3in1 UMPC ONEXPLAYER X1が欲しくて迷ってた話
◆1.ONEX PLAYER X1とは
ONEXPLAYER X1はUMPCやモバイルゲーミングPCを多数製造販売しているOne-Netbookが販売しているモバイルPC/Windowsタブレット/ゲーミングPC。
現在公式では終売しているIntel Core Ultra/Intel Arc Graphics版と現在も販売中のAMD Ryzen/Radeon APU版がある。
画面サイズが10.95インチでリフレッシュレート120Hz対応かつタッチ操作対応でタブレットとして操作可能。
WGP(Wacom Generic Protocol)プロトコルのスタイラス対応で手書きも対応。
◆2.魅力(欲しい理由)
個人的に大きな魅力
1.【画面サイズ10.95インチ】
これが現状で唯一無二の魅力です。遠出の際にPCを持ち運びたい時に13-14インチだとさすがに大きくてかさばるのでGalaxy Tab S9と同じ11インチくらいならなあと思うようになり、このPCに興味を持ちました。
単純に高性能でそれなりの価格でWindowsタブレット、2in1というものは散見するようになってきましたが画面サイズが14インチ前後になってきます。
または逆に高性能ゲーミングUMPCとなると画面サイズが8インチ前後のものが多く、ゲームが主目的という場合以外では画面が小さすぎます。
2.【性能スペック】
重いゲームはしないのでこの性能があれば個人的には困りません。Intel N100など必要最低限の性能の安価WindowsタブレットはCHUWIなどから出ていますが、その程度の性能だと持ち運び時以外に自宅では使う気が起こらないのが困る所です。
2~3万とかならいいのですがさすがに5万前後になってくるので気軽に買う気にはなりません。
3.【指紋認証】
地味に嬉しい機能で、あると嬉しいです。現在使ってるPCは指紋認証が無いので少し不便です。顔認証は宗教上の理由で好まないので。
容姿に自信あるならともかく、いや、容姿に自信がある人でもPCやスマホ、タブレットを使うような仕事作業やリラックスタイムに自分の容姿のことをわざわざ意識したくないはずです。
4.【端子】
欲を言えばUSB-AとUSB-Cが2個ずつ欲しい所ですが、USB-Aが1つにUSB-Cが2つなら最低限許せます。現在使用中のノートPCも同じです。
5.【スタイラス】
個人的に手書きメモを多用するので、現在ではスマホやPCを購入する際の重視ポイントになっています。
6.【価格】
単純に10インチ前後の画面サイズでそれなりのスペックで快適手書き可能のタブレットPCとなるとMicrosoft Surfaceシリーズがありますが、価格が異常に高い上に性能はさほど高くないという残念さがあります。
◆3.懸念点、困る部分
個人的に困る部分
1.【ペンプロトコル】
当初はMPP(Microsoft Pen Protocol=Surfaceなどと同じ)対応としてクラウドファンディングしていたらしいですが謎の仕様変更。
WGP(Wacom Generic Protocol)というプロトコルはマイナーで、調べても使用感などのレビューが無く謎です。
WACOM系のペンプロトコルでいうとWACOM EMR方式(ペンタブやGalaxy Sペンなど)かWACOM AES方式(MPPと並んでメジャー)なのですが、WGPが果たしてEMRやAESと比べてどうなのかが気になる所です。
ただ当初はMPP対応を予定しておきながら変更したということは、性能がMPPより低そうな予感はあります。
ただ、他のOne-Netbook製や他社のペン入力対応UMPCで手書きの評判がいいものは大体MPP対応なので、なぜここにきてWGPを用いてきたのかを考えると、ワンチャン性能がMPPよりいいのではという期待をしたくなったりもします。実はEMRの亜種で電磁誘導方式なのではという説もありましたが謎です。
一応純正専用ペンは単6電池を用いるらしく(この情報を調べるのも苦労した)、電池を用いるということは電力不要の電磁誘導方式ではなさそうですが、書くだけなら電池不要ながら、ボタンによる操作(消しゴムなど)に電池が必要という場合もあるかもしれません(多分ないですが)。
この公式純正スタイラスの形状を見ても、なんとなく値段はそれなりなものの安っぽく、書き心地に不安があります。
この海外のレビュー動画の序盤に軽くペンに触れてますが、遅延もありそうで書き心地も微妙っぽい様子。
やっぱり現状の仕様では購入見送りが正解のようです。
2.【画面設定】
なんでこういう所で変な手抜きをしているのか分かりません。
実際ネイティブランドスケープでない場合にどれほど困るかは分かりませんが、基本的には昔のゲーム(エミュ)などのフルサイズ表示などに多少影響が出るとのことで、そこまで大きな影響はないかもしれませんが、なんか気持ち悪いですね。
ただ調べてみると、One-NetbookのUMPCはこの機種以外もネイティブポートレート設定だというのを見かけたので、今後も改善されないかもしれません。そもそもこれより小型のゲーミング機種含めPC利用でもゲーミング利用でもスマホゲーでもなければ横画面表示が基本なのに何故そういう設定なのか。
GPD製のUMPCはネイティブランドスケープ対応するようになってるようです。
解像度変更が容易にできるらしく、そこでネイティブポートレートなどの問題は補完できるのかもしれませんが、画面の向きの問題は発生するかもしれません。この手のゲーミングPC買ったことないので分かりませんが。
ネイティブポートレート設定だと外部モニター接続表示の際に外部モニターにも縦型表示になってしまうことがあるらしく、これは致命的です。
自宅では外部モニタでも使用したかったので、やはりネイティブランドスケープ対応した次作機以降に購入がよさそうです。
3.【純正キーボードのタッチパッド】
キーボード自体は結構使用感がいいらしいですが、タッチパッドの操作感が悪いらしいです。これは痛いです。またサイズが小さいのでスクロールが快適にできないとか。
まあ外付けモバイルキーボードを使えばいいでしょうけれど、せっかくタッチパッド付き純正キーボードを用意しておきながらそのタッチパッドの使用感が悪いのは残念です。
4.【会社の信頼性】
すでにこの商品に限らずいくつものUMPC、ゲーミングPCを販売しており、一定の評価も得てはいる会社ですが、細かく見ると中華系ということもありかなりおざなりな点が多いようで、それなりの覚悟が必要なようです。
ただサポートはそれなりに良い所もあるらしく、パーツに不具合があった場合に代替品を送ってもらえたりしている人を散見します。
一方で、修正パッチなどの配布場所が公式HPを見るだけでは分からない場合があるようです。
5.【スタンドの仕様】
Surfaceのように画面スタンドは画面裏に直接搭載されていてほしかったです。
せめて磁力が強く外れにくかったら良かったのですが、購入者によれば外れやすいようです。
個人的には大きく困らないがもどかしい部分
もどかしいものの、個人的にはあまり困る部分でないので、問題点がこれらだけだったら我慢して購入してたのですが。
以下、上記問題点とコントローラ端子カバー、スタンド付きカバーの問題などについて説明してくれている動画
◆4.結論
かなり迷って何度か購入寸前になったのですが、とりあえず残念ながら現状は購入は見送ります。
次回作のONEXPLAYER X2で改善されて販売されたら購入したい所ですが、私みたいな10~11インチPCを求める人より14インチ前後または8インチ前後を求める人が多分多いので、次回作を販売するか謎で、販売されるとしても上に挙げてきた所がしっかり改善されるか不安です。
なぜこの記事を書いたかというと、欲しいが問題点があって結局諦めて、諦めたが納得しきれてないもどかしい部分があるという思いを残しておきたいと思ったからでした。
あと購入者で、スタイラスも購入してる人は書き心地のレビューをお願いしたいです。