液タブのペンのグリップをオーダーメイドで作ってもらった話
歯車堂さんにワコムの液タブ(Cintiq 16)のペン用グリップを作ってもらいました。
きっかけ:念願の液タブにしたら、手が痛くなった
もともとipad(第7世代)とりんごペンでイラストを描いていたのですが、漫画を描くにあたりマシンパワーの不足を感じるようになったので2022年11月に液タブを導入しました。
ワコムのCintiq16です。
はじめての液タブ、動作はサクサクだしペン入れも爆速になるしで「これはいいものだ!」と喜んでいました。
が、3ヶ月ほど使っているうちに指の痛み(※)を無視できなくなってきました。
※これはワコムのペンが悪いのではなくて、恐らく私のペンの持ち方がまずいせい。
私は神絵師でもなんでもないですがこの2番の持ち方で、筆圧をかけやすい反面指が痛くなりやすい状態でした。
(りんごペンのときも痛みはあったんですが、本格的に痛くなる前にりんごペンの充電が切れるのでそこまで問題ではなかった)
液タブはめちゃめちゃいいんです。3Dデータを扱ってもさくさくだし、ブラシサイズや種類の変更もさくさくだし。
iPadは何をするにしても一回一回ぜんぶタップしないといけなかったので、これがショートカットできるようになっただけでも超快適。加えて筆圧の変化もiPadより繊細に拾ってくれるので、線画の表現力がぐんと上がりました。
液タブのペンはりんごペンみたいに途中で充電が切れることもないし、「よーしやるぞ〜」ってときに充電があと5%しかないわよ! と言われて出鼻をくじかれることもない。
液タブ買ってよかったなあ!
それはそうとめちゃめちゃ指が痛いんだよなあ!!
そう…痛いんです………指が………。
ワコム ペン 痛い で検索したら木製グリップのレビューがヒットした
深刻に悩んでいたので「ワコム ペン 痛い」で検索したら、こちらの記事がヒットしました。
他にも指サックをつけるとマシになったとか、これを機にペンの持ち方を変えたとか、そういう情報もヒットしたんですが、…違うんですよ。
指サックは、作業前に指サックをつけるというステップが増えることになるし、このステップが増えれば増えるほど机に向かうのが億劫になるとわかりきっている。ぶっちゃけ毎回指サックをつけるのが面倒くさい。
ペンの持ち方だって生まれてこの方ずーーっとこれで生きてきてるのに今さら矯正できるわけな…くもないかもしれないですが、矯正しようという努力をしたくない。
一度つけたら二度と外さなくてもいいようなグリップ的なもので、かつなんかオシャレなものが欲しいという需要に、歯車堂さんの木製グリップは完全にマッチしていました。
歯車堂さんのBoothでエルゴ倒立グリップを注文した
見た感じこのエルゴ倒立タイプが適していそうだったのでこちらにしました。他にも極太タイプとか色々ラインナップが用意されています。
納期は3週間後とアナウンスされています。私は2023年3月8日に注文し、2023年3月24日に到着しました。
購入後、ペンを握った状態等の写真を送ると持ち方にあわせてカスタマイズします、と連絡がありましたので、以下の写真を送付しました。
いざ、開封の儀!
かわいい…とても…かわいい…。
グリップ交換作業中の写真はあいにく撮ってないんですが、そんなに難しくはなかったです。ペンのサイドスイッチを外すとき、力加減を間違えてペンを壊しそうな気がしてちょっと怖かった程度。
この写真と商品ページの写真を見比べてみると、送付写真にあわせてグリップを削ってくださっているのがわかります。絶妙なカーブ、すご。
使用感
今のところめっちゃいいです。4時間ぶっとおしでペン入れをしても指は痛くなりません。元気。
木製グリップってゴムより硬いしペンだこ部分が痛くなるのでは? と思いきや、なぜか全然そんなこともないです。
強いて違和感があったところを挙げるとすれば、もともとのグリップより太くなる分手首の可動域が狭まったように感じるくらい。でもこれは慣れると思います。
というわけで、ワコムの液タブで指が痛いよう! と悩んでいる方におすすめ、歯車堂さんの木製グリップでした。