「音楽」を写真で表現する方法について想像してみた件
こんにちは!
ヒコプラスタッフのErina(note: @fluere62)です。今日はヒコプラメンバーに、「音楽」を写真で表現する方法についてみんなに質問してみたら、思いのほかアツいトピックになったので、ヒコノートでもみなさんにおすそわけしていきます!
メンバーそれぞれの解答がまったく違っているので、自分だったらどうするかを想像しながら一緒に考えていくと、よりこの記事を楽しめるんじゃないかなと思います。
ヒーコプラザとは
略してヒコプラは、人数限定でおこなっている「写真の新しい楽しみを発見し・発信する」をテーマにした取り組みです。
現在80名程度のメンバーが参加中。今後の応募などについては未定。
「音楽と写真」についてのお題
ある日、ヒコプラメンバーに「音楽を写真で表現するならどうしますか? 」と質問をしてみました。
この質問を思いついた理由は”すべての芸術は絶えず音楽の状態に憧れる”という、とある一節を知って、写真と音楽の関係について気になったからです。
ちなみに私は『フィリップ・グラス自伝 ~音楽のない言葉~』の表紙写真やThe1975の作品が好きなので、こんな雰囲気を作れたら楽しそうだなーって思います。
それでは、いろんな解答を紹介していきますね!
いろんな要素の調和で成り立っている
yos.
オーケストラで演奏してるせいか歌唱曲よりも管弦曲が頭に浮かんでしまうのですが、いろんなものの調和の上に成り立って、深みが増していくようなそんな感じです。(写真ならモデル、撮り手、光、ロケ、といった様々な要素)
Twitter: @yoookyuun_foto, Instagram: @yos_0116
yos.さんが所属されているオーケストラの音源も聴かせてもらったのですが、豊かな発想の秘密はここにあるのかなと羨ましくもなりました。yos.さんはオーボエを担当されているそうなのですが、撮られている写真の重厚感と楽器のイメージがぴったりです。(気になる方はSNSを見てみてください)。
とにかくノッて撮る
すー
絵を昔はよく描いていたんですが、その時は絶対に音楽を爆音で聴かないとノッて描けませんでした!そして、音楽の雰囲気に絵もひっぱられたことを思い出します。写真の場合だと、現像時に影響されるな〜と思います。曲の雰囲気に色味や明暗が反映される感じですね。
ちょっと本題とそれましたが、音楽を表現するなら抽象的なものを自分は撮るきがします!音楽がまず目に見えない抽象的なもので、感情で聴いている感じがするので、はっきりうつると自分のなかでなにかがかみあわない、となりそうで。もうそれこそノリで、爆音で音楽ききながら、なにかわからないものをひたすら撮ったりしそう、と想像しました。
Twitter: @iamnildotcom
写真に関する質問をきっかけに、普段のその人を知ることができるのってなんだかいいですよね。後日、音楽のイメージにはまる写真をみつけて送ってくれたすーさん。"こんな一面もあるんだ"と、わくわくしちゃう写真でした。かっこいい。かっこよすぎます。
良いジャケットが音楽を輝かせる事は出来ない
Shota Yamamoto
僕は、とあるデザイナーの、良い音楽はジャケットのデザインを輝かせてくれるけど、良いジャケットが音楽を輝かせる事は出来ないっていう言説に痺れた事があります。
やはり、目で見るのと耳で聴く形態には何か大きな違いがあるという事でしょうか。僕は電子音楽が好きなので、好きなデザインは、構成主義的なものから日常に狂気を忍ばせるWarp recordsというレーベルの一連のアートワークになるのですが、今のブリンブリンな感じとは違う古いhiphopのgangsta感溢れるジャケット好きです。 フィリップグラスやスティーブライヒもミニマル的な観点から、大好きです!(昔クラシックのライブで見たスティーブライヒの楽曲は痺れた!)
自分でやるとしたら、そのアーティストが元々持っている楽曲の感じやイメージを真反対の方向性から表現する様な感じにしたいです。例えれば、有名どこだと椎名林檎を母的なイメージで表現するとか
Twitter: @edo_fifth, Instagram: @edo_fifth
「良い音楽は...」のところ、思わずメモを取りました。目と耳の違いという切り口もさすがです。センスの良い人はこうやって吸収してアイディアに変えていくんだ!と知ることができて、とっても楽しくなります。話の流れとは違うけどと言いつつ載せてくれた写真も、やっぱり最高でした。
調理から奏でられる音を写真で表現
Fumi
音楽!調理されてるトマトたちで組み写真をしたいです。
潰されるトマト、炒められてるトマトや切られるトマト等から出る"音"を組み写真で音楽として表現できたら面白いなと でもこれって音楽になるのかなあ…?これもいつの日にかトマトをかき集めて撮り(以下略)
Instagram: @fumisophoto,
HP: https://www.fumikatakagiphotography.com/
いつも楽しい気持ちになれるフードフォトを撮っているFumiさん。その後、写真も送ってくれたんです!「さくっ、じゅわっ、ぐつっ」というコメント通り、いろんな音が聴こえてきそう。とっても楽しい音楽ですね🍅🍅🍅
音楽は「時間芸術」絵画は「空間芸術」
Izumi Schmidt Uchida
音楽は「時間芸術」と呼ばれ、時間を使用しているようだけれども、実際には音による広がり・空間を体験する芸術。一方絵画は「空間芸術」と呼ばれ、空間を使用しているようだけれども、実際にはその中に入り込み時間を体験する芸術。と、学生時代に習いました(^^)
この雲は、そうした時間性をよく表現している、と思います。色々な部分に異なるメロディやリズムがあると思う。空写真が万人に受けるのも、その中に入り、時を過ごすことがたやすくできるからじゃないかな、と思います。
Instagram: @dunedinwildlife_nz
Izumi Schmidt Uchidaさん写真からはいつも美学を感じていたのですが、こういった深い考察から生まれるものなんだなと思いました。Izumi Schmidt Uchidaさんはニュージーランド在住なのですが、地元の写真家8人で写真について話すイベントに登壇される予定なんだとか。しかも「Time, Space and Photography」をテーマに...!叶うなら、私が最前列で聴きたかったです。
最後に
みなさんの文章や写真を振り返っていたら、こんな写真の見方をしてこなかったなと気づけたり、いろんな表現と出会うことができて、とても楽しい時間でした。
ここまで読まれた方も「音楽」を写真で表現する方法について考えてみてはいかがでしょうか?意外な発見があるかもしれませんよ。
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