伝統建築の3D化について
僕たちの世界って、対顧客が大体60代とか高齢の方々を相手にする事が多いのと、会社組織自体の高齢化も相まって余り効果的なプレゼン!ってのができていないのかなぁ、と外で素晴らしい方々のプレゼンをみていて思ったりします。
伝統建築の3Dって、どうして簡単にできないの? って考えると
軒反、瓦、照起という曲線体が大量発生するので、同じ建築でも住宅のように簡単にできないのだろう、と思っています。
軒反も正確に描くならば時代ごとの癖があったりするので、なかなか難しかったりするのもあって、ハマればハマるほどにカオス帯へ突入します。
ただ、ボランティアみたいな形で手伝っていて思うのは、受け取り側はそんな所まで要求しているのかな? なんてのはいつも思います。
例えば、以前挙げたコイツも詳細は間違っていたり、正しくない所もあったりするのですが、受け手が直感的に「おぉ、こうなっているのか!」と感じ取れる事の方が重要なのかな、と。
また、3D制作において大体の形を作るのは比較的容易にできるのですが、作り込む作業には相応以上のスキルと時間が必要なのは、どの業界も同じことなんですよね。
じゃぁ、そこで「僕ならどうするのだろう?」と自問した際に「取り壊されるのが止められないなら、少しでも多くの伝統建築を3Dで残すのも『ひとつの手』かな?」と思い立っている訳で、少しずつ技術を思い出しながら新しい方法を模索するのです。
データベースも3Dもやっぱり僕にとっては道具でしかなくて、都合が良いから覚えるけれども、本質的に僕はどうあがいても「伝統建築を創りたい」のだと思いますし、結論の筋としてそこへいきつきます(苦笑)
いいなと思ったら応援しよう!
伝統建築のデータベース構築、3D化や伝統建築の調査等をしております。サポート頂いたお金はそれらに使用させて頂きます。お気に召しましたら、サポートのほど宜しくお願い致します。