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【つの版】「忍者と極道」感想・第50話

三宅つの

ドーモ、三宅つのです。月曜昼（ゲツヒル）のタイムラインを騒がせる漫画『忍者と極道』の感想置き場です。面白いので一読をおすすめします。

前回はここです。

当然ネタバレばかりですのでお気をつけ下さい。Twitterに流れる様々な感想ツイートを貼り付けたりもします。スクショ入りのを貼ることもありますが控え目にします。詳細はご自分の目でお確かめ下さい。問題があれば爆破します。覚悟はいいですか？　では、お手元のテキストをお開き下さい。

◆星◆

◆空◆

第50話　天体観測

バンプを代表する名曲です。つのはあまり詳しくありませんが。

あの時あれがなかったら

司令と攻手、二人の過去！司令はヒデユキ、攻手はタカヒロ…ごく普通の少年、中学生、14歳だった…。否――多少の優れた能力があり、FPSのチームを組み、通信対戦では無敵だった…だが、その家庭は…！

「オレは空手の世界王者にするため作った子だとよ」
「親の願望を少しでも嫌がると　この世の終わりみたいに泣き叫ぶ」

毒親…！　裕福ではあるがREALに嫌な、子供を制御（コントロール）し去勢（ころ）す親！ガムテの親ほどではないが家庭内暴力も…！　ゲームは彼らには現実から逃避（いき）る手段であり、奪ってはならない宝物だった…！

オレ達は無敵だ

そこへ舞い込むスポンサー契約の話！東京で開催されるオフライン大会での優勝が条件！もしもPROゲーマーになれば、親の思い通りにならない自分の人生を切り開いて行けるかも…だが！

親は猛反対…！振るわれる暴力！クソッタレな現実！ならば！

「絶対大会で優勝するぞ！」「おう！」「プロゲーマーになってやるぞ！」

ならば家を捨てて自分たちの脚で行けばいい！感情（エモ）いユウジョウ！二人の中学生（わかもの）は夜の道を走る！駆ける！未来（ユメ）へ向かって！嗚呼青春（わかさ）！そう、若さがあればなんでもでk

……

ナムアミダブツ…おお、ナムアミダブツ…！なんたる悲劇…！即死していた方がまだマシなほどの悲惨！ヒデユキは手足を、タカヒロは目を…！ネオサイタマならサイバネでなんとかなるが、あいにくここは現代日本！絶望の中で何かが割れ、二人はニンジャ…否、極道になったのだった。

……。

歌詞から逆算して（ひねって）キャラやストーリーを作っているのかしら。歌詞をミーム汚染するのはちょっとやめないか。そりゃFプリも予言の書になりますわ。

見事な殺人（おてまえ）

そして二人はパイルダーオン！優れたカラテと優れた聴覚を武器として一心同体となり、自分たちを壊した親たちをサツガイ完了！そこへ現れたのはガムテと大臣！こうして二人はグラスチルドレンになったのだ！　が…。

お前の目の前に

「狙撃手は近づけば脆弱（チョロ）い」

現在！今までの回想はソーマト・リコール（走馬灯）ッ！既に司令と攻手の首は！長（おさ）によって刎ねられているッ！でもこの生首割と元気そう。

これまでの極道やグラチルたちも結構喋ってたし、忍極世界では「生首」は「もう手遅れだが、しばらくは生きてるし喋れる状態」ってことなのだ是。つまりわかりやすく致命傷！二人はもう助からない！手も足も出ない！

「どこだ司令ッッ　何があった！？　背中にお前を感じねえッ！」

嗚呼…攻手は盲目ゆえに状況がわからない！首が刎ねられたことさえもッ！このまま二人は絶望の中で死んでいく…それもよかろう、彼らは悲惨な運命の果てとはいえ、あまりにも多くの人間を殺したのだから…だが！

「ざまみろ糞餓鬼…　蹴飛ばしてやったわい」

長が司令の首を蹴飛ばす…攻手の目の前に！やさしみ…！

最期の位置を、最期の言葉を、伝えることが出来た…！二人は満足し、涙を流し、笑って…死んだ…！おお、おお…！ユウジョウに包まれてあれ…！

「あんな青臭い青春芝居――――……見とれんわい　ブッ殺した…！」

長…誰よりも強く、優しい忍者よ…！（服を着ろ）罪は罪ゆえキッチリ殺すが、心を揺らす人間性は失わず、殺した後で感傷をあらわし…そして必要以上に入れ込まず、振り返らず！これが忍者、これが極道に与える救いよ喃。恵介や殺島、拳闘大帝を斃したシノハもまた、そうなのだ！

同じ言葉でもこう変わるわけよ喃…。

情がないわけではないが、それはそれとしてカラテとジツが圧倒的に強いのでダイジョブという。まあグングニル相手に手傷を負ったり、戦力分散して仲間を失ったり、決して全知全能でも絶対無敵でもないので、どこかでインガオホーが回っては来るのだろうか。

カラスが言葉を伝え、ネズミがムキムキになり、生首が喋る鬼退治の漫画。ヘルポンはキメてるけど、彼らは生身の人間であって鬼ではないのですが。

藤田和日郎勢力の敵めいた腕の伸びる全裸の女は主人公サイドです。石川賢勢力めいた彼らは主人公めいていますが敵です。いや今回は彼らが主人公と言っても過言ではないけど。

星空に包まれてあれ…（Ωではない）。

◆星◆

NEXT EPISODE

おつらい。

ご無理なさらずにご自愛ください。思い描いたラストまで走りきれるよう、ペース配分は大事です喃。というか情報密度や熱量が凄まじいので週イチでも胃もたれしそうですが。

【続く】

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