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「慈悲深さを練習する」Inner MBA 体験記 #22

今回の Inner MBA では Lovingkindess Practice (慈悲の実践)というテクニックを学んだ。講師は仏教式瞑想のエキスパート Sharon。ビルマ仏教、インド仏教、チベット仏教などに精通している。

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手法としてはシンプルなので短く紹介する。

Lovingkindess Practice (慈悲の実践)

1.背筋を伸ばし、顎がリラックスした通常の瞑想の姿勢を取り、呼吸に集中する。そして、「幸せ」「平和」「優しさ」などの言葉を思い浮かべ、心の中で反芻する。
2.身体が心地よい状態になっているのを認識する。
3.次に、その落ち着いた気持ちを自分自身に向ける。
4.徐々に対象を広げる。親しい友人や家族に対して同じように幸せや平和といった気持ちを受け渡すように想像する。
5.さらに対象を広げる。そこまで親しくない知人、一度だけ会った人、あまり好きではない人、さらには動物など。
6.さらに対象を広げる。樹木、大地、そして世界全体にその気持ちが行き渡るように想像する。

最後の方に進むにつれてスピリチュアルさが増してきたような気がしたが、これは元々の仏教的思想から来たテクニックだからだろう。おそらく、瞑想の初心者ではそこまで深く広く慈悲の気持ちを最初から醸成することは不可能だと思う。あくまで段階的な瞑想の訓練の先に到達できる領域ではないだろうか。

宗教的な言葉で言えば、これは「祈り」に近いものだという印象を受けた。人は祈る時、誰かの幸せを願い、想像する。そして人は祈りによって自分も癒される。このプロセスを逆回転させて同じ効果をもたらすのがLovingkindenss practice (慈悲の実践)だと理解した。

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ちなみに、とても難しいステップ 5 以降の練習のために今回の投稿のトップ画にあえて最近世間を騒がせた某氏を載せた。自分が苦手だったり不快だと思った人物に対して、心の中でその温かな気持ちを受け渡せるか実験してみよう。その勇気があれば。

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慈悲深くあること、それは人間としての規範だけでなく、自分の精神にとっても良いことである。これまで学んだように瞑想自体はその効果が科学的に証明されているが、今回はそのテクニックを使って「慈悲深さ」という深遠な精神状態を手に入れるというアプローチが面白かった。

最後に、今週のレクチャーで感銘を受けた言葉をひとつ。

"Get comfortable being uncomfortable.  " 不快でいることに対してさえも、快適になろう

以上、次回 Inner MBA 体験記 #23 に続く!

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