5名の親がいる結婚式
今日は結婚式場でのアルバイトだった。
ふと、ここで働き始めて2年が経ったことに気づいた。
ブラックな業界として有名なブライダル。それでもなぜ働くのか。それはやっぱり、人生で何度もない結婚式を、新郎新婦、親族、友人、スタッフみんなが協力し合って作りあげる時間と空間が非日常的で、人間的で、感動を与えてくれるからだと思う。
今日の結婚式では、新郎側の親御様が3名いた。実の母と育ての父母の3名だ。両家の親御様が並ぶ時は、実母を中心に5名で並んだ。
これまで、新郎新婦のどちらか、もしくはどちらもが1人親のために、3名や2名のみで並ぶ式は何度か見てきた。でも、5名で並ぶ式は初めてだ。
私の両親は離婚している。働きながらいろんな結婚式を見て素敵だなとは思いつつ、自分はこんな幸せな結婚式はできないな、と思ってきた。でも、今はいろんな家族のカタチがあるんだ、ということを今日の結婚式で改めて感じさせられた。
毎回、新郎新婦が両親への手紙を読む時間は感動する。これまでの人生、葛藤を振り返り感謝を述べる瞬間は、何度立ち会っても目が潤んでしまう。他人の話で涙ぐむことができるなんて、素敵な仕事だと思う。
しかしやはりアルバイトとしておすすめはしない。例外なくブラックなのだ。
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