西村 悠 /デザイン思考エバンジェリスト

「少しでも多くの人に新しいことを生み出すきっかけを作りたい」 という想いで投稿しています。 Sony CSL(コンピュータサイエンス研究所)。研究を事業に変える仕事。 Stanford AI Lab. Visiting Scholar & d.shool(2017年)。

西村 悠 /デザイン思考エバンジェリスト

「少しでも多くの人に新しいことを生み出すきっかけを作りたい」 という想いで投稿しています。 Sony CSL(コンピュータサイエンス研究所)。研究を事業に変える仕事。 Stanford AI Lab. Visiting Scholar & d.shool(2017年)。

マガジン

  • デザイン思考研究室

    デザイン思考は人間中心で問題解決/発見に取り組む方法論です。 本場d.schoolでの受講の経験や、ワークショップ実施の経験を踏まえて、世の中の事象とデザイン思考のつながりなど、気づいたことをまとめています。 一人でも多くの方にデザイン思考的発想とマインドが根付くことを願っています。

  • シーズ起点でビジネスを作る方法

    研究技術、既存事業にある技術アセットなどのシーズから、新しいビジネスを作る方法について、投稿します。

  • 新規事業アイデアの種

    日々得られたインプットをニーズ起点、シーズ起点両方で新しいアイデアに変えていきます。 アイデアには何の価値もありませんが、ディスカスすることでアイデアをより良くしていき、誰かのアイデアの種になれば幸いです。

最近の記事

「答え」のない現代を生き抜くために。デザイン思考の本場を学べるワークショップ開催。

最近、上の子どもが、小学校に入学しました。 そうすると、つくづく思うことがあって、、 学校の教育って、「答え」のある問題を解いて、結果で判断されることが多い。 でも、実際の社会に起きているあらゆる問題には、「答え」なんてなくて、さらに言えば、問題すらない。 そんな複雑で曖昧な世界を、どう生き抜くか。 それって重要なテーマですよね。 Navigating Ambiguity (曖昧さをナビゲートする)そんな「曖昧さ」を重要な要素と捉え、曖昧さにワクワクできるように教えている

    • 失敗したっていいじゃないか

      久しぶりの投稿になりました。最近すごく感じている「失敗したっていいじゃないか」ということを、時代背景やデザイン思考も少し絡めて書きたいと思います。 ちょっと、後半熱くなってます。 先の読めないVUCA時代現代は、先が読めない時代 = VUCA時代と言われています。 Volatility(変動) Uncertainty(不確実) Complexity(複雑) Ambiguity(曖昧) VUCAについては、詳しくは調べていただくとして、「先が読めない時代」になってい

      • d. schoolでの学び② 「遊び心」

        前回の投稿ではは、d.schoolでの学び①として、  ・インタビュー文化 ・考える⇄作るが表裏一体 について書きました。 今回は、3つ目の学び、「遊び心」について、紹介させていただきます。 From Play to Innovation私が受けたd.schoolの授業の名前は、"From Play to Innovation"でした。 「デザイン思考 + 遊び心」をテーマに、"Play"がもたらす可能性についてプロジェクトを通して学んでいく授業でした。 メインの講師は

        • d. schoolでの学び①

          2017年、スタンフォード大学d.shoolのクラスを受講しました。 どんな内容だったか、は以下のSlide Shareに。 ぼくがd.schoolで学んだこと https://www.slideshare.net/NishimuraYu/dschool-85411444 d.schoolってどんなところか、に関しては、以下に書いています。 今回は、その中で、よく聞かれる"はっと気付かされた学び"について、3つのうちの2つを紹介します。 インタビューという文化d.sc

        マガジン

        • デザイン思考研究室
          40本
        • シーズ起点でビジネスを作る方法
          8本
        • 新規事業アイデアの種
          5本

        記事

          シーズ起点でも活用できるデザイン思考の教え

          本業で研究技術を扱っている仕事柄、よく聞かれるのが、 「技術シーズ起点でも、デザイン思考は活用できますか?」 という問いです。 結論から先にお伝えすると、 プロセスは直接使えないけれど、マインドセットは確実に使える です。 こちらについて、お話します。 デザイン思考はニーズ起点のプロセスであるデザイン思考と言って、皆様思い浮かべるのが、d.schoolの提唱する5つのプロセス図ではないでしょうか。 プロセスについては、別の記事で紹介していますが、この図で語られているの

          シーズ起点でも活用できるデザイン思考の教え

          ワークショップまであと1週間

          少しでも多くの人に新しいことを生み出すきっかけを作りたい みんなにクリエイティビティを! そんな思いで、デザイン思考研究室というコミュニティを立ち上げ、デザイン思考のコンテンツを作り、発信をしています。 おかげさまで、デザイン思考研究室のメンバーは120名を超え、これまでのワークショップの参加者は50名を超えました。 こうして続けられているのも、デザイン思考研究室に所属していただいている方々のおかげです。 そんなデザイン思考研究室で翻訳し、公開したのが、 d.sch

          次週!第4回 d.school Starter Kit 日本語版 ワークショップ

          この度、運営しているオンラインコミュニティ デザイン思考研究室による第4回目となりますd.school Starter Kit 日本語版ワークショップを開催することとなりました!! 次週です。ご興味のある方、以下より是非申し込みください。 ◆ 6/6 (日) 14:00 - 17:00 @Zoom 参加無料 ここまでの満足度は驚異の9.2/10こちらのd.shool Starter Kit ワークショップ、今回で第4回目となりますが、これまで36名の方がこのワークショップ

          次週!第4回 d.school Starter Kit 日本語版 ワークショップ

          小中学生向けデザイン思考ワークショップで伝えたかったこと。学び。これから。

          去る3/30、4/3に、オンラインコミュニティデザイン思考研究室にて、小中学生向けにデザイン思考ワークショップを開催しました。 当日の様子は、コチラにまとまっています。 私の方で、ワークショップコンテンツの作成、3/30のメインファシリテーターを担当したのですが、本当に本当に楽しく、個人的に学びもありましたので、私自身が感じたことについて、ここで書きたいと思います。 前回、コンテンツ作成編として、まずコミュニティの力で作ったコンテンツの作成過程について、書かせていただき

          小中学生向けデザイン思考ワークショップで伝えたかったこと。学び。これから。

          小中学生向けデザイン思考ワークショップが素敵すぎた。 -コンテンツ作成編-

          去る3/30、4/3に、オンラインコミュニティデザイン思考研究室にて、小中学生向けにデザイン思考ワークショップを開催しました。 こちら、私の方で、ワークショップコンテンツの作成、3/30のメインファシリテーターを担当したのですが、本当に本当に楽しく、個人的に学びもありましたので、記事にまとめたいと思います。 まず、今回、かなりコミュニティを絡めて企画からコンテンツ作成までを行ったので、「コンテンツ作成編」としてその過程を振り返りたいと思います。 企画この企画は、デザイン

          小中学生向けデザイン思考ワークショップが素敵すぎた。 -コンテンツ作成編-

          次週!!第2回d.school Starter Kit 日本語版 ワークショップ

          第2回 d.school Starter Kit 日本語版 ワークショップが次週に迫ってまいりました。ご興味のある方、是非ともご参加ください。 d.school Starter Kitってどんなワークショップなの?d.school Starter Kitは、デザイン思考の本家Stanford大学のd.schoolが公開したデザイン思考入門のワークショッププログラムです。 運営するデザイン思考研究室により、9月に日本語訳を公開しました。 このコンテンツは、誰もがワークショ

          次週!!第2回d.school Starter Kit 日本語版 ワークショップ

          スタンフォード大学d.schoolを覗いてみよう

          2017年、Stanford大学留学中に、d.schoolの授業を受講しました。 d.schoolはデザイン思考を教える機関として、非常に有名な場所です。 d.schoolでの経験をまとめたスライドは昔に公開(以下)していたのですが、それをnoteの形式で、まずは「d.schoolってこんなところ」という部分を記事にします。(3年前なので、色々古かったらごめんなさい) d.schoolとは 概要について、箇条書きします。 ・本名:Hasso Plattner Instit

          スタンフォード大学d.schoolを覗いてみよう

          [開催決定] d.school Starter Kit 日本語版ワークショップ

          前回の投稿で、デザイン思考の本場Stanford大学 d.schoolが提供するワークショップマテリアル d.school Starter Kit の日本語訳を実施した背景について、長々と語らせていただきました。 想いは1つ、 「少しでも多くの人に新しいことを生み出すきっかけを作りたい」 という気持ちです。 以下にて、公開しており、どなたでもワークショップの主催ができるように作られています。 しかし、公開して終わりではありません。もちろん、方々でワークショップが勝手に開

          [開催決定] d.school Starter Kit 日本語版ワークショップ

          無料オンラインワークショップ、d.school Starter Kitを翻訳、公開しました。

          Stanford d.schoolが公開している無料のオンラインワークショップ、d.school Starter Kitを日本語に翻訳、公開しました。 内容については、コチラに書いていますので、ここでは、何故翻訳をしたのか?、の想いについて書かせていただきます。 新しいことを生み出し、世の中に届けたい僕の根本的な想いは、これだけです。 「新しいことを生み出し、世の中に届たい」 昔から、人と違うことや新しいことを考えるのが好きで、勝手に妄想してはニヤニヤしていました。「

          無料オンラインワークショップ、d.school Starter Kitを翻訳、公開しました。

          ワークショップを設計する方法2

          前回の投稿でどのようにワークショップを設計するか、について書かせていただきました。 今回は、その続きです。 特にワーク設計のポイントとして書いた以下の2点。 ・具体化フェーズか、抽象化フェーズか ・発散なのか、収束なのか について、「どうやって具体と抽象、発散と収束を設計するのか」について、話をします。 具体と抽象の設計抽象化は基本的にはある事柄から別の事柄に転用する時に使います。デザイン思考のワークショップでよくある例で言えば、 前半のフェーズ ・エピソード(具体

          ワークショップを設計する方法2

          ワークショップを設計する方法

          色々デザイン思考について学んだり、ワークショップを体験したりすると、ワークショップを開催してみたいと思うこともあると思います。 そこで、ワークショップをどのように設計するかについて、お話したいと思います。 私は、これまで特にデザイン思考のワークショップを自ら設計、ファシリテーションを15回程度行ってきました。その経験から、特に意識するべきポイントについて、お話ししたいと思います。 前提:目的、成果物を明確にするまず、前提として目的とワークショップの成果物を明確にすることで

          ワークショップを設計する方法

          デザイン思考とリーンスタートアップ

          アイデアの実現に向けた話をしましたが、今回もそれに関連して、「リーンスタートアップ」と、「デザイン思考」の関係についてです。 リーンスタートアップリーンスタートアップはご存知の方も多いと思いますが、エリックリースの著書「リーンスタートアップ」で有名な、特にシリコンバレーなどで実践されていて、スタートアップの立ち上げに有効なプロセスです。 詳細に関しては、是非本などを読んでいただきたいのですが、 重要なプロセスは、 仮説→構築→計測→学び のサイクルで、 これを「できる限り

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