Ebbinghaus.
エビング・ポリシーに基づく短歌。ド素人なのでストレート短歌が多い。適切な情景描写はまだまだ苦手、特訓中
うじうじしないために、日記を31字(+α)で無理やりまとめ上げます。日記なのでタイトル有りで。たまにしかやらないけど短歌.incと差はないです
世界中たった一人の 文字列の海からわたしの名を選んだひと
北風を受けてほかほかのごはんを食べる心地にまどろむ季節
有線を指であそばす艶っぽさに無線のなにが勝てるというの
ただいまの前のタヌキにまで愛想尽かされたらいつ今日が終わるの
湯あがりの香りがホテルを思わせる ドアの向こうはディズニーかしら
午後2時のひかりにまつげを差し込んで 六角五角うもれてないか
トーストに助走をつけて飛び込めばきらめく朝靄、軽やかな朝
明けない夜があったあなた 早くわたしを閉じ込めて 氷河期番地
一台も横切りもしない赤信号で踊り明かした気になるなんて
板チョコで小説の裏を覆うような若さもレジに通してまえよ
故郷の水はやさしくて 浮かれた日に使わないと水代が増す
心情の変化を送り出されたら終電前のに乗るしかないね
縋るように食べたゼリーの期限切れの文字をなぞれば朝が遠のく
起き抜けの口にえのきを見つけても 威嚇のイーで全部チャラやね
西口にネオン怪獣やって来る 凍てつく風を飲み屋にまわし
地下書庫で 'オギノ' と空目した本に追いかけられて授業に来たの