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浩庵でバターチキンカレー鍋と星空のキャンプ
今回は山梨県の浩庵キャンプ場へ行ってきたお話です。久しぶりに新しいキャンプ場へ行きましたが、やはり新しいところへ行くと刺激があっていいですね。
今回も長くなるかもしれませんが、一気に書きたいと思いますので、お付き合いください。
はじまり
今年度2回目の秋休みを頂くことにした。例年ならば文化の日に合わせてお休みを頂くのだが、今年はアメリカ出張で10月の秋休みが遅れたこともあり、11月の秋休みも遅くなってしまった。
この休みに合わせて今年最後の高ソメキャンプ場(松本市奈川)へ行こうと計画し、お気に入りの湖畔サイトを予約していた。しかし、キャンプへ行く日は今年初の寒波が来るそうで、天気予報は曇り時々雪予報だった。流石にまだ雪を楽しむのは早いし、雪ってことは折角の新月近くの日なのに乗鞍岳も星空も眺められないということなので躊躇していた。
しかたなく代替案として天気が良さそうな南信州の方のキャンプ場を探していたのだが、長野県は広く私が住む松本市から南信州のキャンプ場までは高速を使っても2時間以上かかってしまうのである。「2時間あれば山梨まで余裕で行けるな」と思い、一度は行ってみたかった浩庵キャンプ場を見たら空きがあった。どうせならこっちだなと言うことで、今回のキャンプ地は山梨県の浩庵キャンプ場に決まった。
超人気のキャンプ場だが私は行ったことが無いので少し不安になり、後輩のわっしーに「休みとって行かない?」と誘い二人で行くことにした。いい後輩。浩庵キャンプ場は一つの予約で車複数台、テントとタープもそれぞれ2張りまでできるので融通がきいて良いと思う。
湖畔と林間の両方を楽しむ
家を9時に出て甲府南ICまで約1時間30分、そこから精進ブルーラインを走った。途中でSAとコンビニにも寄ったがチェックイン時間の11:30の15分前くらいにはキャンプ場へ到着した。やはり南信州よりこちらの方が近いかも。
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チェックイン時間までは受付してもらえないと言うことなので、売店みたり景色を見たりして待った。チェックインは待ち行列が出来ていたが、さすが人気キャンプ場だけあって私が普段行くキャンプ場の数倍のスタッフがいた。
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チェックインを済ませ、キャンプ場入り口のチェーンを外し激坂を下ってキャンプ場の中に入った。車の出入りがOKな時間は開けっぱなしでもいいんじゃないの??と思ったのだが、何か理由があるのだろう。入る時はいいが、出る時は激坂の途中で停まって自分でチェーンを開けなければならないってのは、ソロキャンの人にとってはなかなか怖いと思う。
事前に調べた通りに林間サイトの駐車場に車を置いてまずは湖畔のサイトの空きを探した。湖畔の水際のサイトは聞いていた以上に傾斜が凄く、あまりハードなキャンプを好まない私は一目見ただけで避けることを決めた。
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富士山は見えていなかった
次に湖畔の一段上がった平らなところを探したが、広めなところは埋まっており撤収する感じの人もいなかった。そこで、もう少し歩いて探してみると少し狭いが湖畔からは一段上がって平らで見晴らしの良い場所を見つけた。ここにしようと言うことで、私が持ってきたサバティカルのギリアを設営しようとしたのだが残念ながら収まらなかった。
ここでいい案を思いついた。一緒に行っているわっしーのテントは小型のポップアップテントでスペースはとらないので、わっしーのテントをここに張り、焚き火をここでやることにしたのだ。私のギリアは見晴らしはあまりよくないが、風も避けられてトイレも近い林間サイトに設営してご飯はそっちで食べることにした。これが今回は正解だったと思う。
ちなみに、今回は諸事情により薪ストーブではなく灯油ストーブにした。なぜかというとそれはまた今度。
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ここに来たらカレー麺
設営も終わって少し遅いお昼ご飯を食べることにした。このキャンプ場に来たら絶対に食べなければならないものがある。それはもちろんカレー麺。
まだ風が強かったので、ギリアの中でお湯を沸かして注いでから湖畔へ行って食べた。やはりここまで来たら風が強かろうが、富士山が雲で隠れていようが湖畔で食べなければならない。
今回は贅沢カップヌードルではなく普通のにしたのだが、やっぱりこれで十分だと思う。最高に美味く、日本が世界に誇る大発明だと思う。
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塩麹唐揚げと無印のバターチキンカレー鍋
午後になっても外は風が強く、曇りがちで富士山も見えなかったので、ギリアの中に籠って早めの晩御飯を食べることにした。今回のメニューは塩麹唐揚げと無印のバターチキンカレーである。
まずは唐揚げ。前日に鶏むね肉と鳥もも肉を塩麹とニンニク、しょうがでモミモミして仕込んできたものに、小麦粉と少量の水を入れて衣をまとわせ、これに片栗粉をまぶして180度の油で揚げる。今回はトランギアのラージメスティンを使ったのだが、薄いので私には扱いが難しい。トランギアではないのを持ってこれば良かったと少し後悔したが、さっくりと美味しく揚げられることができた。
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続いてバターチキンカレー鍋。前回のトマトカマンベールチーズ鍋に続いてなんだそれは?と思われそうだが、無印の商品なのでちゃんとしているし、無印のバターチキンカレーが鍋になっただけなのだから間違いは無いだろう。
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作り方は簡単で、鍋の素に牛乳、水を入れて温めたら鳥もも肉、キャベツ、ニンジン、しめじ、トマトを入れて沸騰しないように煮込む。そして、最後に茹でたブロッコリー、ゆで卵、唐揚げの合間に素揚げしたレンコンとナスをトッピングして完成。
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これらを灯油ストーブで温まったテントの中で冷たいビールを飲みながら頂いた。なんて贅沢。ちなみに、外は強風で林間サイトでも結構風が吹いていた。
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ちゃんと一酸化炭素チェッカーを使用
一杯目のバターチキンカレー鍋を食べたところでチーズをトッピングして味変した。コクが出てこれまた美味しかった。お年頃の体にはチーズのカロリーが気になるが、締めは糖質ゼロ麺にしたのでチーズのカロリーは無かったとことにしておこうと思う。
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意を決して焚き火へ
ご飯を食べ終わってもまだ17時だった。周りは暗くなってきたので、暖かいテントを出て湖畔サイトに焚き火へ出かけた。暖かいところから寒いところへ移動すると言うのはかなり決心がいる。わっしーに「先に焚き火つけてくれていいよ」と言ったのだが「着火からが焚き火の楽しみじゃないですか」と受け入れてもらえなかった。理由はきっと違うはず・・・。
湖畔サイト側へ行くと風もおさまっていて暗かったが富士山が少し見えていた。今回の焚き火台は私の愛用するベルモント TOKOBIを使い、これに先日ふるさと納税の返礼品で頂いたチムニースクリーンを初導入した。チムニースクリーンを使うと2次燃焼するため煙が少なく綺麗に燃えると言うことだった。
二人でフェザースティックを作り、湖畔サイトへ来る途中にとってきたすすきの穂にファイヤースターターで着火した。確かにチムニースクリーンを使うと燃えが良く、煙も少ない。空気を送り込まなくてもどんどん燃えてとても暖かかった。最近は薪ストーブで満足して焚き火していなかったので、あらためて焚き火っていいなと思った。
早い時間から飲み食いしていたので、もうお酒はいいかなと言うことになり、コーヒーを焙煎して飲むことにした。これまでは適当ブレンドにしていたが、それでは焙煎が成功したのかよくわからないので、今回はガテマラのみにした。わっしーが豆のパチパチと言う音を聞きながら丁寧に焙煎する。
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遠くに富士山のシルエットが見える
星空と信玄餅
一方私は星空撮影に入った。この日は新月1日前で星空撮影には良い日だった。富士山方向は街明かりがあって明るすぎたが、オリオン座と富士山を撮影することができた。現像が間に合っていないのでひとまず一枚だけ載せておく。
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私が星空の撮影をしている間にわっしーがコーヒーを淹れてくれたので、私がサービスエリアで買ってきた信玄餅と一緒に頂いた。信玄餅の黒蜜とコーヒーが合った。
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そんな贅沢な時間を過ごして、今回はちょっと遅めに23時ごろに寝た。
朝、少しだけ顔を見せた富士山
夜中に暑くて目が覚めた。NANGA オーロラライト 600DXと電気毛布の組み合わせでは少々暑かったらしい。電気毛布を切って再び寝ようとしたが、トイレへ行きたくなってしまい、面倒だから行きたくないなと尿意と戦っていたらなかなか寝付けなかった。今思えば素直に行っておけばよかった。
結局トイレには行かず、ウトウトしながら朝を迎えた。トイレへ行ってから湖畔サイトをのぞいてみると、富士山は雲に隠れていたのでテントに入ってストーブを着けて暖まろうとしたのだが、先にわっしーがストーブを着けていた。できる後輩。
前の日に焙煎した豆は残っていなかったので、市販の豆を挽いて朝の一杯を頂いた。さすが市販の豆はうまい。ちなみに、今回から電動のコーヒーミルを導入してみたのだが、これがとても便利だった。今回はコーヒーを飲みすぎて途中でバッテリーが終わってしまったが普通なら十分な量が挽ける。
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朝ごはんは豚汁ほうとう
コーヒーを飲みながら朝ごはんの準備に取り掛かった。今回の朝ごはんも新米と豚汁にしようと思っていたのだが、来る途中のサービスエリアで下茹でせずに鍋にぶっ込むほうとうが売っていたので、急遽ほうとうを作ることにした。しかし、具材は豚汁なので豚汁ほうとうとでも呼んでおくことにする。
いつものように豚汁を作り、最後にほうとうを入れて、ほうとうに付属していた味噌を溶いたら完成。ほうとうの粉がとろみをつけてくれてとっても温まる一杯だった。かぼちゃでも入れたらほうとう感が出ただろうが、私は汁物にかぼちゃは入れて欲しくない派なのである。
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山梨キャンプの定番にしてもいいかもしれない
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朝少しだけ姿を現した富士山
この朝ごはんを作っている間に湖畔サイトの様子を見に行ってみると、日の出とともに富士山が少しだけ顔を出していた。朝焼けに染まった富士山とはいかなかったが、雲が少しだけかかった富士山と朝日に照らされた湖が綺麗だった。
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撤収して温泉寄り帰宅
浩庵のチェックアウトは10時でレイトチェックアウトもできるが、今回は早めに撤収して甲府盆地と八ヶ岳を見ながら露天風呂に入れる「みたまの湯」へ行くことに決めていた。そのため、朝ごはんを食べたらすぐに撤収作業を開始した。
洗い物は家に帰ってやる派なので撤収もそれほど時間はかからない。私の撤収が早く終わったので場内を散歩してみたのだが、思っていたよりも奥までサイトが広がっていた。しかし、トイレは遠くなるのでどうするんだろう??と思ったが、きっとそう言うことなのだろう。あえて触れないことにする。
10時少し前にキャンプ場を出発した。心配していた坂道を登って一旦車を停めた後に出入り口のチェーンを外さなければならない問題は、スタッフの方が開け閉めしてくれていて助かった。おそらくチェックアウトする人がたくさんだったからなのだろう。
キャンプ場を出て精進ブルーラインを下り約40分で「みたまの湯」に到着した。甲府は晴天で露天風呂から見える甲府盆地と八ヶ岳などの山々がとても綺麗だった。平日のオープンまもない時間だったこともあり、人が少なかったがさらに良かった。
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温泉で温まって疲れを癒したところで帰路についた。快晴というわけではなかったが、星空も見られたし昼間の富士山も少しだけ見ることが出来て良いキャンプだった。
あとがき
そんなわけで、久しぶりに行ったことのないキャンプ場を訪れてみました。わかっていないということは刺激があって良いのですが、私はたまにで良いかなと言う感じです。私には今年何回も訪れたホームの高ソメキャンプ場が落ち着いていいです。近いし、乗鞍岳綺麗だし。しかし、そこはもう春までクローズなので、春まではキャンプする回数を少なくしながら新しいところでも開拓してみようかなと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。