【つの版】ウマと人類史:近世編12・西域韃靼
ドーモ、三宅つのです。前回の続きです。
16世紀後半、オスマン帝国とモスクワ・ロシア帝国がヨーロッパ諸国を脅かしていた頃、イランにはサファヴィー朝、北インドにはムガル帝国、中央アジアにはシャイバーニー朝やヤルカンド・ハン国が栄えていました。これらの国々の様子をざっと見ていきましょう。
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伊蘭動乱 サファヴィー朝の君主タフマースブは、1555年のアマスィヤ条約以後はオスマン帝国と平和を保ち、欧州諸国から同盟を持ちかけられても拒絶しました。北東のシャイバ