マーク・ザッカーバーグから学ぶ「ブリコラージュ」という考え方
今回は、フェイスブックを創ったマークザッカーバーグを例に「ブリコラージュ」という考え方について解説していきます。
ブリコラージュの定義
ブリコラージュとは、フランス語で「ありあわせの道具、材料を用いて自分の手でモノをつくること」を意味います。日本語では「器用仕事」「日曜大工」と訳されることが多いです。
ここで調理方法を例に解説します。
まず「今日は寒いから、温かい料理をつくりたい」と考えます。その時点で、肉じゃがもシチューもポトフなど様々な選択肢があります。
そこで冷蔵庫の材料を確認し、「豚肉とじゃがいもがあるな。それならカレーを作ろう!いや、でも肉じゃがの方がいいかもしれない」なんてことをぼんやりと考えます。
「あ、でも玉ねぎがない。なくてもいいか。代わりに彩りとしてインゲンを入れよう」というように、手元にある素材で試行錯誤しながら料理をその場で作り上げる。
これが料理におけるブリコラージュ的な考え方です。
ブリコラージュの対義語
ブリコラージュのとは反対に、エンジニアリングという考え方があります。
最初に設計図(概念)を作ります。
その為の道具や材料を集め設計図通りに完成させるというもので、プラモデルのプロセスを考えると分かりやすいです。
設計図通りに作るので無駄なプロセスがないのが特徴です。
ビジネスにおけるブリコラージュ
「自分が既に持っているもの同士を組み合わせて新しいもの創りだすこと」というのがブリコラージュでした。
ここで重要なのは、「意図しないものを創造する」ということであり、ビジネスにおける創造力にも応用できます。
ここで、フェイスブックを創ったマークザッカーバーグの例から、ブリコラージュを紹介します。
Facebookの創業プロセス
当初、マークザッカーバーグが創り出したサービスは「大学の女の子を格付けできるフェイスマッシュ」というものでした。
このサービスは女の子の顔写真をみて男がAorBとランク付けするもので、彼は保護観察処分を受けたそうです。
そして、このサービスはすぐに停止されますが、一方で、学生内で盛り上がったそうです。
この経験から彼は「ネットは情報を得る場所だけではなく、人間の関わりを作る場所としても大きな力を持つ」ということに気づいたそうです。
そしてその考えをもとに出来たのが、皆さんご存知のFacebookです。
ビジネスに落とし込んで考えてみる
Facebookの例からお分かりいただけたように、当初の目的とは違うところで大きく成功しました。
実際このような例は沢山あるのが事実です。
つまり、目的(ゴール)にこだわるのは大事ですが、こだわりすぎると創造する力が欠けてしまう可能性があります。
材料はあるのに、新しいものを創り出せない状態はビジネスにおいて非常に勿体と思います。
重要なのは、目的を果たすまでの過程で得たものをどうやって使うかということに思考を注ぐことです。
創業・立ち上げ・企画において、行き詰まりを感じている場合、改めて俯瞰して物事を見てみると、新しいアイデア・サービス・商品などが出来上がるかもしれないですね。
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