旅の2日目その1 激混み 出国ラッシュのホーチミン空港
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朝、6時にホテルをチェックアウトし、空港まで歩いて5分。
途中の屋台で朝ご飯にバインミーを買う。
ベトジェットエアのカウンターはすべてのフライトのチェックインを6〜7カウンターで対応しているが、既に列が幾重にもとぐろを巻いていた。
出国審査の方を見ると更に大量の人が幾重にもジグザグ並んでいる。
空港は冷房が効きすぎて寒く、パックパックからありったけの服を出して着込むが急に冷えてトイレに行きたくなる。
しかし今ここで列を抜ける訳にはいかない。
お腹にウインドブレーカーを巻き付け、丹田のツボを押しながら乗り切る。
プーケットへのツアー添乗員さんが、色々ベトナム語でツアー客に説明をしている。
元同業者としてその動きを見ている限り、かなりのベテラン。
全然わからないけれど、チェックインカウンターと出国審査を指さしてるので、多分ここでも並んでその後の出国審査と安全検査でも時間がかかるから、免税店で買い物する時間はないとか言ってるのだろうと想像する。
ツアー客のうちの両親と学生らしいお嬢さん二人のファミリー。
お母さんとお嬢さんは列に並ぶのに疲れてベンチに座りに行ってしまった。
3人分の大量の荷物、カートとスーツケースをお父さんが押しながら遅々と進む列に並び続ける。
お父さん優しいなー。
カウンター直前で、ツアー客同士が喧嘩を始めた。年配のおじさんとおばさん。さっきの添乗員さんが間に入ってとりなしている。
この混雑の中、チェックイン作業が滞ると周囲も迷惑することをわかっているのだろう。
なだめ方が自分がすべて引き受けるような穏やかな態度なのが印象に残った。
私のチェックインは1時間程度並んで終了し、生理現象をトイレで解決した後、出国審査の更に長い列に進む。
どうやら私の選択したラインは遅い列だったらしく、後から来た人の方がズンズン先に進んでいる。
私の前には若い女の子。
中国語でLINEをしている。
相手からの絵文字たっぷりの「在曼谷見面」というメッセージ画面が見えた。
バンコクでお友達と待ち合わせかなと思っていると、彼女は私の目の前で出国審査で引っかかっている。
緑色の表紙のパスポートなのでベトナム人なのだろう。
係官がトランシーバーで連絡をすると、緑色で肩に赤い星の制服の男性が現れ、一緒に彼女のパスポートを確認し、やがて彼女は別室に連れて行かれてしまった。
彼女はバンコクで友達に会えるのだろうか?
私の出国はものの数分で完了し、ベトナムの入国スタンプの隣に律儀にきっちりと出国スタンプが押されてパスポートは返された。
空港到着からゲートまで2時間。
元々、クアラルンプールからの帰国便を
エアアジアでクアラルンプールーホーチミン
ベトジェットエアでホーチミンーソウル
の同日乗り継ぎにしていた。
ホーチミンで入国、チェックイン手続き、再出国を同日の4時間内でやろうとしていたが、やはり無謀だった。
エクストラチャージを払っても帰国便を前日ホーチミン入りに変更してよかったとようやく搭乗ゲートでありつけたバインミーをかじりながら胸をなでおろす。
同日乗り継ぎだったらどれほど神経をすり減らしていたことか。
万が一遅延でもしたら、帰国時に暴れる心臓を抑えきれずに口から落っことす勢いだったかもしれない。