優しい奴って怒ると怖いよね
最近、娘とスパ施設に行くことにハマっている。平日は手短にシャワーで済ませ、週末はゆっくり広い風呂に浸かりに行く。
露天風呂につかり、熱った体を休める為、リゾート感溢れるリッチテイストのイスに座る。
空はオレンジから群青へ。木が風にサラサラ揺れる。その光景を見ながら、景色に溶け込みながら、ふと思った。死ぬ前に見る景色は穏やかであればいいな。脈は落ち着き、大地になり、空を見上げていられれば。
周りの大切な人達にも、同じ様な最後を遂げて欲しい。自分の理想とする最後を…。
人はいつか死ぬ。それを地球上で繰り返してきた。そうして、"人間"という存在がリモデルされ、どんどん新しい事を発明してきた。便利になった。過ごし易くなった。揺るぎない安心感だ。
しかし、それと同時に地球を傷つけてしまった。地球って優しい奴。全てを与え、全てを受け入れる。けど優しい奴だって怒るし、そんな奴が怒った時ほど怖いものはない。
きっと今地球は怒っている。人間が行なっている事は度が過ぎているのだ。地球は限界になるまで、じっと耐えてきたに違いない。
今それに気付き、一個人に何ができる?地球を守る事は、大事な子供の未来を守る事にもなる。私達の大切なミッション!そして、地球上の全ての人達へのミッションなのだと思う。
便利になり過ぎて忘れてしまった、もしくは、便利な世界しか知らない世代になってきている事も問題なのかも…。キャンプに行った時、日頃の生活と同じ様に過ごすのは無理だ。とっても自由で少しだけ不便。きっとその感覚が、地球と共に歩むための感覚なのだと思う。
いきなり生活が不便になると、ストレスを感じる。だからと言って自分だけ便利な生活にズブズブになるのは違う。
スーパーで品物を選ぶ時、期限が近いものを買う。たまには電気を消して星空を楽しむ。コンポストを利用し、手作りのご飯(肥料)で植物を育ててみる。お気に入りのタンブラーを持ち歩く。テレビやゲームばかりでなく、家族の顔を見て会話をする。小さな事でも、みんなで意識すれば大きな事になるかも…!
雨の日の香り、夏の日の夕暮れの切なさ、冬の朝のつーんと来る感じ、桜の花の穏やかさ、その全てが愛おしい。守っていかないといけない。こども達からそれらを奪ってはいけない。
まずは、そんな話をできる世界線であり続けたいと思う。地球と手を取り合う為に。