なにごとも意図を持って行動するべきか
ただなんとくなくやるのではなく、意図や目標を持って行動すると望んだものが手に入りやすい。筋トレするときも動かしたい筋肉を意識した方がよく効くという。本を読む時も目次をちゃんと読んだ方が内容が把握できるという。
一昨日、大学で実習の発表会があった。夏季休暇期間に行った実習の総括としてこれまでの学びを発表した。その中で、来年実習へ行く後輩へのアドバイスを伝える機会があった。私は、「なんのために、何を学びたくて実習へ行くのかということを自分の中で明確にしておくことで、実習で得る学びの質が高まるし、しんどくても折れない心を作れる」というようなことを言わせていただいた。やっぱり、なんとなく実習へ行くのではなくて、自分が何を得たくてこの実習をしているのか、を意識するのが大事だと自分が体験しながら感じたからだ。
しかし、つい先日友人が「意図をもって行動するのが大切だ」というようなことを言ったとき、引っかかったものがあった。はたして何事に対しても意図を持って行動するべきなのだろうか、と。
意図をもった行動というのは、頭の声による行動だ。頭で考えたことに従って行動するということ。私は、それよりも直感で動くことの方が実は多い。人生の中の大きな行動のほとんどは直感で決めてきた。理由はないけどこうしたいから、と。今はわからなくても、今後の人生のどこかで必ずこの行動の意味が見つかるんだろう、と。直感で動いている時は、心の声による行動なのだと思う。こういう時は、必ずしも最初から意図や理由がなくても良いと思う。
頭の声による行動と、心の声による行動。どちらも大切だ。直感で行動して後から意味が付随することもある。意図を持ってから行動することもある。どちらの声もバランスよく聞いていきたい。