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人と違うことをしている時の不安の対処法

最近、個性の尊重とか多様性を認め合うことが大事にされたり、同調圧力が問題視されたりしている。人と同じであることよりも、それぞれの個性を尊重することが重視されるようになってきた。それはとても大事なことで、一般から外れた特性を持つ人や、それによって生きづらさを抱えていた人が救われている。

だけど、人間の本質として他者と同じでいたい、という欲求がある。生まれたばかりの赤ちゃんが親の表情や話し方を真似して成長していくように、人間には周囲の人間と同じ行動をとるように脳や体の機能が備わっている。同調には、同調圧力によるストレスだったり権威への盲従などのネガティブな作用もあるけど、同調することでより円滑にコミュニケーションを取ったり、社会に適応し他者から攻撃されないためのすべであったりもする。

だから、人と違うことが尊重されて生きやすい社会になった今でも、人と違うことをしている時に湧き上がる不安はある。周りと違う行動をすることは、集団で生きてきた古代人にとっては時に命取りになる。だから脳から「危険だ」というサイン(不安)が出てくる。例えば今の自分だと、周りはみんな就職しているのに就職しなくて大丈夫なのか、とか。こんなふうに自由に生きてしまって良いのか、とか。それは、頭で考えて不安になるというより、人間の心理として自然に出てくる感情なのだと思う。

現代社会は物がそこら中にあって、世界中の人間と繋がることができて、お金がなくても食べ物を持っていなくても生きていける豊かな時代。自由に生きられる時代。だから、人と違うことをしていても大丈夫だし、自分らしくいれば良い。不安が湧き上がってもそれは生理反応だと思って抱きしめていれば大丈夫。どうしても不安になった時は、同じようにめちゃめちゃ自由に生きている人に会いにいけば不安は消えていく。

だから、年内最後に「一般的」な人生からものすごく外れている人に会いにいくことに決めた。人とのつながりは人生に刺激を与えてくれる。人生の選択肢を増やしてくれて、人生を豊かにしてくれる。これは今年学んだ大事なことの一つだ。

人と違うって怖い。自由って怖い。でもその怖さが人を強くするんだと思う。

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