#35 文化×食 羊羹の違いがわかる江戸の武士
×食ラジオ 第35回を配信しました。
https://youtu.be/ymSntH19d7k
【配信に入りきらなかった話】
・点心の羊羹(羊に見立てた蒸し物入りの汁)→蒸し羊羹→やわらかい蒸し羊羹(水羊羹の原型)→寒天で作った水羊羹→練羊羹 の順で変化した
・徳川家康が嘉定という行事で配った和菓子の量が半端なく、ようかん970個、饅頭588個、鶉焼(うずらやき)1040個、あこや2496個、きんとん3120個、寄水6240個、平麩970個、のし鮑4900個が500畳の広間に並べられた!
・元禄時代の実用百科書「男重宝記」には、250種類の和菓子が掲載されている。江戸時代の武士にとって、和菓子の知識は教養の一つだったことがうかがえる。
・江戸時代、羊羹は贈答品としてよく用いられてきたが、重たいので「羊羹切手」という商品券のようなものが利用されていた(これを持っていくと、羊羹と交換してもらえる)。
・外国人の接待にも羊羹は用いられていた。日米修好通商条約締結のために江戸を訪れたタウンゼント・ハリスに、干菓子、蒸し菓子がぎっしり詰められた四段重が送られた。
※参考文献です。
虎屋文庫「ようかん」 新潮社
今村規子「史料でみる和菓子とくらし」 淡交社
和食文化国民会議「和菓子と日本茶 和食文化ブックレット」 思文閣出版
虎屋文庫ホームページ
https://www.toraya-group.co.jp/corporate/bunko/historical-personage/bunko-historical-personage-094