20230302 すべてが蒼になる

3月2日（木）曇りときどき雨

朝、鳥の鳴き声で目覚めた。そしてもう一度寝た。もうあと1杯分しか豆が残っていないので、今日はコーヒー豆を買いに行く。途中でベーグルカンパニーに寄って、ベーグルを二つ買った。味はみかんと、のらぼうくるみ味噌。みかんはあとでいただくことにし、駅前のベンチに座ってのらぼうの方を先に食べた。のらぼう、って何だ。春野菜の一種らしい。確かに、春菊やほうれん草を彷彿とさせるいで立ちだ。さて、どんな味がするんだろう。ざくりと頬張ると、蒼々として爽快な味わい。風が、世界を包み込んだかのようだった。茎も葉も、全然苦くなくて、そのままざくざくいける。なるほど、これはおいしい…。ベーグルに包まれたのらぼうが、収穫される時も震えながら手のひらに抱え込まれたのらぼうが、とても羨ましかった。それをいま、僕の身体が包み込んでいた。すべてが、蒼に包まれていた。