僕に踏まれた町と僕が踏まれた町
こんにちはチマツリです。前回から1週間という短いスパンでの投稿ですが一読していただけるとこれ幸いです。ではよろしくお願いします。
パンクロックファッションとの出会い
まずいきなりだがチマツリは中学生の時に深夜のラジオで突如流れ出したTHE CLASHの『白い暴動』を聴いて完膚なきまでに叩き落とされます。それまで僕にとってのパンクロックはGreenDayだったので汚いおっさんのしゃがれ声が行進曲のように鼓膜になだれ込んできてオリジナルパンクとはこういうものか!っと驚愕し、彼らのファッションを調べたらのたうち回るほどにかっこよかったのである
ライダースジャケットやジップが多様されたシャツなど、それ迄パンクロックはTシャツでハーフパンツの人がやっているというイメージだったので新鮮で非の打ち所がなかった。(因みに当時はSex Pistolsは名前しか知らなかったから必死で後追いで調べた) そして僕は発狂するがごとく「この服はどこで買えるのか」と血眼になり調べあげたら『666』というパンクショップを渋谷にあるということが明らかに……(現在は渋谷店、大阪店ともに閉店)
渋谷……当時ひきこもりだった僕には余りにもハードル高い地域だが行けないこともない!勇気を振り絞り数少ない友人K君が「俺も行きたい!」と同行してくれた。いい友達を持ったと感涙しながら電車に揺られ1時間半、現在は開発されて変わってしまっているのかわからないがタワーレコード渋谷店の裏手の宮下公園を通り抜け通りに出たビルの2階か3階にその店は有った看板ではなく鋲がビッシリと打ち込まれたイカついライダースのバックに『666』という屋号が刻まれディスプレイされている。地元の古着では些か入りづらい店内に足をK君と一緒に踏み入れたらライダースジャケットの皮の匂いと決して広いとは言えない店内にディスプレイされたパンクグッズに僕は興奮を隠しきれずにいた。確かBGMはTHE CLASH経緯で聴いていたTHE MODSの『ゴキゲンRADIO』だったのも覚えている。K君はテーマパークに来たみたいなリアクションだった。
問題は所持金だった。泣け無しの1万5000円をどう使うかである。スタッズベルトが1万円近くするのが想定外で後はTHE CLASHのTシャツを緊張しながらパンクスの店員さんに差し出し会計を済ませ店を出たセディショナリーズのデザインもレプリカだが欲しかったけど金がなかった。ここから僕の愛する原宿への思いが募り出すのである
嶽本野ばらとの出会い
こっちは音からじゃなく生き様というのを叩き込まれた人物なのだがロッキン・オンが昔出していた『H』という雑誌で1人の作家を知ることとなる。
彼の作品が映画化されるということで主演の女優さんとの対談記事だったのだが、小さい写真でも分かる彼の異質さ、対談内容から伝わる何処か厭世的でシニカルな雰囲気に囚われ彼の『ミシン』という作品を読み大変感銘を受け大ファンになる。彼の作品は一貫として「乙女」をテーマに掲げており、個人的には小説よりエッセイがオススメなので割愛しますが自分の魂を強靭にしたい人にオススメです。
面白かったエピソードは「ガーゼシャツとボンテージパンツで髪を逆立ててたからパンクスの友人ばかりだったけどクラッシックしか聴いていなかった」とか「椎名林檎が新宿系なら野ばらは原宿系」との名言や「ギャルとロリータとの共通性」他にもファッションのあれこれや精神性は野ばらちゃんに叩き込まれ、UKオリジナルのVivienne Westwoodの3万円するTシャツも買ったりできました…ありがとう…
バンド挫折からのGOTHへの傾倒
先ず、僕には才能がない。3回ほどバンドを組んだり組まなかったりしたのですがベース担当だったが恐ろしい程にヘタクソすぎる。クビになったり、誘われて加入したら色恋沙汰でバンドが終わったり、何故かDream Theaterを敬愛するギタリストにスパルタを受けてバンドから失踪したりした
すり減ったラバーソールもいたたまれなく落ち込んだて感じでいて何処か耽美なバンドを友人の影響で聴くようになっていて
原宿のSEXY DYNAMITE LONDONのショップの一角に真っ黒い服しか置いていないコーナーがあって店長らしき女性に訊いたら、傘下のブランドで今度店舗が独立するのでよかったら…と言われたブランドが『STIGMATA』だった。
僕は前途した嶽本野ばらの影響もあり読んでいるファッション雑誌は『KERA』だったから色んな原宿系のゴス、ロリータのブランドを見ていたけれど、STIGMATAは抜きん出ていた。ヨウジヤマモトなどと合わせてもよいくらい程よいモードさにデザインが秀逸で僕の好きなアーティストを全面に出したのが他のブランドに僕を浮気させなかった
あとex DAISY CHAINSAW Queenadreenaのケイティ・ジェーン・ガーサイドの顔をバックプリントに模したガーゼシャツの様な薄手のパーカー
あとBauhausのジャケットをプリントしたガーゼシャツ!
このような世界観の服が竹下通りの入口を曲ってすぐの建物の地下にBauhausのMVに出てきそうな暗い照明の中にあるものだからもう虜であった。
僕が一番好きな英国のカルトヒーローなのかポップスターなのかわからんTHE CUREのTシャツとかも買ったりしたなあ
しかし店舗移転で場所が竹下通りからラフォーレになり、その後も暫く通っていたのだが、夢への挫折、仕事場のストレスにて発狂、精神病院送りになったチマツリ、しかしSTIGMATAやこれらの音楽などのカルチャーは10数年?たっても僕の礎になっています。チマツリは原宿系。それでは
BGM BUCK-TICK 『ROMANCE』
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