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予定が狂うのが苦手だった
朝、目覚めると先輩から電話がかかってきた。布団の中でスマホを耳に当て応答すると、「今からイベントに行かないか」というお誘いだった。各地からカフェや雑貨店が集まるイベントがあるという。
午前中は何も用事がなく、家で過ごす予定だった。大学の課題、ジャーナリング、絵を描くこと、書類の整理などをしようと思っていた。久しぶりにまとまった時間がとれたので、予定通り家で過ごしたい気持ちがなかったと言ったら嘘になる。でも、ほとんど迷わずに先輩の誘いにイエスと答えた。カフェ好きとしては行かなければ。それに、予想外のおでかけは楽しい。
数年前までは予定が狂うのが苦手だった。しようと思っていたことができなくなったり、予想していたことと異なるとストレスだった。予想外の出来事を楽しめるようになったのはいつからか。自分のその変化を感じたのは、17歳の時マルタへ行っていた時のこと。その日も一日家で過ごす予定で、やることも決めていた。しかし、隣の部屋に住んでいたスロベニア人の子の叔母さん(休暇で一時的に姪に会いにマルタに来ていた)に、ゴゾ島に行かないか、と誘われた。その人のこともほとんど知らないので、いつもだったら予定があるから、と断るところだった。でもなぜかその時、行っても良いかもと思った。その瞬間、予想外のことが起こること、それを受け入れることの楽しさを感じた。
それからはあまり予定に縛られなくなった。ある程度の計画は立てるけど、いつも予想外の出来事を受け入れる余裕を持つことにしている。予想外の出来事を楽しめるのは素敵だ。このマインドを持つだけで、人生がいくらか楽しくなると思う。なかには、楽しみにしていた予定が邪魔されたと感じる時もあるかもしれない。でも、いつでも目の前で起こることを否定せず受け入れていきたい。
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