Matsumoto フォトポタリング
8月終わりの週末のお話。
台風がやってくるということだったが朝起きたら空は青かった。
いつもならロードバイクかグラベルバイクでライドへ出かけるところが、日頃の疲れが溜まっているのにあまりよく寝られなかったので、頭も体も重くて長い距離のライドへ行く気にならなかった。
それでも家でグダグダしていてもストレスが溜まるだけなので、近場のお出かけに使用するCannondale Treadwellに乗りSony α7IV + FE 24-70mm F2.8のカメラを背負ってフォトポタリングへ出かけた。
弘法山古墳
たまには自分が住む街を一望してみようと思い、激坂を登って弘法山古墳へやってきた。
ここは松本の桜の名所で桜のシーズンには観光客で賑わうが、それ以外のシーズンはほとんど人がいない。
もちろんこの日も訪れていたのは私一人。
早朝ということもあるが。
山といううか丘の上から自分が住む松本盆地越しの常念岳を眺めた。
雲の上から顔を出していて、これはこれでいい景色。
夏の終わりと秋の始まり
弘法山古墳を後にして山沿いを走りながら目に止まったものを撮影していった。
何も無いところだが自転車で走りながら写真を撮るとそれだけで楽しむことができる。
自転車とカメラはいい組み合わせだと思っている。
まだ向日葵が咲いているところもあったが、稲穂は穂を垂らし、コスモスは日に向かって咲いているなど秋を感じさせてくれた。
湧水の街松本
それなりに満足できる距離を走ったので松本の街中に戻ってきた。
松本の街中にはいくつもの井戸がある。
前回は源智の井戸で水を汲んだので今回は酒蔵の前にある女鳥羽の泉で水を汲ませてもらった。
この酒蔵ではこの井戸の水を使って日本酒を仕込んでいる。
そして、隣にある食堂のマスターがコーヒーを淹れるためなのか井戸の水を汲みに来ていた。
いい光景。
今度、ここでコーヒーを飲んでみたいと思う。
ちなみに私がここで汲んだ水は煮沸させて冷やしておき、夜にウィスキーの水割りでいただいた。
まろやかで美味しかった。
夏の終わりの松本城
松本の街まで来たら松本城に寄らないわけにはいかない。
やっと朝晩は涼しくなった松本だが例年よりは暑い気がする。
そのためなのか、鳩が水浴びをしていた。
野鳥にも厳しい世の中になってしまった。
お盆時期には見事な花を咲かせていた蓮の花の様子を見てみると、少しだけだが花は残っていた。
この花が散った後の姿を見たことあるだろうか？
その姿を見ると何故か虚しくなるのだった。
夏が終わっちゃうなって。
風情の残る中町
最後に中町を通って帰った。
昼間は観光客やイオンモールへ向かう車で渋滞しているが朝はひっそりとしていた。
私はこの朝の景色が好き。
そんな2時間くらいののんびりポタリングだった。
8月も終わりで夏が終わってしまうなと少し寂しくなるが、昼間の気温はまだまだ高いママで暑いのはもう勘弁して欲しいと矛盾した気持ちになるのだった。
そして、そんな記事を女鳥羽の泉の湧水で仕込んだ純米吟醸を飲みながら書く私なのだった。
おしまい。