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うさだだぬきさんの極彩色レタッチにチャレンジしてみた

ヒーコ編集部のトラベルフォトグラファー、タケ( @Atsushi_Takeoka)です。

Webマガジン ヒーコで「四季を一層鮮やかに 極彩色で楽しむ京都の風景」の記事が公開されました。

この記事を書いたうさだだぬき(@usalica)さんは京都の風景写真家で、Twitterのフォロワーはなんと21万人超えです。(2021年12月現在)Twitterでたくさんの支持を集めたことから『極彩色の京都 四季の名所めぐり』を出版され重版も決定しています。

そんなうさだだぬきさんの写真の特徴は「極彩色」です。絶対に秘密にしたいであろうレタッチ方法を公開したのが今回の記事のすごいところです!

京都出身の私にとってうさだだぬきさんは憧れの存在。あの素敵な写真に近づけたいと思い、記事を読みながら私なりの「極彩色」を目指してみました。

そもそも極彩色とは

まずはレタッチに入る前に「極彩色」とは何かについて考えたいと思います。記事によると「極彩色とは非常に手の込んだ濃い色を指す言葉で、とても濃密な印象を与えます」とあります。「手の込んだ」がポイントで、手の込んだ「極彩色」の写真はそれぞれの季節の色の特徴を全面に出し、季節を感じるようにしたものだと思います。実際にうさだだぬきさんは、記事の冒頭で自分なりの春夏秋冬の特徴を書かれています。

春のレタッチ

春といえば桜なので桜の写真を用意しました。

春のレタッチのポイントは「部分補正は使用せず、写真全体をピンク色に寄せて編集する」とあり、確かにソメイヨシノを普通に撮影すると白っぽく、ピンクではありません。そこでピンク色になるようにLightroomのHSL/カラーパネルを使ってレタッチをしてみました。

BeforeとAfter
Before:基本補正のみ行ったもの
After:基本補正は変更せず、HSL/カラーパネルで極彩色に仕上げたもの

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スクリーンショット 2021-12-22 20.42.42

ピンク色に近づけるために暖色系のレッド、オレンジ、イエローを調整しています。HSL/カラーパネルでカラーを編集したことで、写真全体に暖色系のカラーの彩度も強く出てくるようになりました。その効果もあって違和感のないカラーに仕上がったと思います。

夏のレタッチ

夏といえば青い海と空です!

夏のポイントは「夏空を表現する青色は思いきって彩度と輝度を上げてしまう」とありました。

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スクリーンショット 2021-12-22 21.27.43

青空の彩度が上がって夏っぽさが増しました。Afterの方がこの時に撮影した時の暑さが思い出させるような感じがします。色相はほとんど変化させていないのですが、彩度のブルーは大幅に上げ、輝度は色を濃くするためにアクアとブルーを下げています。夏の光は強いので色を濃くするためには輝度調整は必須かと思います。

秋のレタッチ

秋の風景写真といえば紅葉ですね。

秋のポイントは「紅葉はさまざまな色がブレンドする被写体なので彩度を高めて画面を華やかに」とのこと。記事の中でHSL/カラーパネルを見るとレッド、オレンジ、イエロー、グリーンの色相を大きくマイナス(色がより濃くなる方)に、彩度はプラス(色を足す方)に調整されていることが分かりました。

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スクリーンショット 2021-12-22 21.46.15

「秋の極彩色って何だろう」と自分なりに考えながらHSL/カラーパネルを調整していきました。BeforeとAfterを比べたときに色鮮やかになったのが分かるかと思います!春、夏とレタッチしてきましたが、最も極彩色に近づけました。

冬のレタッチ

冬といえば、雪!なのですが、写真がなかったので雪っぽい白のイルミネーションにしました。

冬にポイントは「白色を際立たせる青色をキーに編集」とのことで、HSL/カラーパネルだけではなく、ホワイトバランスも使って編集しました。

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スクリーンショット 2021-12-22 21.59.20

ホワイトバランスの色温度はBeforeでは5000ですが、Afterでは3000まで変更しています。ホワイトバランスをブルーに調整(数字を小さくする)した結果、全体が真っ青になったのでHSL/カラーパネルで暖色系の調整を行いました。ブルー寄りのカラーになったことで冬らしく、写真から寒さを感じられるようになりました。

極彩色のレタッチをやってみて

今回の極彩色を目指してレタッチをやってみて、その過程で以下のことに気がつきました。

・極彩色に編集する前に「春らしい、夏らしい」など自分なりの季節のカラーの特徴をイメージするのが大切
・HSL/カラーパネルを使う際は一色ずつパラメーターを左右に振りながら、自分なりのカラーに近づけていくこと
・ホワイトバランスは最初に編集しておかないと、HSL/カラーパネルで調整したカラーが台無しになる

特に大事なのが1番目の自分なりの季節のカラーをイメージしておく点です。うさだだぬきさんの記事を読んでいると自分なりの季節の特徴を持たれていることが分かります。

例えば、春であればピンク色、夏であれば強い青ですね。
こういった「自分の思う季節はこんな色」を持っていないとそもそも季節の極彩色は作れないのかと思います。極彩色レタッチにチャレンジしてみたことで、「自分なりのカラーって何か」を考えるきっかけになり、思わぬ収穫を得ることができました。

私の自分のカラー探しの旅の始まりです。

皆さんも、極彩色にチャレンジした写真をTwitterやInstagramで #ヒーコ紅葉チャレンジ で極彩色チャレンジ!をつけて投稿すると、ヒーコ公式がピックアップしてくれるかも!是非トライしてみてください!

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