くもりのち雨のち晴れのソロキャンプ〜乗鞍岳を眺める朝〜
前回の続きで朝編です。
今思うとメインタイトルが長すぎましたね。
ネーミングセンスの無さがこんなところで発揮されました。
今回も写真盛りだくさんで書くのでお付き合いください。
霧に包まれた朝
生活のリズムというのはそうそう変わるものでは無いらしく、朝起こしにくる猫がいないのに4時ごろには目が覚めた。
もちろん外は真っ暗闇である。
二度寝ができない体質(?)なので、そのまま寝袋に入ってradikoのタイムフリーでオードリーのオールナイトニッポンを聞いていた。
私の週末キャンプのルーティーンである。
そのうちに外が明るくなってきたので外に出でみた。
熊に遭遇しないことを願いながら。
外に出ると霧に包まれていた。
これはこれで幻想的。
この霧がはれて乗鞍岳が眺められることを願いGoProのタイムラプスをセットした。
本当は朝焼けに染まる乗鞍岳を求めていたのだが霧がはれるって映像もいいだろう。
そんな景色を見ながら焚き火をして朝の一杯を淹れる。
前日の夜に焙煎した豆を挽いて飲みたいところだが、豆を挽く音が他のキャンパーの迷惑になってはいけないので前の日に売店で見つけて試してみたかった「ヤマとカワ」のコーヒーを落とした。
朝のおめざには夜に焚き火をしながら食べようと思っていたずんだ餅を食べた。
ヤマとカワは長野市などに店舗を持つ豆屋さんらしい。
長野県というだけで応援したくなり今度は実店舗へも買いに行ってみたい。
最近は長野市へ行っていないので久しぶりに行きたくなった。
美味しいコーヒーを飲みながらのんびりと景色を楽しむ。
何をしていないと落ち着かない性分の私にすると、この時間がとっても癒しになる。
だからキャンプはやめられない。
朝ごはんに新米と豚汁、そして「とっから味噌」
今回の朝ごはんは実家で採れた新米と子供が所属する吹奏楽部の演奏会の動画編集して渡したお礼に頂いたダシを使った豚汁にした。
使うのは戦闘飯盒2型である。
まずは新米を中蓋に入れて水を30分くらい吸わせておく。
豚肉を軽く炒めて冷凍の豚汁の具と乾燥揚げを入れ、水とダシを投入。
沸騰したら中蓋を載せて蓋をし、軽く蒸気が出るくらいの弱火で30分間火を入れる。
その間に少しだけ片付けをしたり、焚き火を撫でたりして楽しんだ。
30分経ったらを止めて10分間米を蒸らす。
日常だとこんなにのんびりとしていられないが、キャンプだと特にやらなければならないこともないので贅沢に時間を使える。
10分経ったら中蓋と蓋を外して再び火を入れて温めてから味噌をといた。
これで本日の朝食の完成。
そして新米に合わせるご飯のお供は売店で買った「とっから味噌」である。
これはこの地域の方が作ったもので、唐辛子がピリリと効いた味噌である。
これを新米の上にのせて頂く。
新米は甘くふっくらしていて、ご飯のお供のとっから味噌の美味しさもあり箸が進んだ。
豚汁もダシを活かすために味噌を薄くしたのだが、しっかりとしたダシの味がして美味しかった。
自然にはない匂いに邪魔される
美味しいご飯を食べているところで、遠くの方から香水の強烈な匂いが漂ってきた。
東南アジアファミリーグループが起きて活動を始めたようだ。
体臭を消すためなのか普段からそうなのか香水を振りかけたらしい。
自然には存在しないその香りに美味しい朝ごはんを邪魔された。
そんな匂いなら焚き火のきな臭い匂いの方がよっぽどマシだった。
しかも、前日と同じようにそこの子供達は平気で人のサイトに入って横切っていく。
後で聞いたのだが、この日訪れていたキャンパーからかなりのクレームがあったらしい。
乗鞍岳が顔をだす
朝ごはんを食べていると霧と雲がはれてきて乗鞍岳が顔を出し始めた。
青空も広がってきたので前日の雨で濡れたテントが乾かせそうで安心した。
最近の高ソメキャンプは天気に恵まれずに乗鞍岳を眺められなかったが、久しぶりに見ることができて嬉しかった。
やっぱり乗鞍岳はかっこいい。
そんな霧がはれるタイムラプスを貼っておく。
思ったよりも霧も雲もとれず、GoProのバッテリーを2回変えたため画角が変化しているがそこはご勘弁。
やっぱりコーヒーとアイスで締めないとね
大方撤収作業が完了したところでこのキャンプ場で恒例として締めの準備をする。
まずは前日焙煎したインド産の豆を挽く。
今回はかなりいい感じに焙煎きた。
これまでは焚き火で焙煎していたが、今回は炭火にしたのが良かったらしい。
そりゃそうか。
豆を挽いたらお湯を沸かして、営業を開始した売店へ行ってアイスを買ってきた。
数種類あるアイスの中から今回は珍しい雪見だいふくを選んだ。
のんびりとじっくりとコーヒーを落とす。
焦らずゆっくりと空気を含むように。
そして自分が焙煎して挽いて落としたコーヒーを飲んで、雪見だいふくを食べて乗鞍岳を眺めるという幸せな時間を過ごした。
本当に最高な時間。
帰りたくなくなった。
秋が顔を見せてきた場内を散歩
今年の秋の訪れは以上に遅い。
それでも標高1,200mのこのキャンプ場の周りは少しずつだが紅葉が始まっている感じがする。
そんな場内を少し散歩してこの季節の風景を写した。
そして撤収
乗鞍岳が綺麗に眺められる日だったのでここに居座りたいところだったが帰らねばならない。
最後にサイト内にゴミが残っていないかを見回ってからゴミを捨てにいく。
そういえば、今まではゴミ処分料含んだ料金だったのだが、今月から希望制に変わったらしい。
捨てるほどゴミが出ない人もいるのかもしれない。
私は少しでも出していきたいのでお願いした。
センターハウスへ寄ってチェックアウトをし、スタッフの方と少しお話しした。
東南アジアファミリーのことをとても申し訳なく思って、これに懲りずにまた来てくださいと言ってくれた。
「気にしないでください、次は紅葉が綺麗な時期にまた来ます」と伝えて、お土産に朝ごはんで食べて美味しかった「とっから味噌」を頂いてきた。
センターハウスの軒先ではつくねくんが気持ち良さそうに寝ていた。
つくねくんの営業もあと1ヶ月ちょっと。
寒さに耐えて頑張って欲しい。
そんなつくねくんをちょっと映画っぽい色合いで仕上げてみました。
そして11時ごろに帰路に着いた。
あまりにも久しぶりにいい天気だったので奈川渡ダムに寄ってみた。
久しぶりにこの山の向こうの乗鞍へ行きたいなと思った。
おしまい。
2回にわたって書いた10月の高ソメキャンプでした。
雨は降りましたが夜だけだったので雨音を聞きながら焚き火をするのも楽しめましたし、テントも乾燥させて帰ってこられたのでとても満足なキャンプでした。
本当は新月付近だったので夜晴れて星空を撮影することができれば良かったのですが、雨でゆったりも良かったかなと思います。
10月にもう一回くらい行きたいなと思っているのですが、家族が許してくれるかが課題です。
課題達成型ストーリーを作ってプレゼンしようかな。
おしまい。