見出し画像

5年ぶりのスリランカ一人旅 DAY3〜4 ニゴンボからゴールへバスと列車で移動



スリランカのかなりきちんとした人たち

ドゥルシャンへのお土産に大田区が誇るチョコレートの老舗・Mary’sのチョコレートギフトを持ってきた。
ドゥルシャンが口をすぼめて言う。

「最高のギフトだよ!! ダイスキ!おかげで素晴らしい時間を楽しんだ!!」

ダイスキは日本語だ。
そんなに喜んでいただけたなら、選んだ私も嬉しい!

朝5時に起きて荷造りをしていると、階下でディルが私のために朝食の支度をしている音がする。
日曜の早朝から本当にありがたい。

エッグホッパー、ストリングホッパーなどボリューミー

朝食メニューは昨日とは異なるメニュー。こういう配慮も嬉しい。
ドゥルシャンが昨夜の大音量で私が眠れなかったのではないかと心配してくれた。
どうやらこの地域から離れた場所でイベントがあり、政府は午前0時までの音響を許可していたので、0時まで大音響だったらしい。

「私は22時には眠ってしまったから、よくわからないし、よく寝た」

と伝えたらドゥルシャンは安心していた。
この人こんなに細やかで疲れないのかなと、こちらが心配になってしまう。

ドゥルシャンによれば「時間に正確」なはずのチャミンダが来ないので、ドゥルシャンが電話すると、どうやらチャミンダは寝坊したらしい。
ドゥルシャンは余裕をもって予定を立ててくれたから、私は特に心配していない。
チャミンダは5分遅れで到着した。
私はよく遅刻するので、5分は全然遅刻じゃないと思う。
ましてや南アジアですよ?うん、全く遅刻じゃない。

チャミンダなら騙されることが絶対にないと安心できるのでありがたい

チャミンダが私によく眠れたかと聞いてくれる。
私が良く寝たと言い、彼に「あなたは?」と聞くと

「よく寝た!8時間も!赤ちゃんみたいに!」

と元気よく言うので、何だかおかしくて噴き出してしまった。
チャーミングなチャミンダ。

ニゴンボバスターミナルでチャミンダにハイウェイバスを探してもらい、チャミンダとしばしのお別れ。

今回はバックパックを補助席で膝の上に抱えるので、かなり窮屈。
マイクロバスでスーツケースは絶対無理。

高速バスも立ち席

後方座席の人が途中のバス停で下りるとき、大荷物の私は一人では補助席をたためないが、周囲の人がバックパックを持ってくれたり、補助席をたたんでくれたり手伝ってくれる。
みんな優しい。
高速を降りてコロンボ市内に入った後の渋滞もなく、列車発車の1時間前にはコロンボ駅に着いた。

さあ!列車の切符を買おう!

私の乗る列車はセカンドクラスとサードクラスしかない列車。
窓口がわからないので、7番窓口で聞いてみると4番に行けと言われた。
4番で無事にセカンドクラスの切符をゲット、プラットフォームは5番だという。

懐かしい紙の切符。ゴール駅で回収される。500ルピー(287円)

やがて英語で放送があり、列車がホームへゆっくりと滑り込んでくる。
窓もドアも開いたまま走るスリランカのバスや鉄道。
落っこちる人、いないのかな?

ホームで水やお菓子を売る売店のお兄さんにセカンドクラスの場所を聞き、我先にと乗り込むスリランカ人に続いて車両へ。
指定ではないので、場合によっては立たないといけない可能性もあるのだ。
本当は進行方向の右側の窓側の座席を取りたかったが、座ることを優先して断念、山側の座席に座る。

列車の座席は進行方向に対して背を向けたままで進むようだ。
発車するまで電気がつかず、車内は真っ暗。
天井の扇風機も回っていないので、座っているだけで滝汗をかく。

やがて出発間近になると電気がついて明るくなり、扇風機も回りだした。
約10分遅れで出発。窓もドアも開いているので、走り出したら涼しくなった。

日本の鉄道の車内販売よりもバラエティ豊かに物売り、物乞い、いろんな人が入れ替わり立ちかわりやってくる。

この人たちは列車の切符を買って乗っているのだろうか?
どのくらいの距離を往復するのだろう。
コロンボ・フォート駅を出てすぐに、海が進行方向の右側、進行方向に背を向けている私たちの左側に海が迫る。


波打ち際のすぐ横を列車が走っている。
少しずつ途中の駅で人がおり、私は進行方向右側の席を確保して、車窓からゆっくり海を眺めたり、途中で激しくスコールが降ってきて、開いている窓から入ってくる雨も喜びながら受け取る。
旅をしているとすべてが嬉しい。

海の距離が近い
列車は約3時間でゴールへ。

駅に着いたらまず腹ごしらえ。
ウェイターは私が日本人だと知ると

「僕の彼女は日本人だよ」というのだが、何となくその言葉に蔑視が入っているような気がして感じが悪かった。

ビールを頼むと紙にこっそりと750と書いて見せてくる。
メニューにはないらしい。

フィッシュコットゥを頼んだのにチキンコットゥ
コットゥはうどんのようなものを細かく切ってスパイスで味付けした料理

この後トゥクトゥクに乗るので、500ルピーを両替してくれないかと聞くと、「400にならしてやってもいい」と言う。

やっぱりそんな人なのだなあと思った。



この記事が参加している募集