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参道沿いの生活。
『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』
広い敷地を所有しているワケでは無く、現在は住宅地のなかに存在する神社仏閣の場合、その参道の両脇に住宅が連なっていたりする。
以前はそんな光景を目にしてもなにも想うところ無くただただ通り過ぎていただけだが、散歩を趣味にするようになるといろいろと目に入ってくるようになり、いつしか参道脇で暮らすことに憧れるようになっていた。
私の散歩コースの中ではまずは雑司ヶ谷鬼子母神に繋がるケヤキの参道だ。
その昔から鬼子母神参拝者をアテにしたお店が連なっていたであろうこの参道も、今やその半分は戸建ての住宅やマンションに変わっている。
大きなケヤキの葉で遮られた日差しが木漏れ日となって路面に降り注ぐ光景は明暗が揺蕩い、とてもいい気分にさせてくれる。
また、池袋本町の方に足を伸ばすと池袋氷川神社の境内に繋がる参道がある。
こちらも大鳥居をくぐったその先に住居が連なる。
鬼子母神参道のようなケヤキ並木と違い、こちらはソメイヨシノが両脇に連なり、春になると薄桃色の雲が広がる。
神社仏閣の参道という固定観念からなにやら心が洗われるような気持ちにもさせられるが、なんとなく俗世との結界のようなものを感じ、心安らかに暮らせるのではないかという気がするのである。
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