoteは、舞子さんのコレ。 私の前回のnoteは、9月15日に更新しているので、少し遡って探してみてくださいませ。 お気に入りフリーフォント私が気に入っているフォント(や手を出したことのあるフォント)を紹介しよう。 【あんずもじ】 たぶん、きっと、おそらく最初に入れたフリーフォント。 初代PCに入っており、たぶん、今、このPCにも入れた気がする。 手書き

あなたの言葉がわからない

同じ言葉を使っていても、その人の理解・価値観・語彙力・性格によって、言葉が分からないことがあるだろう。 違う言葉を使っていても、表情・トーン・身振り手振りによって、意思が疎通できることもあるだろう。 俳優は、目線・適度な間・息遣いによって、言葉にならない言葉を表す。 言葉ならないこともある。 それは、相手を気付つけたり、道徳に反したりするという理由だけではない。 責任ある立場だから。 責任あるからこそ、弁明ができない、先を照らす光とならなければいけないなど。 話す環境に

緑の手紙

手紙と言えども、紙でできたアレとも限るまい。 何か別の物であったり無形なものであっても良いのだ。 手紙という言葉が持つイメージには、“贈り物”もあるだろう。 ましてや、贈り手と受け手が、それぞれに自らを贈り手or受け手と思わなくても良い。 結果として誰かに何かを伝えるものであれば、手紙としての役割は保たれる。 中島みゆきさんがライフワークとも語る言葉の実験劇場「夜会」のVOL.18と19。 「橋の下のアルカディア」では、兵士の緑の帽子が過去の水害を伝えてくれた。 これ以外

言葉の理解で視力アップ

物事を見る目というものは、言葉の理解に左右され得る。 「多人数での会食は控えてくだされ」と呼びかけられたことがある。 医者の「会食はしましたか?」という問いに「いえ、していません。」と答え、「友人と食事はしました。」という趣旨のことを話す患者さんがいたという。 私人のSNS情報なので真偽を確かめることはできない。 ただ、この流れや発想は、簡単に想像することができる。 「会食」とは、単に複数人が食事をすることを指す熟語である。 この場合の患者さんがイメージするような「格式あ

けしからんの因数分解

「けしからん」と思うことは多々あるかもしれない。 それは政治?住まい?仕事?なんでも良い。 自分に直接的な影響がなくても「けしからん」となることもある。 「著名人なのにけしからん」 「学者なのにけしからん」 多くの場合には、その人の所属や肩書きなどのバイアスが掛かってのことだろう。 ある意味での無関心が必要であったり、切り分けて考える必要がある。 そこまで、あなた自身が心労することはないのだ。 たとえば、「表現がけしからん」という場面は多々ある。 そうとはいえ、表現が不味

「パクリ」は馴染まない

注目のデジタル庁なかなか考えものな記事を目にした。 今年9月1日付でデジタル庁が設置された。 担当相は先んじて任命されていた平井大臣が続投する。 この表現も少し法的に自然であるかは考える必要があるが、便利が良いので、ここではそうしておく。 ネットでは、デジタル庁の公式HPやロゴに注目が集まっていただけに、好スタートではないかと思っていた。 そして、こうした形で注目を浴びて、政治に興味のない人も、国の施策に触れる機会を得られるのは、良い契機だとも感じた。 その意味においても