真っ直ぐな気持ちで私を好きになってくれた人と過ごした日々。
彼と過ごした日々は人生で初めて心の底から幸せと思えた時間だった。
彼からの愛を感じて、まるで生まれ変わった気持ちになった。
あまりにも幸せ過ぎて、詩らしきものを書いてしまったくらい。
むかしのダイアリー帳に当時書いたものを発見。
❤️❤️❤️
こんな気持ち初めてよ
あなたに会ってからというもの 毎日がいい事ずくめ
毎日が楽しくてしかたないの
あなたは私に幸せを運んできてくれた
あなたは私の太陽
「私なんかどうせ誰からも愛されない」
とつっぱっていた心にすーっと入り込んで
硬く閉ざされた心を解き放してくれた
それはまるで春の訪れみたいでとてもあたたかかった
あなたに会えたのはきっと運命
あなたは私の運命の人なんだわ
今までの人とは違う
いつも疲れるだけの恋愛
私の心は冷たく必死に愛を求めてた
あなたが救ってくれたのよ
あなたといると信じられないくらい
幸せな気持ちになるの
あなたのとなりは居心地がいい
❤️❤️❤️
私ってこんなに素直だった?
こんな自分がいたなんて
あなたの前だと信じられないくらい
素直でかわいい自分になれるの
あなたの愛は濃厚で私をすっぽり包んでしまう
こんな幸せな気持ちって今まで味わった事なかった
だからね 時々「私は夢を見てるんだろうか」って
信じられないくらい
でもあなたに抱き締められてると
そんな考えなんかふっ飛んじゃう
「これは夢じゃない」って身にしみてわかるの
あなたはとてもロマンチストで
少年のような純粋な心を持ってる
とても素直な人なの
そして何よりも私の話に
一生懸命耳を傾けて理解してくれる
こんな人ってはじめてよ
あなたに会ってひとつわかった事があるの
自分に素直になればなる程幸せになれるって
あなたといるとね 時間がゆっくり流れてるみたい
まるでこの世界にあなたと私の2人しかいないような気持ちになるの
この世は私たち2人のためにあるんだって
そんな気持ちになるのよ
誰も私たち2人の中に入り込めやしない
私たちの邪魔なんてできやしない
私たちの愛の絆はしっかりと結ばれてるのよ
****
私、めちゃくちゃ恋してたんだーーー。
私は彼のことが大好きだった。
そして彼も同じ気持ちだった。
私の心に灯された恋の炎は、情熱的に燃え上がっていた。
「君は綺麗だ」
って初めて彼に言われたとき、
自分の外見に自信がなかったこともあり、
今まで誰からも言われたことのなかった言葉に少し戸惑った。
「No, I’m not.」
と思わず私の口から出た言葉。
すかさず彼が真っ直ぐに私の目を見て
「You are.」
と言ってくれたとき、
その言葉がホンモノだってよくわかって、
否定せず、素直に受け止めることができた。
***
毎晩電話で1時間ほど話して、毎週末デートを重ねていた私たち。
でもそんな幸せな日々もそう長くは続かなくて、
実は出逢って1ヶ月もしないうちに彼がアメリカへ帰ってしまった。
仕事の契約が切れて帰国する日が迫っていたことを、
私に言い出せなかったらしい。
帰国する2日前に知らされた。
私と出逢ったときは、すでに、
こうして離れ離れになることがわかっていたのだろう。
でも、あの夜、あの場所で、2人は出逢ってしまった。
それは彼にとって予想外のことだったんだろう。
恋に落ちる瞬間って、予測できない。
2人の人間がお互い惹かれあうことって、
そう日常的に起こるようなものではないし、
ものすごく低い確率で起きることだと思うから、
その瞬間がきたら、逃したくないよね。
お互いの心に火がついてしまったら、どうしようもないよね。
理性で消すこともできるだろうけど。
でもあのときの私たちは本能に従った。
***
見送りに行った空港で、お互いさようならは言わなかった。
私たちの中でこの関係は終わっていなかった。
インターネットが普及する前の時代のこと。
私たちのやり取りの手段は、手紙のみだった。
手紙だけが頼りだった。
郵便受けをチェックするのが日課になって、
郵便屋さんのバイクの音が聞こえたら飛び上がって、
大きめの封筒だとすぐに彼からだとわかって
舞い上がった。
でも彼からの手紙はかなり不定期だった。
手紙が届かない月が増えた。
数ヶ月も手紙が来なくてがっかりしているところに、
また突然手紙が届いたりして、
そうすると舞い上がってまたあのときの感情が鮮明に蘇ってきて。。
でもいつの間にか、手紙を待つ毎日に疲れてきた。
私は気を持ち直して、
翌年の留学に向けて気を奮い立たせ
引き続き、英語の勉強を頑張った。
そして、心の中で彼にさよならをした。
***
彼と過ごしたあの1ヶ月未満の時間は、
今でも私の中でキラキラと輝いていて、
彼との想い出は
私の中にある宝箱に大切にしまってある。
一緒に過ごした期間が短かったこともあって
喧嘩なんてしたことなかったし、
会うたびに最高にハッピーな気持ちだったからこそ、
今でもキラキラと輝いているのかもしれない。
もう遠い昔のことなので、いいことしか憶えてないしね。
当時18歳の私。
私は大好きなあなたに真っ直ぐな気持ちで愛されてとても幸せでした。
*とりあえず、この話はこれでおしまいだけど、実は続きがあります。