ワン・オブ・ザ・コープス
俺が誰かは俺が決める。他の誰にも決めさせるものか。
Budda Budda Budda! 機関銃がクローン兵たちの頭を薙ぎ払う。首なしの体が崩れ落ちる。弾切れの銃を捨て、死体の銃を一挺拾って、さらに前へ。
「最近のクローン兵は質が落ちたよなァー、ドクター。まるでゾンビだ」
『コピーすれば劣化するのさ、何事も。オリジナルには及ばない』
次のウェーブは6秒後。欠伸が出るほど遅い。俺は壁へ、天井へ、靴底をつけて駆け上る。カメラを踏み壊し、タレットガンを潰す。電子トラップを三つ処理する。淡々と。
『君だってそうさ、ジョイ。何度死んで甦った? いい加減、クローンのストックは尽きかけてるんだぜ』
「俺は学習できる。死んでもな。こいつらには、その機能がないだけだ」
肉体がどうなろうと、俺は俺だ。魂は。
『ウェーブが来る……違う、これは! 君と同じ……?』
コンマ1秒後、ドクターの声がノイズと共に消え、強烈な電光が周囲を焼き払った。
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