英語を勉強しながら貧富を考える
2月くらいから、自分のこれからのことを変えていきたいと本格的に考えるようになって
それとともにインプット欲が高まり、いろんな情報を取り入れるようになった。
中でもYoutubeの有益さと、無料サービスの質の高さに開眼したことはとても大きくて
いままで頑張って読書していたのなんでだったんだっけ?と思ってしまったほど。
下記3つは最近新しく私の生活に入ってきたものの中でも、特に知れてよかったと思えたもの。
①NHKラジオビジネス英語
これはたまたま電車の中吊り広告で見かけた(中吊り広告につられることってあるんだね)。
今まで実践ビジネス英語をちょこちょこ聞く程度だったのだけれど、
これは曜日別にテーマが分かれているのがいい。
月・火:ビジネス英会話
水:ビジネスメール
木・金:インタビュー
特に面白いと思ったのがインタビューで、今月は「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を著したリンダ・グラットンにインタビューしている。
本当のインタビューなので生の英語(きれいなイギリス英語)が聴けるのも嬉しいし、インタビューイーとの出会いや知らなかったことが知れるのも楽しい。
「LIFE SHIFT」昔読んだことがあると思うのだけれど、もう一度読み直してみようかなと思っている。
②Homeless Housingの話
これは語学交換パートナー(LEP)が、こういうことがやってみたいと言っていたアイディアから検索してたどり着いた動画。
ホームレスの人たちにローコストで家を貸して、残りは公共で負担するという仕組み。
面白かったのが、従来の支援方法よりもコストが抑えられているから結果的には支援側・被支援側両方にとってウィンウィンであるという点。
この小さな村(というか敷地)の運営は基本的にそこに住む元ホームレスの人たちに任されているので、彼らがこの小さなコミュニティーで起こる諸問題を他人と協力して解決し、運営方針を自分たちで決めていく。
自分で決めているんだという"sense of ownership(当事者意識)"があるから、責任感も強くなるし、他人との協力体制も築きやすくなる。
彼らに足りていないのは一方的な支援ではなくて、社会に参画しているという意識なのだというのを改めて感じた。
どこで誰を支援する時にも通用する視点だと思う。
③シリアで何が起こっているか
これはLEPが教えてくれたウェブサイト「ARTE」の番組より。
このARTEについては今度また別の記事でと思っているけれど、
とにかく質の高いドキュメンタリーシリーズが無料で見られるので
目から鱗が落ちっぱなしだった。
ちなみに日本語の字幕はないので、英語の勉強にもなると思う。
余談だけれどこうやって海外で質の高いサービスが無料で享受できることを考えると
英語がある程度できるというだけでも選択の幅がぐっと広がるんだなーと思ったり。
これは私がめっぽう苦手なIT分野でも同じことが言えそうなので、
(つまりITがある程度できると全くできないとでは選択の幅に極端な差が出そうということ)
ITの基礎知識を身に着けておくことも今後は重要、と自分に言い聞かせている。
日本を題材にしたドキュメンタリーもいくつかあるのだけれど
私が今見ているのはシリアで何が起こっているか、の話。
何がすごいってコロナの話が出てくるので、本当につい最近撮影されたビデオなのですよ。
自分がのうのうと一年在宅勤務をしていた間に
小さい子供たちが一家の唯一の収入源を稼ぐために
朝から晩まで働きに出ていて、しかもそれでも食糧が十分に確保できないとは…
改めて世の中の不公平さがひしひしと胸に迫ってくる。
身体も顔も泥だらけになりながら
十分に洗い流すこともできずに狭い家の硬い石の上で寝て
爆弾が落ちてくる空を見上げながら
将来の夢を仕事仲間と語り合って。
この写真の男の子は爆弾が直撃して
左腕が動かせなくなっていた。
手術の後は生々しく、それでも家にお金を入れないといけないから働く。
飛行機が空を飛んでいる日は
怖くて仕事に行けないと言っていた。
本当に世の中とは…と思う。
急斜面になっている貧富の差を
ブルドーザーでぶち壊して真っ平にできたらいいのに、と思う。
私はあきらめたくないなあ。