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声の仕事は、正解がないからこそ面白い
フリーナレーター・MCの江川みどりです。
今回はとあるMCの現場で、ハッとさせられた話をお伝えします。
とある企業さまからのご依頼で、トークセッションのMCをさせていただく機会がありました。
トークセッションの出だし、
「ただいまより、◯◯というテーマでトークセッションを開始します!皆さま、今日はどうぞよろしくお願いいたします。」
と、明るくはっきりとした、信頼感を持っていただけるアナウンスを意識し、トークをスタートしました。
その後、大きなトラブルもなく無事終了。緊張感の解けた和やかな雰囲気の中、お礼を言っていただけて安心していたところ、ハッとさせられるお声がけを登壇者の方からいただいたのです。
「おかげで今日は上手くいきました。ありがとうございました!でも実は、最初の江川さんのアナウンスで少し緊張しちゃったんですよね(笑)」
私は、事前の擦り合わせや、求められている役割を踏まえて、出だしのアナウンスの雰囲気・発声でスタートしました。
でも確かに、もう少し温かみのある普段の会話に近い発声の方が、すぐ隣にいる登壇者の方には安心感を持ってもらえたかもしれない。と、そんなことを考えさせられた一言でした。
そして今後は、本番前に登壇者の方に一言「はじめのアナウンスで緊張させてしまうかもしれないのですが、気にせずありのままのご自分の言葉でお話されてくださいね。」などとお声がけすることで、少しでも安心してご登壇いただけるかもしれないと、学びを得た経験でした。
声の仕事には、正解がありません。特にMCの仕事は、アドリブで進行していくこともあり、あのときああ言えばよかった、こう言えばよかったと、振り返ることもしばしばあります。
でもだからこそ、声の仕事は面白い。声のトーン、間、言葉選び一つとっても、如何様にも工夫できます。
ナレーションも同様です。
例えば、会社紹介のナレーションをするとき。
・大手企業の雰囲気に合った、落ち着いた信頼感のある声で伝える
・明るく前向きな声で、企業の躍進感を伝える
どちらの選択も、それぞれ求められているナレーションとしてありえる答えだと思います。
そんな中、お客さまと話し合いながら、議論を重ね、「今回は、これでいきましょう」と雰囲気やトーンを決定し、声に乗せていく。そして、できる限り多くの方に納得いただけるナレーションをお届けしています。
日々、悩むことすら楽しいと思える環境で、声の仕事をさせていただいています。これからも、正解がない声の仕事を全力で楽しんでいきます。
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サムネイルの写真は、りよなちゃんに撮影していただきました!