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夕遊の中国旅

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中国大陸とその周辺に関連する本や映画の話題を集めてみました。
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#おすすめ映画

努力と仲間とダンスへの情熱と。映画『熱烈』中国、2023年

元気がでる映画シリーズ第2弾。ダンス(ブレイキン)は全然知りませんが、見ているだけで熱く…

夕遊
5か月前
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映画『THE FIRST SLAM DUNK』復活上映に行ってきました。

7月下旬から約1ヶ月、ひたすら仕事先と自宅にこもって忙しかったので、お盆頃にはとうとう限…

夕遊
6か月前
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日露戦争に人生を狂わされた男たちの物語。映画『ゴールデンカムイ』2024年

オープニングのすさまじい二〇三高地のシーンから、主人公の杉元とアシㇼパが出会い、困難を乗…

夕遊
1年前
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予想を超えた、破壊力あるメッセージ。映画『窓ぎわのトットちゃん』

今の中国の書店には、日本文学の翻訳がたくさんあります。村上春樹さんを筆頭に東野圭吾さん、…

夕遊
1年前
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熱い心がたぎる。アニメ映画『獅子少年』(ライオン少年)中国、2021年

評判がいいので、思い切って劇場へ見に行きましたが、本当に行ってよかったです。あやうく後悔…

夕遊
1年前
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突然あらわれた弟と姉の物語。映画『シスター 夏のわかれ道』

中国の一人っ子政策。やるべきときにやらなくて、やらなくてもいい時期になかなか止めることが…

夕遊
2年前
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汕頭のすばらしい風景と、母子の不器用な物語。映画『母への挨拶』中国、2022年。

ようやく体調が回復した11月、気がつけば中国映画週間が半分終わっていました。会議なんかもあるので、ようやく見に行けたのは最終日の2日前。せっかく国交正常化50周年のイベントなのに、毎日1本。しかもtohoシネマズの別館って微妙な場所で最終上映時間しかないって、しょぼすぎる。なんとか仕事を終わらせて、ギリギリ映画館に駆け込みました。そして、その価値はありました。 舞台は華南。最初どこかよくわからなかったですが、閩南語でもないことはわかりました。そのうちは潮汕語ということがわか

アンディ・ラウのアクション映画。『バーニング・ダウン 爆発都市』香港・中国、20…

『桃さんのしあわせ』、『花椒の味』など、実力派アンディ・ラウの底力を見せつけるような映画…

夕遊
2年前
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部下たちの名誉回復を誓って。映画『戦場のレクイエム』中国・香港、2007年

もともと、コミカルなお正月映画(賀歳片)を製作する馮小剛(フォン・シャオガン)監督。私が…

夕遊
2年前
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攻められている、小さな国を守る思想。映画『墨攻』日本、中国、韓国、香港、2006年。

小説がすごくおもしろかったので、映画の『墨攻』も見に行きました。どうやら小説ではなく、漫…

夕遊
3年前
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母の愛はいつだってすごい。映画『こんにちは、私のお母さん』中国、2021年。

中国でものすごく評判がよくて、世界的な興行収入で2番になったという映画。つまり、中国国内…

夕遊
3年前
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実はご本人には似てないらしい。映画『呉清源 極みの棋譜』日本・中国、2006年。

呉清源という囲碁の棋士を知った頃、彼をモデルにした映画化の話を知りました。主演が大好きな…

夕遊
4年前
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最高に笑える、ハッピーな四人のお婿さんたち。映画『最高の花婿』フランス、2014…

仕事の一区切りがついたので、夫や娘と大笑いしながら見ました。やっぱり、いい映画はいい。何…

夕遊
4年前
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普通に暮らすことが難しい国のエネルギッシュな映画『薬の神じゃない!』中国、2018年。

中国のジェネリック薬密輸事件をベースにしたエンタメ映画。2018年の公開当時から話題になっていたけれど、とうとう今年、日本公開。年末ギリギリで見に行けてうれしいです。 主人公の程勇(徐崢)は、妻に逃げられ、息子の親権を取られそうになり、父親は入院。商売のインド製回春薬の販売も不振で、店の家賃も払えなくて追い出され、とうとうお金のために白血病患者の呂受益(王伝君)の頼みを聞いて、インド製ジェネリック薬の密輸を引き受けてしまう。 なんせ、スイス製薬会社の薬は1瓶3万元(55万