コンビニも信号機もない田舎で育ち、家族に経営者はいないけど、起業家になってしまった理由
株式会社クロス・オペレーショングループ(xOperation Group, Inc.)の代表取締役、田中亮大(りょうだい)です。
日本でも稀有なオペレーション専門企業です。オペレーションの価値を最大化させることミッションとし、オペレーション専門企業として、 OpM(オペレーションマネジメント)コンサルティング事業と、業務改善クラウド「オペレーションクラウド」の開発運営を行うSaaS事業を行っています。
設立から約8億円を資金調達し、世の中に新しい価値を創造するために邁進するベンチャー企業です。
オペレーションと聞くと一般的には、まだコスト削減程度の認識で留まっています。しかし、当社は、オペレーションこそ企業成長の重要事項であり、オペレーションこそ働くひとの成長ややりがいを高める鍵だと考えています。
・・・と、会社紹介を始めるとオペレーション、オペレーション、オペレーションと寝ても覚めてもオペレーションのことしか言わなくなるので・・・あくまで、今回は、会社紹介、サービス紹介ではなく、私個人の自己紹介をさせていただきます。
(会社紹介やサービスについては記事の下部に参考URLを張ってます)
当社クロス・オペレーショングループへの応募を検討してくださる求職者の方々や、新しく当社とのお取引をご検討の方々にクロス・オペレーショングループの代表はこんな人だ、と分かってもらえれば嬉しいです。
ちなみ、この自己紹介記事は、Short ver.です。仕事以外も、ほぼ、自分の人生を振り返ったLong ver.も用意してますので、時間あるときに、そちらも読んでください笑
【プロフィール概要】
【起業って何!?】
実家の景色は周りを見渡しても、ご近所さんが見えません。
生まれ育った場所の田舎自慢をすれば、無敵と思うくらい、ド田舎です。家から、向かいの山に猿の大群が見えます。子どもにはランドセルに鈴を配られるわけですが、不審者用ではなく、熊除けです。信号はありません。
自動販売機も集落に一個しかなく、歩いて1キロくらい離れています。コンビニはもちろん、、、飲食店もありません。家から一番近いコンビニを調べたら、33キロ離れてました。既に、保育園も小学校も中学校も廃校になっています。
経歴も、前述の通り、早慶でもMARCHでも国立でもない小さな公立大学卒ですし、大学に起業サークルもなかったし、親兄弟親戚にも経営者はいません。
会社経営や起業とは無縁、起業家になる要素は一切ない人生でした。
【クレイジーな街 -萩-】
ただ、田舎は田舎でも、萩という明治維新の火種となった町で育ったことの影響は計り知れないです。
維新の立役者、吉田松陰や高杉晋作、伊藤博文、久坂玄瑞などを輩出していると言えば聞こえはいいですが、脱藩をしたり、黒船に勝手に乗り込んだりと、、、当時は完全にクレイジーな集団だったはずです。
萩高校の卒業式の祝辞で当時の市長が、
「君たちは、現代日本の基礎を築いた歴史ある萩藩の後輩である。卒業後、進学等で県外に出ていく人も多い。一度、故郷を離れたらな、先達たちのように日本を変える!社会を良くする!という大志を抱き、事を成すまで戻ってくるな。生半可な気持ちで親元を離れてはならない。もし、中途半端な想いなら、今すぐ取りやめて萩に残りなさい。」
15年以上前なので葉尻は私の記憶の脚色があると思いますが、ただ田舎を離れたい一心で都会に憧れていた私には、衝撃でした。それ以来、萩出身であることに誇りを持ち、常に社会課題を解決するための仕事は何か?と自分に問うてきました。
「薩摩の大提灯、長州の小提灯」
明治時代には、そのように薩摩と長州の人たちを言い表していたようです。大政奉還の江戸入りに際し、薩摩の人たちは大きな提灯を持った人を先頭に歩いた一方で、長州の人たちは全員が小さな提灯を持って歩いた、という話からきています。
これには山口県民は見栄っ張りだという批判的な意味も込められていますが、一人一人が誇りと責任を持ち行動する特性も表していると思っています。
小さなころから、群れるのが嫌いで(単に、苦手なだけですw)、自分のやりたいことだったら延々、黙々と続けていました。
大学受験の際に、代ゼミの英語講師、西谷昇二先生が、“Only is not lonely” ”In dreams begin the responsibilities” というお話をしていて、衝撃を受けたことを今でも覚えています。
起業という選択肢が出てくるのは、30歳の時ですが、人生をどう行きたいか?何のために働くのか?自分にしかできなことは何か?後世に残せるものは何か?どうやったら社会に役に立つのか?ということは自問自答をずっと続けていました。
【価値観を変えてくれたのは息子】
その答えは、20代にどれだけ一生懸命に働いても一向に見えてきませんでした。ベルフェイスと創業したり、他の会社の設立に携わったりと、起業家、経営者として責務ある仕事をしていましたが、あくまでも義務感で働いていました。
結婚し息子が生まれたことで価値観が大きく変わりました。
ありきたりですが、守るべき家族がいて、そのために働きたい、かっこいい父親としての姿を見せたい、そして、その先にある息子たちの世代に託せる世の中にしたい!そのために、働こう!と一気に腑に落ちました。
ちょうど、30歳という区切りの年齢も相まって、
タクセル株式会社という会社を設立することになります。(このタクセルが社名変更して、今の株式会社クロス・オペレーショングループとなります)
それまでも、複数のベンチャー企業を立ち上げたり、経営参画したりしてましたが、誰かのために!というよりも、自分達で作ったものを広めたい!という理由でした。
息子が生まれてからは誰かのために、働く大切さを知りました。
在宅の主婦の方々を中心としてクラウドソーシング事業からスタートしました。
当時のクラウドファンディングの様子
そこから、更に事業を昇華させて、資金調達を行いSaaS事業を開始(MA:マーケティングオートメーション)しました。
マーケロボ→アイセールスというプロダクト名で進めて、その事業は2022年10月に上場企業にM&Aにて事業売却しました。
そのM&Aについてyoutubeチャンネルに出演してまとまっている動画があるので参考にしてください。
前編
後編
今は、冒頭でも連呼していた、オペレーションに特化した会社として新たにスタートしています。オペレーション領域でも自社プロダクトを開発していますし、コンサルティング事業を大企業や成長ベンチャー企業に提供しています。
根底の想いは、テクノロジーによって人の仕事が失われ、夢まで失われていく、そんな未来ではなく、
本来、人にしかできな仕事を生み出す、人の職域の拡大を行う、次世代の職業を創り出していく、働くことが楽しいと思える人を増やしていくことです。
資金調達も8億円ほど実施したり、M&Aにて売却したり、一見するイケてるスタートアップ企業やマネーゲームをしているっぽいですが、
実情は泥臭い、人の可能性を信じる、コテコテの会社です。
ミッションである
これは、すなわち、人の可能性や魅力を最大化させる、ことです。当社は、オペレーションとは、誰にでもできる仕事であり、そのオペレーションをロボットに代替えさせていきましょう、という概念ではありません。
誰でもできるオペレーションは、AIやRPAにやってもらうことは前提ですが、そのことによって生み出された時間で、人にしかできないオペレーションを磨いていきましょう、という概念です。
その考えだから、ビジョンは、
としています。クライアントの定量的な成果はもちろんですが、当社が存在することで、仕事を楽しく夢中になれる人が増えていくことに貢献していきたいと考えています。
次世代に託せる社会をつくりたい!
という創業時の社名であるタクセル、にも込められた想いの起点は当時から1ミリも変わっていません。
そのためには、目の前の人を、目の前の顧客と向き合うことが、重要だと思っています。
結果的に、世界的な会社になるかもしれない。
結果的に、無くてはならないプロダクトになるかもしれない。
でも、それは、常に、目の前の人に全力を注いだ結果だと思います。
華やかな起業家にありがちな生い立ち経歴(親が経営者、大学が有名、新卒で入ったた会社有名)ではなく、結果論として、起業して、売却も経験し、また新しい挑戦をさせていただけているので、これからも、想いを起点に進んでいきます。
一緒に働く仲間をドンドン増やしていきたいので、そこに共感する人は、ぜひ一度、お話したいです。
【参考記事まとめ】
タクセル時代
「Yahoo!ニュースにて紹介」
マーケロボ時代
「サービス紹介(マーケロボ)」
「サービス紹介(リクロボ)」
「会社紹介」
「中学高校時代などの生い立ちが分かる」
「会社紹介や資金調達の流れを解説」
ICCカタパルトでの入賞プレゼンテーション
「ビジネスモデルについて」
「今まで培ったマーケティングのノウハウを解説」
「武蔵野の小山社長と対談」
「エンジニアに対する考え」
「戦略立案の背景」
「恐らく、この記事だけ?アイスブレイクの具体的な方法」
「MAが上手くいく会社の特徴」
「事業の根底ある想い=人が大事」
「株主との対談」
【現在】クロス・オペレーショングループ
「オペレーション領域に参入するキッカケ」
「OpM(オペレーションマネジメント)の実行ステップ」
「社名変更と増資について」
「Wantedlyの会社ページ」
「コーポレートページ」
「オペレーションクラウド」
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