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やだなぁ、と思う多様性

あぁ、またLGBTQが問題になるのか、X(旧Twitter)のトレンドを見てそう思った。
女性用下着大手ワコールが数日前から炎上している。
原因となったのは以下の記事だ。

まぁ、そう。なんでこの記事で炎上を懸念しなかったのか……。
ワコール側の意図が昨今、取りざたされるLGBTQへの配慮にあったとして、この方針を打ち出すのがまず遅い。もう5年くらい前に出しておけばいいものを、と思う。
さらに最近は多様性を理由に、本来は身体女性にのみ許されていたスペースにそうでない人が入ってくることに対して激しい抵抗、発表の度の炎上が発生している。
ワコール、特に女性向け下着事業に関して言えば当然顧客のほとんどが身体女性なのだからこんなものを打ち出せば炎上することは予測がついたのではなかろうか。

さて、ワコールの話題はこの程度にして、多様性に関わる炎上を目にするたびに思うことがある。
この場合多くは身体機能に合わせた施設(お手洗い、風呂、下着売り場など)に身体が女性でない人が入ってくることが問題になる。もちろん、本当にトランスの人々のそういう場所を使いたいという感情を否定するつもりはない。
ただ、その場所は身体女性が安心できる場所であるべきではないか?と思うのだ。
女性として生きていると常に付きまとうのが「気を付ける」である。
何にかといえば変質者との遭遇に、だ。
多くの女性は幼いころから性加害に備えることを教えられ、実際に経験してきたことだと思う。
そんな女性が安心して利用できるのが女性専用のスペースだ。

近年の多様性の需要はそうした女性のセーフティスペースに身体男性を侵入させようとしてくる。
重ねて言うが、トランスの人々の心を否定するつもりはない。
けれど見た目だけでは心の内側までわからない。もし、どんなに心が女性であったとしても、身体が男性の人が女子トイレに入ってきたとしたら、私は怖い。
力で勝てないし、逃げ場もない。
相手が私に危害を与えるつもりかどうか判断できずに恐怖感だけを抱えて過ごすことになる。

そして逆の場合、つまり男性専用スペースに女性が入ることはない。
当たり前だが自ら望んでリスクを冒すわけがないからだ。
結果、多様性への配慮は女性に押し付けられているように思う。女性専用のスペースを削る、または排除して多様性に配慮する。
多様性への配慮は必要だがどうして女性にすべてを押し付けるのだろう。
誰も男性トイレを減らして多目的トイレを増やそうとならないのだろう。

こうした男性主体の多様性対応が一層LGBTQ当事者の肩身を狭くしていることに早く気付いてほしい。
そうして、心の性別にかかわらず身体の性別で分けることの必要性を今一度考えてほしいと思った。

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