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減塩台湾攻略⑦2023.12/30
重量制限との闘い
昨日の体調不良がやや残るのでのんびり起床。特に予定はないので台北で行けたらいいな、と思っていた場所を回ることにする。
バスで林華泰茶行まで行き、そこからは徒歩で家楽福重慶店、迪化街、永楽布業商場と回る。
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持ってきた服の大半を捨てていく(そのために普段から「旅行で捨てる服」を貯めこんでいる)とは言え、重量制限があるのがLCCの哀しいところ。よくよく吟味して買い物をする。吟味したうえでセレクトショップ『你好我好』で扱っている『正一食品』と『布田食品』の「花生酥」は購入制限いっぱい買いこんだ。華やかなセルリアンブルーの綿ストールも、今までの自分なら買わない色だが、一目で気に入って購入。それから家楽福では森永製菓の「鉄観音キャラメル」も大袋を。布市場で客家花布や旧正月の干支柄布にも心惹かれたけど、使い道を思いつかないのでそっと諦めた。客家花布のビニールコーティング生地エプロンとかめちゃくちゃほしかったけど、料理の時にエプロンをする習慣がないのに買ってどうする!と自制心を総動員する。
重量制限のあるLCCというのは、そういう意味でいろいろと抑制が効くので物欲魔人の自分にはちょうどいいのかもしれない。なにせ、シャント造設した左の腕に負荷をかけてはいけないので、今回はほとんどの荷物を夫が持ってくれている。カートつきのスーツケースは長年の海外旅行で一度も使ったことがない。(そもそも持っていない)「荷物は担げる範囲」は我が家の海外旅行の鉄則である。香港に買い付けに行っていた頃は「回郷袋」をガムテでぐるぐる巻きにして空港から自宅に送るという禁じ手(鉄則破り)を使ったりもしていた。上海から帰国するときに現地で鞄が破れて、イオンでもらったダンボールに荷物を詰め、IKEAの巨大バッグで帰ったこともあったっっけ…
ヲタ活の日
気候はぽかぽかと温かく、日傘があってもいいか?という陽射し。その中を歩いてアニメイトへと向かう。存在は知っていたけれど、実店舗を訪れるのはこれが初めてである。
一般書店と何が違うのか、台湾限定グッズが入手できるのかなど特に事前情報は調べなかった。
入り口にまずアニメイトカフェ。呪術回戦とのコラボらしい。開店前だというのに既に行列ができていた。そして見たことあるようなポスターや看板がぎっしり。
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不勉強で大変申し訳ないのだが、もしかすると台湾オリジナル作品もあるのかも。最近の作家さんは知らない方も多いので…
店内は若人であふれていた。そしてアニメイトと地続きでらしんばん店内になっているのが驚き。グッズはほぼ日本からの輸入品で、コミックスや画集も日本直送の未翻訳のものも結構並んでいた。台湾価格を貼るのではなく、「本体価格に○○を掛けた価格が販売価格(多分レートによって変動する)」と知らせるポップが貼られていた。店内は撮影禁止だったのでいくらかけていたのか失念。
逡巡の結果よしながふみ「大奥」と「とんでもスキルで異世界放浪メシ」のコミカライズを一冊ずつ購入。お土産用にスパイファミリーとドラえもんのムックも。
台湾のコミックスはやはり判型が日本より大きい。そして書店ではなく出版社でシュリンクをかけている(出版社名入りのシュリンクなので)あたりも、日本とは異なるのが興味深い。
続いて少し離れた裏通りに面したとらのあなへ。日本作家の原画展をやってたり、18禁コーナーもあったりしてとらのあなは男性向け、アニメイトはどちらかといえば女性向け、という印象を受けた。女性向け同人誌も並んではいるけど量的に男性向けの方が多いのである。
そして、その同人誌だが台湾人同人作家の本も並んでいるけどスペースが広いのは圧倒的に日本の同人誌である。(鬼滅とかスラダンとか)なんなら持ってるやつまである!これ、作家さんには「あなたの本を海外でも売るからね!」って連絡は行っているんだろうか…
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いやぁ、興味深い。台湾の若人もヲタ活推し活に熱心でいいね!とにこにこして、遅い朝昼兼用の食事をしにバスで杭州小籠包に向かうことにした。
今頃タイトル回収の話をすると、結局この旅行では3食しっかり食すということをほとんどしなかった。それで減塩を達成できていたので、なあんだ、と思われるかもしれない。でも、食べ歩きは今までさんざんしているので、神経質に塩分量を気にするよりもストレスを感じずに旅行が出来た。
小腹がすいたら日本から持ち込んだちょっと美味しいお菓子を口にして、2食は台湾ならではの食を厳選して腹八分目楽しむ。それで十分満足できた。
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杭州小籠包は入店まで30分ほど待ったが、ランチのラストオーダーに滑り込むことが出来た。キャベツと桜エビの塩炒めと焼き餃子(珍しい)と小籠包はどれも美味しかったけど、昔の鄙びた感じのお店からずいぶんきれいになったなぁ、これがミシュランビブグルマンの威力なのか…と、しみじみ。
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買いたいものもすべて買えたので荷造りをしてみたところ7kgちょっと。本(6冊)は全てポケットに入れて持ち込めば重量制限はパスできそうである。その為に夫からポケットいっぱいのシャツを借りたのだ。
少し休憩して夜はバスで南機場夜市まで足を延ばしてみた。バス停もバスも人でいっぱいだったけれど、週末のせいか夜市も激込みでどこもかしこも行列だらけ。
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これはとても落ち着いてご飯を食べる雰囲気ではないな?と30分も滞在せずに西門町に戻った。あと10年若ければ無理もしたのだけれど、高齢夫婦の限界がそろそろ来たようである。昨日のこともあるので無理は禁物。
せっかくなので一度来てみたかった萬年商業大樓に寄ってみる。店のラインナップは香港の信和中心と同じ系列と見た。中野ブロードウェイの雰囲気も漂う空間である。日本から輸入したガチャや一番くじの景品を扱う小店や服やスニーカー、香水の店が多くそこそこ混んでいる。昔はもっと海賊版の店などが多かったのだろう…ふぁんろ~どで読んだぞ。
これもまた週末だからか、ホテルの近くに小籠包の屋台が出ていて、もう夕飯はこれでいいかと近くの店でビールなどを買いホテルで食す。
これがこの旅で一番不味くて笑ってしまうほどだった。50NTDでは仕方ないか。いよいよ明日は最終日。