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1on1ミーティングを取り入れて部下のモチベーションアップ

「1on1ミーティング」とは定期的に上司と部下が1対1で行う面談のことです。最近導入する企業がとても増えている取り組みで注目度が高まっています。しかし面談の意図や目的があまり理解されないまま導入し、なかなか効果につながっていないケースも多いです。

1on1ミーティングの目的

これまでも上司と部下の面談は行われているでしょう。それぞれの部下に適切な目標を設定し上司と共有する「目標管理面談」、設定された目標に対しての進捗状況チェックし期の後半 に向けて課題を整理する「中間面談」、目標管理の評価結果を伝達し次の期の課題を明確化する「評価面談」などです。これら従来の面談は半期や年間で1回などの頻度で人事評価制度上の目標達成が目的です。しかしもっと頻繁にきめ細かく上司が部下に接触し部下の成長を促すのが1on1ミーティングの目的です。期の目標のような大きな目標ではなく1on1ミーティングでは日常の仕事における具体的な小さい課題について話し合うことで部下の具体的な行動を促し、学習の機会を与えるものです。その行動の進捗状況を確認し、どんなイメージで仕事を進めるべきなのか明確になります。部下とのコミュニケーションを通して部下のモチベーションをアップさせることにも活用できます。部下が本音で話せる環境を作り日頃の感謝を伝えたり、難しい仕事にチャレンジさせる際に励ましたりと部下のやる気を引き出すために有効です。

1on1ミーティングの進め方

それでは実際に1on1ミーティングをどのように進めたらよいのか見てみましょう。

【1】1on1ミーティングの目的と内容を決めて部下に伝える
部下に1on1ミーティングを行うとだけ伝えても、部下は何をどう話せばよいのか、本音を言うと評価が下がるのではないかと不安に感じることでしょう。1on1ミーティングは仕事の管理が目的ではなく、あくまでも部下が成長するための手助けをするものだということを部下にきちんと伝えましょう。また目的だけでなく、どんな質問をするのかどのようなプロセスで1on1ミーティングを進めるのかも部下に伝えることだ重要です。

【2】1on1ミーティングを定期的に開催するようスケジューリングする
部下の成長を促すためには1回2回だけでなく継続して1on1ミーティングを行うことが重要です。「毎週月曜日の11時に行う」など具体的にスケジュールを決めましょう。

【3】1on1ミーティングを実施する
準備が整ったら実際に1on1ミーティングを行ってみましょう。ここで1on1ミーティングの目的を思い出してください。目的は部下の成長です。上司は一方的に話をせず、部下が話しやすいように進めましょう。業務において自分自身が感じている課題や自らやってみたことなどの質問を設定して部下が自分の業務やスキルの振り返りを促します。

【4】部下との信頼関係を構築する
部下に自分のことを話してもらうには上司との信頼関係が不可欠です。コミュニケーションが不足している職場では、部下はいきなり本音では話をしてくれません。威圧的な態度や説教じみた物言いはせず、部下の話をとにかく聞き、相づちや声のトーンなどに注意しましょう。

まとめ

定期的に1on1ミーティングをしていない職場では最初は部下がなかなか自分のことを話してくれないこともあるでしょう。きちんと準備をせずに時間になったからとりあえず1on1ミーティングをするという態度では本来の目的である部下の成長になりません。1on1ミーティングで重要なのは事前準備と部下が話しやすい環境作りです。この2点に注意して1on1ミーティングを導入してみましょう。

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